プロローグ
『プロローグ』
魔法と科学。
この世界では、2つの技術が存在している。
亜人種と人類種。
この世界では大きく分け2つの外見的特徴を持つ種族が歴史を作ってきた。
2つの技術は互いに高めあい、世界の文明は発展し、歴史を築き上げた。
2つの人種は互いに助け合い、文明を築き、発展した。
しかし、いつしか2つの技術は互いを高め合うのではなく互いを批判するようになった。
しかし、いつしか2つの人種は互いに助け合うのではなく互いを差別するようになった。
その結果、世界には3つに派閥に別れた。
・人間たちの国 POLIs
・亜人部族連合 EARTH
・中立 ピース
そして、この世界に戦争が生まれた。
ポリスは科学を。
アースは魔法を。
互いを否定し、差別するこの戦争は時が解決してくれるはずもなく、終りが見えないこの戦争を人々は千年戦争と呼んだ。
そうした戦争という状況にあっても、種族という垣根を超えて互いが分かりあうための努力は必要であり、また、争いのない土地は一般の市民のためにも必要不可欠であるとの考えを唱えるものがいた。いまや誰が唱えかも定かではないが賛同するものたちの基、千年戦争の合間、安全特区としてピース区は設立された。
戦争を望まない人々は次々にその地を目指した。
科学と魔法が混在する土地であるピースには、様々な人々が集まり、共に認め合って暮らしていける環境があるはずだ。戦争に疲れ果てた民衆はその一縷の希望を胸に、ピース区へと旅立つのである。
長く続く戦争の真実を誰も知らないままに。
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「書出しはこんなものでいいか」
古びた一室で、筆を持つ者はため息を付きながら天井を見つめる。
「さて、そろそろこの物語にタイトルを決めなくてはいけないわけだがどうしたものかなぁ~」
長年使っていると見える古い木造の椅子を揺らし、筆を持つ物は考え混んでいた。
-いざ物語をかくとして内容は浮かんでもタイトルはなかなか決まらないものだぁ。
そんなことを考えているとコトンと音がする。
「これは。。。」
筆を持つ者の懐から金属が落ちた。
それはきれいな銀色に輝く小さな歯車。
筆を持つ者はそれを拾い、暫く見つめている。
「ははは!そういうことか!なるほどそれはいい。」
筆を持つ者はすぐに机の本に向かい、
【LittleGear】
筆を持つ物は本の表紙にそう記した。
この物語をだれかが見て繋いで至ってくれることを信じて。
筆を持つ者はそのまま物語を書き進める。
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この物語はそんな戦争の中、自分の信じた道を進み世界に影響を与えた者達の話である。
はじめまして!チョコミンチと申します。
今回、初投稿になります。
普段はイラストを描いているのですが、小説も勉強したほうがいいと思い挑戦してみました。
はじめは短編にしようかなと思ったのですが、
前々から描いてみたかった物があり連載形式にしてみました。
また、イラストを描いてるのを活かして挿絵もたまに描いていきたいなぁと思います。
もしご興味があれば今後も見ていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします!