◆新たなる出会い
今朝見るとPVが1000超えたよ嬉しいなと思い
今日は二話上げようと意気込んでいました。
そして今見ると朝から更にPV1200程増えてて驚きました。
何があったのだろう、でも読んでいただいて有難うございます。
──アウヴァッハの宿泊先の部屋にて。
売れる種類を各種類一つずつ並べていった。
あまりの種類にアウヴァッハが、目を白黒させて俺と薬を交互に見ている。
持ってきたのは
薬が10種と別枠3種・特殊薬が3種
使えそうな雑貨が10種
毒が3種・猛毒が1種・劇毒が1種
合計31種だ。内訳はこうなっている。
*毒以外の薬
細い小瓶70
回復薬・一般薬・強化薬・耐久薬を各種10種*6
エポA/B(浄化剤と保存剤)と、カゼリオB(抜け毛薬)を*5
小瓶35
雑貨10種*3=30
エポシオン*1
エラギ*2
エクラグ*2
*毒薬
細い小瓶15
体力低下毒アンシーA*5
麻痺毒コボフォA*5
内服・外傷型昏睡毒ウルンB*5、外用は弱毒性
小瓶10
外傷型遅効性致死毒サーリB*5
内服・外傷型即効性劇毒セボB*5
しかもこの薬は全て紫字である。
日々訓練をしているのでまた少し上がった。
この種類が130瓶あると伝えた。
これだけ運ぶと重いと思うだろうが、
そこはフォールの雑貨屋で買った魔法の背嚢のお陰。
「これ兄さんが全部つくったのか?」
そうだと伝えるとアウヴァッハは苦笑いしつつも、
判別を使いメモを取っても良いかと、聞いてきたので了承した。
──2時間後。
休憩を挟みつつ判別し、終わったアウヴァッハが口を開いた。
「一つ聞きたいんだが、聞いた事も見た事も無い名前の薬と毒しか
ないんだがどう言う事なんだ?」
「俺には"銘"があるから、自分で名前を付けると性能があがるんだよ」
「その上全てが紫字か・・・。」
色々諦めたような顔で、シュツーまで一緒に行かないかと尋ねてきた。
勿論食費とかの旅費は、全部負担してくれるそうだ。
俺は時間もあるし構わないと言った。
それと回復薬と言えど使用期限があるから、
それも気になったようで問題ないかと尋ねてきた。
「それについては問題ない、さっきあったエポBという保存薬を
全てに少量混ぜて精製してあるから品質は、
その儘で薬は一年程毒は一年以上もつ」
アウヴァッハは、驚きつつも目を輝かせている。
きっと商機を見出したのだろう。
父の薬屋を見ていたので知っている。
普通のポーションは半月を過ぎると、品質が徐々に下がってくるのだ。
異常ともいえる品質維持だと言う事も俺は分かっている。
そうしてアウヴァッハは俺の宿も取ってくれた。
夕飯が美味しかった。
──そして翌日。
寝すぎたと思っていたら、アウヴァッハが起こしに来た。
「傭兵も2人雇ったからもう出発するぞ」
何を言いだした?傭兵を雇っただと?
もしかしてこの薬は、結構な額になると言う事なのだろうか。
だが世間の常識がまだいまいち理解出来てない俺に、分かるはずも無かった。
しかし動揺して声にすると、
そこを付け込まれる事も考えられるので冷静を装う。
「ああすぐ準備するから待っててくれ」
そして手早く準備を済ませ、宿屋のオヤジに礼を言い店を出た。
「すまない、またせ・・・・・・たな」
もしかしてこの方々が護衛ですか。
熊猛族じゃないですか、一体幾ら護衛費使ったんですか。
「エンシーからシュツーまでお二人と荷馬車を護衛する、
ミューゼとこっちがロッセンです。
金額に見合うだけの仕事は出来る筈です。」
丁寧にそう言うデカい図体の熊猛族の傭兵が挨拶してきた。
基本的に襲われる事すら無くしたい時は皆熊猛族を雇う。
理由なんて簡単だよ、誰が態々(わざわざ)死地へ突っ込んでくるんだ。
そういう事だよ。
かく言う俺も熊猛族を見た瞬間、
股間にある蛇口が勝手に開きそうになったがな。
そこは自力で開かないように我慢した。
俺たちは荷馬車に乗り込みシュツーを目指す事となった。
道すがらアウヴァッハが言うにはエンシーからシュツーの間に宿場が二つあり
三日目の夜にはシュツーに着くそうだ。
宿場はエンシー側がサーゼル、シュツー側がエオルゼンと言うらしい。
エル商国内の地図を見せてもらうと、沢山の宿場が書かれていたが、
不自然な程中央部分には宿場も街道も無かった。
「なあ何故中央付近には街道も宿場も無いんだ?」
「それはなこの何もない中心部は、魔物が沢山いるんだ。
しかも相当強いやつも居るから街道も宿場もない。
一応国軍と商人ギルドの精鋭が、交代で各所を見張ってるから、
何か起これば、すぐ知らせは来る様になっている。
良い物はあるかも知れんが、危険すぎるから近づくなよ。
命あっての物種だ」
ミューゼとロッセンに行った事あるか聞いてみた。
ミューゼが言うには
「あそこの魔物は、そこいらにいる魔物と違い桁外れに強い。
俺ら熊猛族も行った事あるが、5人で1匹倒せるかどうかだ」
マジで聞かなきゃ良かった、熊猛族5人で魔物1匹が互角だって?
俺の耳はもう老化したのか?
「あそこは軍とギルドが50人規模で隊を作って
四方向から各隊で見張ってるんだよ」
そうロッセンが教えてくれた
そこの正式名称はないが、魔巣で皆意味が分かるようだ。
そんな話をしたりどうでもいい話をしたり、
天気がいいので転寝していると
早くもサーゼルが見えてきた。
「もう着くぞ、今日は大部屋を取って4人とも同じ部屋で泊まろう」
アウヴァッハ曰く、これは傭兵が交代制で警備をしてくれると
言う事らしい。 何とも頼もしい限りだ。
サーゼルは鳥料理が有名で美味しいと言う事だ。
熊猛族は大食漢なので、一人一羽ずつ丸焼きを食べていた。
それでも足りなかったらしく蛇の焼いたものと
山羊乳を使った穀物入りのスープを追加で注文してやがった。
こいつらの収入の殆どは食い物に消えてるんじゃないだろうか。
──そしてまたまた翌日。
朝早くから出発しエオルゼンを目指し、飯を食い一晩寝て翌日シュツーに目指すわけだ。
・
・
・
まあ何事もなかったよ・・・・ちょっとした笑い話があった程度だ。
まぁその話は後日するとしよう。
***
そんなこんなの急ぎ足でシュツーに着いたは良いが、街の雰囲気が妙に物々しい。
屈強な国軍兵士は完全装備で隊列を組み、
各ギルドの精鋭っぽい人達も、武器防具の装備以外にも色々準備している。
武装商人に至っては、荷馬車に武器・防具・色々な薬など各々準備をしている。
「これは何かあったな・・・悪いが急いでうちの店まで行くぞ」
店の前に着くや否やアウヴァッハは、転げ落ちるように荷馬車を降り店に駆け込んだ。
「親方ーー!!何かあったんですかい!?」
店の外まで聞こえる大声と、親方と思われる者の大声が響いた。
「親方って言うなって何回言わせてんだよエイヴィー!!!」
なにやら戻るなりいきなり怒られてる様だ。
傭兵の二人も何があったか気になる様なので俺と一緒に店内へ入っていく。
「誰だいおめー等は」
「俺の客です。持ってる物が持ってる物なんで、親方に話通した方が良いと思ったんで連れてきました」
「だから親方と・・・ってそんな事言ってる場合じゃないんだったわ」
「これは何が起こったんですかい」
親方が言うには、シュツーから南東のウェッケル山の麓あたりで、
巨大なバジリスクが目撃されたそうだ。
青紫のバジリスクなら、そこまで問題じゃなかったんだが、
よりによって黒/緑のバジリスクが出た。
バジリスクの中でも一番の凶悪種だと言う。
よってウェッケル山と北にあるレイスル山の間の街道は、
関係者以外、現在通行止めになっているとの事。
普通のバジリスクでも攻撃の強さや、
並みの攻撃では固すぎてダメージを与えれない硬さ
魔法への耐性の高さ、そして何より凶悪な毒を持つため
相当な討伐隊が結成されるそうだが、
今回は大きさと黒/緑のバジリスクなので規格外ということで、
各ギルドやエル商国とアデスラン王国の共同で討伐隊が結成されたらしい。
そんな中隣国のモンザリオ国は、亜人共なんかと共闘出来るか!!
と参加しなかったらしい。
しかしそんな厄介やモノなら、何故放っておかないかと言うと、
放置すれば土壌が汚染され、徐々に汚染が侵食して行くそうだから
早期討伐が望ましいらしい。
各ギルドはアデスランに雇われ、商国は討伐時の素材を求め共闘しているらしい。
そしてミセリア国にも、もう伝令の早馬が向かっているそうだ。
そんな訳で、お前らの相手をしている時間は無いと言われた。
「はあー、やっぱりヤバい事になってたんすね。
でも親方この薬師の持つ薬と毒を見てもらえれば
俺が連れてきて今正に役立つと分かって貰える筈ですぜ。
判別して効果を書き写したメモが此処にあるから目を通して下さい。
本人の前だが正直に言わせてもらう、他の店を出し抜ける自信がある!」
おいおい、俺を前にして言い切ったよコイツ。
「そこまで自信があるなら何を賭ける」
「俺の目が狂っていたのならば、店を追い出して貰って構わない」
何か話が大きくなって行くような、
何かに巻き込まれて行く様な感じがしたが既に遅かった。
「分かった、紙を寄越せ、そして薬と毒も出せ」
紙に書いてある項目を全部確認した後、親方がアウヴァッハに問う。
「これは本当か?本当に目が腐ったんじゃねーだろうな、
こんな小僧がこんなもの作れるわけねーだろ」
少々カチンと来ました。いえ相当カチンと来ました。
いきなりあって小僧呼ばわりしたと思えば、詐欺師呼ばわりですか。
「おいおっさん勝手に話を進めてんじゃねーぞ、誰が全部売るって言ったよ」
「あ"?」
勝手に睨んでろと思いながら続ける。
「紹介したいから着いて来てくれと頼まれ、
態々(わざわざ)シュツーまで来たんだろうが
それを言うに事欠いていきなり小僧だ詐欺師だと良く言えたもんだな。
それに見せたものが全部売るものになるのかこの店は、少しは頭冷やして考えろ
おっさんの物差しで測って勝手な事言ってんじゃねーぞ
信じるか信じないかはおっさん次第だろ、よくそんなんで商人やってれるな」
結局傭兵の二人がこのおっさんを止めたんだが、
沸騰した鍋の蓋みたいになっていた。
俺もわざと口を悪くして煽った。
その結果暫くして落ち着いた親方は、漸く話を聞く気になった様だ。
「なんだーこいつはアールって言ったか、いい根性してるよお前。
よくこの店であれだけの事を言ったな」
「この店がどんな店かなんて知らないしな」
グハハハハ!!!急に親方が笑い出した、遂に気でも狂ったか。
「坊主、この店はな看板こそ揚げてないが[闇の通用門]つってな
良いことも悪いことも含め、どんな奴とでも取引する店だ。
ということはアブねー奴らも沢山来る、だが俺には一切逆らわねえ
言いたい事分かるか」
「要するに俺はガキ大将だからお前も従えってことか?」
「ふっふーんっ…エイヴィー、俺こいつ気に入ったわ」
アウヴァッハを見ると既に血の気が引いて、青白い顔が更に青くなっていた。
「今回はエイヴィーの顔を立ててやる、正直俺は全部を安く買いたいが
アールお前はそうじゃないって事だよな。何をどうしたいのか言えある程度はしてやる」
この親方口や態度は悪いが話せるおっさんなのかもしれない。
商人ギルドで行商の権利を買うために金貨10枚分だけ売って、
その後は自分の言い値で薬や毒を卸したい。
という意図を親方に説明した。
「アールお前は次も俺の店でこの商品を売りに来るか?
他所には売りに行かないと言うなら
初めの10枚とかケチ臭い事言わねえ、
お前の言い値で売れるもの全部売ってくれ。
そしてその後だ、いま仕入れた物がいくらまで釣り上げれるか分からねえが
思った以上の利益が入ったら仕入れ値も上げてやる。
どうせ町で聞き込みされたらいくらで販売されてるかバレるんだからよ、
それで他所に持ち込まれるより仕入れ値上げる方が余程良い」
この親方ちゃんと商売人だったね。
そしてエポA/B(浄化剤と保存剤)*5とカゼリオB(抜け毛薬)*5を
除いた残りを全て出した。
そして小瓶のものは小分けして売ってもいいと付け加えた。
そして俺はここぞとばかりに吹っ掛けた。
「金貨100枚だ」
そう言っておっさんの顔を見て拍子抜けした。
「お前は相場が分かってないんだろうな」
何か俺を可哀想なものを見る目で見ている。
「そのくらいならすぐ払ってやれるけど、直ぐ価値がばれるから教えておいてやるよ
これ全部で金貨200枚は下らないぞ、俺は金貨400枚とか500枚とか言われると
思ってたから身構えてたんだがな、100枚でいいのか?」
待てマテまて、そんなに価値あるの?もとは雑草だよ・・・水混ぜて魔力注いだだけだよ。
ああ"銘"の効果もあるのか、それにしても予想してない金額いわれて驚いた。
「じゃあ金貨250枚で」
「いいんだな?それでいいんだな?」
確認取られたが分からないものは分からないので頷いた。
「商談成立だ、次回はもっと高く買えるかも知れんが今回は稼がせて貰うぜ
あとコレ持ってけ、それを見せると俺やエイヴィーが居ない時でも
お得意様に下手な取引はしない様にするモンだ」
そう言って円形の革を二枚縫い付け記章の入った
エンブレムの様な物を渡して来た。
「それはよ行商人になったら服や鎧に縫い付けな、
あくどい奴らはそれを見たら変な話を持ち掛けて来なくなるからよ。
今回の仕入れ値に対する礼も込めてだ、持っていきな」
あとは支払いの貨幣について聞かれた。
ジャラジャラと持ってても危ないから
枚数を減らすかと言われたが、白貨1枚と金貨150枚で受け取った。
そうしてこの闇の通用門とか言う店を後にし、宿屋を探す事にした。
大金を持ち歩くなら商人ギルドの近くの宿屋が高いが安全だと言われた。
これも騙されていて金を奪いに来られたら、
鎧に装備してある毒瓶でも使って切り抜けるしかない。
そんな心配をよそに、何事もなく朝になった。
朝早いというのに街はもう賑わっている様だ。
ここでも宿屋のオヤジに礼をいい
早速商人ギルドの行商の権利を買いに行くことにする。
──商人ギルド本部行商課。
シュツーに着くまでにアウヴァッハに聞いてた通りの説明だった。
知ってるよと思いながら聞き説明が終わると、
全土の地図とエル商国の地図も、そこで売っていると聞いていたので、
売ってもらった。全土の地図が金貨2枚、エル商国の地図が金貨1枚だった。
大量生産品がこんな値段とは、シュツーは物価が想像以上に高いのかもしれない。
そうして俺は薬屋に行き細い小瓶と小瓶を背嚢に入るだけ買った。
細い小瓶10c*200個、小瓶20c*100個で銀貨40枚だった。
割れにくい素材なのだが、それでも帰りに割れると大変なので
近くにいると教えられていた、ドルイドの住むところへ向かう事にした。
シュツーの街の南側にあるホザル川は、街の中に橋があり歩いて渡る事が出来る。
沢山の商人や労働者が船着き場に止めてある小舟に、
荷を積んだり船から荷を下ろしたりしている。
そして街を出て街道を南へ進み、メイリアル方面へ2時間程行けば、
東側に俺なら森が見えるとガルは言っていた。
暫く進むとガルの言った通り、
綺麗なドルイドの森に似たような雰囲気の森が見えてきた。
出てくる時と同じ要領で採集道具を出して、
さも採集しに行くように森の方へ歩みその中へ進んで行くのである。
エル商国の宿場や街道の載った地図
出てきたバジリスクはどうしようか迷いながらの現状です。
今後関わってくるかは未定です。




