第五章(42)砂漠に降るもの
オレンジから濃い朱色へと移り変わる光の中、長い影を揺らめかせながらこちらに近づいてくる国王。
背負った光が大柄な体躯を縁取り、生命力みなぎる鳶色の瞳は好奇心に満ち溢れている。
サラの隣に立つクロルが持つ、少年らしい線の細さは一切感じられない。
なのに、内面のナイーブさは瓜二つと言って良いくらいそっくりだ。
当然、それは誰にも分からないように、心の奥にしっかり隠されているのだが。
「物語の終わりが近づく音、なのかな……」
ザリザリと乾いた大地を踏みしめる足音に、サラはぽつりと独り言を漏らした。
* * *
サラに近寄る国王は、サラの胸が騒ぐほど素敵だった。
乱暴に靴を鳴らし、あたかも壇上に立つように堂々たる歩き方は、まさに王者のものに他ならない。
身分を隠すためか、国王のトレードマークである立派な口髭が隠れるように、顔の下半分には白い布が巻きつけられている。
布の下にあるとはいえ、サラにはその口元が見えるようだった。
再会を歓迎する意味で口角はきゅっと上げられ、頬は上気していることだろう。
「こんなところで、サラ姫とお会いできるとは思わなかったな。元気そうでよかった!」
「は、はぁい! こくお……そちら様もお元気そうでなによりでござる!」
飛び出したのは、不自然極まりない微妙な挨拶。
国王の姿にうっかり心奪われてしまったせいで、カミカミになってしまった。
笑い上戸な国王はブハッと吹き出し、すぐ傍ではクロルも肩を震わせて笑っている。
図体の割に小心者なリグルは、遠く馬車の陰から顔半分出してこちらの様子をうかがっている。
そしてジュートは……と、サラが思いだしたように目線を動かそうとすると、大股で目の前まで歩み寄った国王がまさかの先手を奪った。
「サラ姫、今日はいつにもまして麗しいな。どこかに恋焦がれるような相手でも?」
「――ひゃわっ! なぜそれをっ!」
何と言う洞察力!
女神の勘、いや乙女の勘をも凌駕するっ!
「おや……私のことかと思ったが、どうやら振られてしまったらしいな。残念だ」
「ちょっ、クロル王子みたいなこと言わないでくださいよぅ……」
慌てるサラの背中には、国王が初めて見るはずの白い翼が二枚。
そのことをすっかり失念したサラは、ぶんぶん手を振りつつ、パタバタと翼もバタつかせた。
ますます笑いのツボを刺激され、肩を大きく上下させて笑う国王。
「その翼は、女神の証……か。サラ姫ではなく、女神と呼んだ方が良いのだろうか?」
「サラで十分ですっ! こくお……あなた様のことは何て呼べば良いの?」
「サラ姫の好きなように。なんなら“ハニー”とでも呼んでくれても」
「無理ですからっ!」
完全にからかわれている。
赤面しつつもサラは精一杯クールに応対するものの、会話は完全に国王のペースだ。
王子二人に投げられて慣れている軽口も、国王が相手では簡単にあしらえない。
サラはふくれっ面をしながら、それでも何かやりかえしてやろうと言葉を探した、そのとき。
「おや……こちらのご婦人は?」
「――へぁっ?」
勘が鋭くなる代わりに、一度に一つのことしか考えられなくなるのが、女神モードの特徴らしい。
再会の主旨を思い出したサラは、国王の視線を追うように、足元で仰向けに横たわる太陽の巫女を見下ろした。
目線は地面へ向けたまま……不審な動きをしていると自覚しつつも、なぜか焦ったサラはじーりじりと自分の立ち位置を変えていく。
なんとなく、クロルの背中の後ろへ。
「あのぅ、このひとは、えっと……何ていうか……」
「サラ姫、黙って。さっきの仮説が正しいか確認できるチャンス」
口元に人差し指を立てて、背後のサラへとウインクを送るクロルの瞳を見て、サラは大人しくお口にチャックをした。
クロルの瞳は、古に存在したという錬金術師のように輝いている。
自分の知らないこと、または信じていないこと……奇跡を求める瞳だ。
そして、きっとこれから奇跡は起こるはず。
サラは、緊張のせいかドクドクと爆音を立てる心臓のあたりを手で押さえながら、クロルに対して小さくうなずいた。
すぐに二人の意識は、再会したかつての恋人同士へと向かう。
国王は訝しげに眉根を寄せると、太陽の巫女の傍らにしゃがみこんだ。
長く伸びていた影が小さな丸になり、小柄な太陽の巫女を覆う。
「まさか……?」
呟いた国王の感情を読み取ろうと、サラもその場にしゃがみこんで、国王に目線を合わせた。
つられたように、クロルもしゃがみこむ。
いつの間にか、猫足で忍び寄っていたリグルも近くに居る。
見下ろされた対象である太陽の巫女は、やはり微動だにしない。
規則的な呼吸音は聞えているので、命に別条はないと分かるのだが、傍目には永久の眠りについているようにも見える。
「この人は、もしかして……」
国王が目を伏せあごひげをしゃくるのは、何か考え事をしているときの癖だ。
何かに気づいたような言葉……それが意味することを察するべく、サラがもたつく思考回路を動かそうとしたとき。
国王は、頭に巻きつけていたターバンを乱暴に脱ぎ捨てた。
はぎ取られた布の下から現れたのは、サラが過去に一度だけ見た、国王の素顔だった。
* * *
息を呑むサラと、同じく唇を引き結び国王を凝視するクロル王子。
お付きの人々も、ラクタの手配係をしている盗賊たちも、いつしかサラたちの挙動を声を殺して見守っている。
時折吹きぬける砂漠の風が、悲鳴のような音を立てる。
国王の掠れた声が、その風の音色に重なる。
「……私のことが、分かるだろうか?」
放たれた一言に、サラの心が騒いだ。
常に自信たっぷりの国王が、以前サラの前でだけ見せた弱さがそこにあった。
サラの持つ青い瞳の向こうに見つけた、たった一人の女性を想って、流した涙。
あの時漏らしてしまった本音、いやそれ以上の感情が、今国王の心を揺さぶっているのだ。
サラたちが見詰める中、国王の瞳は輝きを増し、みるみるうちに水滴が盛り上がり零れ落ちた。
涙を流しているのに、その表情は何物にも代えがたい……歓喜の笑みが浮かんでいる。
嬉しいときも、悲しいときも同じだ。
余所行きの仮面をはぎ取られたとき、人は笑い、そして涙を流すのだと、サラは心の奥で噛みしめるように思った。
「あなたは、私のことを……」
そこまで言うと、大きく頭を振り息を吐く国王。
途切れた言葉の先には、言葉にならないさまざまな感情が詰まっているのだろう。
国王にとって、太陽の巫女という存在は何物にも代え難く、過去に犯した過ちは重く、求め続けた十五年という年月は決して短くないのだから。
国王と共鳴し震える女神の心が、支えを求めてサラの体を動かす。
伸ばした指が無意識に掴んだのは、繋ぎ慣れたクロルの手。
その手が、サラの手をキュッと握り返す。
クロルもこの出来事に動揺しているのか、いつも冷たいはずの手からじわりとぬくもりが伝わる。
サラや周囲の人間が固唾をのんで見守る中、国王の瞳からは幾筋もの涙が零れ落ち、宝石のように煌めきながら太陽の巫女へと降り注ぐ。
わなわなと口元を痙攣させるように動かし、必死で嗚咽を堪える国王。
堅い殻に閉じ込めていたはずの、ナイーブな自分が露わになっていることにも気付かない。
砂ぼこりをまとい薄汚れた、ゆるりと身体を包む砂漠の旅人の服の袖で、ぐいっと顔を拭う。
そのしぐさが、叱られて思わず泣いてしまった小さな男の子のように見える。
「もう遅いのだろうか? 私はあなたに、謝ることも許されないのか……?」
たった一人、太陽の巫女の魂を動かすことができる、国王の言葉。
太陽の巫女を蘇らせることができるはずの声。
節くれだった大きな手が、ゆっくりと太陽の巫女の手へと伸びる。
筋張ってシミの浮いた、老婆のようなその手に優しく触れる。
「私は……俺は、お前に会いたかった。ずっと、ずっと……」
繊細なガラス細工を扱うように、国王は太陽の巫女の手を取った。
軽すぎるその手に驚いたように瞳を見開き、その後力なく瞼をおろし、再び開いたときには……国王の瞳には、決意の光が宿っていた。
そして次の瞬間、サラは信じられない言葉を耳にする。
女神のサラは、もうずっと前から知っていたこと。
サラが望んでいた“奇跡”の、引き金になる言葉を。
「俺はお前を、探していたんだ。太陽の巫女……いや、俺の……“ハナ”」
国王の唇が、はっきりとその二文字を告げた。
と同時に、サラの心は広い宇宙へと飛んだ。
引き寄せられた太陽の巫女の手に、国王の唇に触れる。
その光景をを見ているはずなのに、心は別の場所に居た。
置いてきてしまった、もう一つの大事な世界へ。
現れては消える、無数の人々の営みと記憶。
短い時間で世界を駆けるサラの心は、一つの場所を目指して突き進んだ。
身体が訴える猛烈な眩暈。
砂の上へと崩れ落ちかけたサラの体を、とっさにクロルが支える。
温かい腕の中で、サラの魂はその存在を見つけた。
『――ここに来て、お願いっ!』
叫び声は、はたして言葉になったのか、心で叫んだだけなのかも分からない。
魂を身体へと戻し、開眼したサラが目にしたのは、感極まったのか太陽の巫女の身体をかき抱く国王。
背中には、いつの間にかずいぶん逞しくなった、自分を支えるクロルの腕。
国王の脇には、放心して地べたに尻もちをつくリグルと、その向こうには呆然と立ち尽くす他の人間。
ふと見上げた茜色の空には、小さな鳥のような黒い点。
「――来る!」
空を切り裂くように、猛スピードで降ってくるものに、サラは迷わず手を伸ばした。
周囲が警戒する間もなく、見事にキャッチ。
両手に軽く収まるバスケットボールサイズのそれは、大きさの割には柔らかく、ほんのり暖かい物体だった。
この感触は……。
「て……てでぃべあ……っ!」
サラが腕の中の熊と対面している間に、次の攻撃が起こった。
真っ先に動いたのは、少し離れた場所に居た一人の人物。
この場に居る誰よりも冷静に、事態を見守っていたジュートだった。
風の魔術で空を駆け、時空の割れ目から落ちてくる二つ目の物体を両手で受け止めると、そのまま放物線を描くようにストンとサラ達のすぐ傍に舞い降りる。
ジュートの腕にある存在の、掴んだ部分が、運悪く上半身の一番柔らかい部分だったらしく――。
「――キャアァァァッ!」
さすがの精霊王にも、その攻撃は避けられなかった。
甲高い叫び声と共に繰り出されたのは、強烈な平手打ち。
「痛ぇ……」
「お、お、お、お母さんっ!」
痴漢に鉄槌を下した気丈な女子のように、勇ましく鼻息を荒げながら、緑の瞳を見上げる……その空気の読めない人物は、間違いなく『安住ハナ』だった。
* * *
突然、何もない空から降って来た、一人の美しい女性。
ハナは、頬をリスの頬袋のようにぷっくり膨らませ、自分の豊満な胸を覆い隠すように腕で抑えながらジュートを睨みつけていた。
そして、ハナ以外の全員が、夢見るように焦点の合わない目をしながら、彼女を見ていた。
彼らの頭は事態の把握を目指し、一昔前のパソコンのようにのろのろと動く。
しかし、こんなことは常識的に生きてきた人間にとって、とうてい理解などできるわけがないのだ。
理解するためのキーワードは、たった一つ。
「奇跡……」
呟いたのはクロルだった。
その台詞に、止まっていた時が動き出す。
ハナは、膨らませていた頬をシュッとすぼめると、声の主を見つけ……その腕に支えられて腰を抜かした、最愛の娘を発見した。
餌を見つけた野良猫のように、飛びついてくる。
「――あら、サラちゃんっ!」
サラとハナの抱擁を邪魔するのは、サラが抱えたままのテディベアだけだ。
サラは、ふわりと包みこまれた腕の感触とともに、自分を背後から支えるクロルの身体が唐突に引き離されたのを感じた。
押しつぶされていた背中の羽が、一気に広がる。
自分からクロルを引き離した人物が誰か、なんてことを気にする余裕はない。
「サラちゃん久しぶりぃ。元気だった?」
「もう何がなんだか良く分かんないよーっ! お母さんのバカァァァッ!」
自分へと引き継がれなかったハナの豊かな胸に、サラは思いっきり顔を突っ込んで叫んだ。
そのまま泣きじゃくろうか……というとき、鼻孔をくすぐるトマトソースの匂い。
サラはなんとか正気を取り戻し、ガバッと顔をあげる。
そこには、自分を愛情たっぷりといった瞳で見つめる、少女のような天使のような笑顔が確かにあった。
ハナの姿は、あられもなかった。
トマトやら油やらで汚れ放題のエプロンと、その下には着たきりでくたびれたパジャマ兼用のジャージ。
足には、空を飛んでいる間に良く落っことさなかった、踵の無いダイエットスリッパ。
艶やかな髪も、飾りっけのない黒いゴムでひとくくりにまとめている。
すべてが、いつも通りのスタイルだ。
こんな姿のまま「ちょっとスーパーへ買い物に」と言って出て行こうとする母を、サラは何度引き留めたことか。
財布は忘れるわ、携帯も忘れるわ、なにより『買い物リスト』を作らなければ何を買うかも忘れ、せっかく作ったリストすら忘れそうになる……。
呑気だけれどとびきり愛らしい、大好きな母の笑顔。
再び涙ぐみかけるサラの髪を撫でながら、ハナはささやいた。
「サラちゃんったら、ちょっと見ないうちに大人っぽくなったわねぇ。こんなに髪が伸びて……」
「――そっちっ? ねぇ、気になるのそこなのっ?」
思わず突っ込んでしまうのも、いつも通り。
何もかもが変わらないのに、シチュエーションはまるっきり違う。
ここは自宅マンションのキッチンでも何でもなく、重要人物が見守る、異世界の砂漠なのだ。
「気になるわよ。女にとって“髪は命”って教えたでしょう?」
「背中の翼とか、落っこちてきたこととか、何よりこの空気とか気にしようよっ!」
「うふふ……そうね。本当に懐かしいわね」
ハナはそう言って、サラの肩を抱き寄せながらそっと周囲へ視線を巡らせた。
当然、見守っていた人々は、ハナの視線一つでピシリと固まる。
人助けをしたというのに殴られたジュートも、ジュートに首根っこを掴まれてもがいていたクロルも、太陽の巫女を抱きしめたまま口をぽかんと開けた国王も、本格的に腰を抜かしたリグルも、ビビって遠巻きに見ていた臣下と盗賊たちも……。
くるりと頭を一周させたあと、何かを諦めたような表情で、ハナは笑った。
花が開くようだとパパたちに絶賛されていた、無邪気な天使の笑みで。
「でもね、今の私に分かるのは、懐かしいってことだけ。他のことは良く分からないの」
「お母さん……」
再びサラへと視線を戻したハナは、サラの頬をそっと撫でた。
まるでジュートに撫でられたときのように気恥ずかしくて、サラは赤面する。
向けられる感情の質が似ているのだと、サラは悟った。
その気持ちに名前をつけるなら……一生揺るがない、絶対の愛。
「私、サラちゃんに謝らなきゃいけないわね。サラちゃん、お母さんのこと恨んでない?」
「……どうして?」
強い視線に戸惑い、目を伏せたサラの瞼の上に、ハナのキスが落ちる。
それは小さな頃、怖いテレビを見て眠れなくなったサラに良くしてくれた、おまじないのキス。
張りつめた心が解けてしまう、サラだけに効く魔法のキスだった。
「これだけは分かるの。私ってばサラちゃんに大事なこと押しつけて、後片づけさせちゃったのよね……」
「そうかもしれないけど、お母さんが散らかしたの、片付けるのいつも私だったよ?」
「ふふっ、そうだったかもね。さすが私の子!」
ムギュッと強く抱きしめられて、サラの顔面は再び柔らかい二つのお餅に埋もれる。
あっけらかんとした態度に、大津波レベルで盛り上がっていたサラの気持ちが、あっけなく凪いでゆく。
パニックがおさまれば、やってくるのは現実。
両手でそろりとハナの胸を押しやり、サラは体を離した。
周囲には、魂が抜けたように佇んでいる関係各位。
とりあえずサラは照れ笑いをしつつ、丁寧にご挨拶をしてみた。
画策することもできないくらい、シンプルで嘘の無い言葉で。
「えー……この人は、私の母の『ハナ』です。私と同じ異世界に居ました」
「どうも、いつも娘がお世話になっております」
ぺこり、と頭を下げたその表情は、学芸会やら授業参観で見せるよそゆきの顔。
かしこまっているときは、ツンと澄ましていてそこはかとなく理知的で、見方によっては高飛車に見えるくらいの美女だ。
しかし、顔を上げたときのふにゃりと崩れた笑顔で、何人の友達のパパをたぶらかしたことか。
サラは冷静にその姿を横目で見つつ……最も動揺しているであろうあの人に対して、補足の説明を行った。
「えーと、国王様? うちの母は、たぶん……この人と同一人物です」
サラが、国王の腕の中で寝たふりをしている太陽の巫女を指差す。
と、国王は半開きだった口を、顎が外れんばかりに大きく開いた。
国王も太陽の巫女も一切気にせず、ハナは青い瞳をキランと光らせながら「サラちゃん、人のことを指でさしちゃイケマセン!」と教育的指導を行った。
↓次号予告&作者の言い訳(痛いかも?)です。読みたくない方は、素早くスクロールを。
大変長らくお待たせしました。この小説のタイトルでもあり、発案の大元でもあるシーンがようやくアップできましたよー。イッツ『砂漠に降るハナ』! え、そんな中途半端なギャグ要らないって? そりゃまた失礼……。というか、アップ遅くなってすみませんっ。いろんなことがあって、よぼよぼしてしまいました。未だにネット繋がらないのですが、10月中旬→10月中完結するべく、マン喫からヒーコラヒーコラバヒンバヒンとアップ作業をば。(土下座しつつ……)ということで、太陽の巫女さんはサラ母でもありました。発案時には、彼女が主人公だったんですよねー。初期プロットを思い出すとなんか懐かしいです。太陽の巫女の正体は、容貌の描写が出てきた時点で読者の皆様にもバレバレだったかと思います。ただ、どのタイミングで降らせようかなーというのは、ギリギリまで迷いました。先に太陽の巫女・おばあちゃんバージョンを目覚めさせようかしら、とか……でもやっぱり、好きな殿方に醜い容姿の自分を見せたくないという乙女心を優先して、眠ったままの状態で降らせるように改稿を。没ネタの方ではサラ姫ちゃんがブラックに活躍してたので、番外編でそのあたりのシーンを活かしてあげたいところです。(番外編=つじつま合わせとも言う。本編で書けなかったこと、または変なところの補足をば……) 次回から、エンディングモードに入っていきます。メインは大人のラブですね。サラちゃん、またもや傍観者に。国王様にとっては至福の回ですが。