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一般人はゴブリンに勝てるのか?

相手を見据え、握り直す。

震えてても、相手を倒さなければ殺される。

俺にはチート能力もなければ、命を掛けた戦闘経験もない。

このままでは殺されて終わる。


「ギギッ!!」


そうゴブリンが笑って、襲いかかってくる。

俺は攻撃をいなし、剣を振る。

剣は肩を掠めたが、確実にダメージを与えたのだ。


「へっ確かに命を掛けた戦闘経験はないけどな、剣道とか武道はやってたんだよ!このクソ野郎が!!」


もちろん、どれも長くは続かなかったがそれでもこいつの攻撃は見える。

いや、この世界に来るまでは3年ほど合気道やってたわ。

とにかく、構え直しもう一度見据える。

考えろ、どうすれば勝てる?

逃げるか?しかし、ずっと逃げ続けるのは無理だし、逃げ切れたとしても武器は捨てないと走り続けるのは無理だ。

なら、この一撃に掛けるか?どうやって?

ゴブリンが雑魚と言えども、相手の方が恐らく戦い慣れているはずだ。

それに相手の持つ武器が棍棒といえども食らったらタダではな済まないはずだ。

俺はどうすべきなんだ?

色々と考えが巡り、止まっている間、敵はそれを隙と見た。

そう思ったからこそまた攻めてきたのである。

咄嗟のことで反応が遅れ、攻撃を剣で受け止めた。

次の瞬間、腕に凄まじい痛みが走った。

直撃してないハズなのに。


「グッ!!ってぇ!!」


それこそがモンスターという生き物の力を感じた瞬間だった。

だが、痛みばかりに気を取られてる場合ではない。

そう感じた俺は受け止めたまま押し出し、態勢が崩れた相手の体に剣を突き刺した。

すると、先程まで動いてた体はだらりと倒れるように崩れ、持っていた棍棒を落とした。


「はぁ…はぁ、マジで怖かった。てか、モンスターといえ生き物を殺すのって気分が悪くなるな。なんで、初戦闘でその辺の違和感なく、戦えるんだ異世界物の主人公は。特殊な訓練でも受けているのか?」


そんなことを愚痴りながら、俺は剣を抜き、ゴブリンの装備品を漁っていた。

持っていたは棍棒と弓矢のセットと皮の鎧だった。

全てを頂き、当てもなく歩き出した。

森の中をどこへ行けばわからず、歩いていると倒れている冒険者らしい人物を見つけたのであった。

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