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己の歩むべき道は己で見つけてみせる  作者: 飛来針
第一章 ─ エル商国 ─
12/48

金は天下の回り物

前書きが長くなってしまいますが

$$$通貨変更$$$

今後出てくる機会が増えそうになったのと、私自身が混乱してしまったので。

親しみがある方が良いと思い(貨)を使って行こうと思います。

黒貨・白貨・金貨・銀貨・銅貨

一億・百万・一万・ 百・ 一

B/b・ W/w・ G/g・ S/s・ C/c[略]

支払い等あまり重要ではない局面では、略字になるかもしれません。

現在のアールの所持金は200,700円相当なので、

20金g,7銀sとなります。[説明なので、単位+略字]

度々ご迷惑をおかけします。

以前の部分は順次変更していきます。

 我が家の玄関には然程大きくない金属の鐘があり、

 内側に金属の棒がついた物が吊ってある。


 何かというと訪問者が来たことを知らせるものだ。

 クワァーン、クワァーーン

 何とも言えない音だが覚えやすいのでこれにした。


 おそらくフォールが訪ねてきたのだろう。


「はいはーい」


「フォールだ」


「そろそろ来る頃だと思ってましたよ、さあ上がってください。

 あと夕飯はまだですか?」


「まだだがどうした?」


「一応フォールさんの分もと思い用意していたので、よかったら食べていきませんか?」


「そりゃ有難いぜ、オイラは遠慮なんかしないからな。遠慮なんてしたら負けだ」


 勝ち負けなのかと思いつつ、フォールを招き入れていく。



 口に合うか分からないがと勧めた酒もどうやら気に入ったようで、

 気分は良さそうだ。


 そろそろ使用例を見せつつ説明をしていくとしよう。


「保存薬の使い方ですが、十倍から二十倍に希釈してもらって

 その希釈液に食品を漬けてもいいし、料理の途中に水の代わりに入れてもいいし

 希釈液にさっと通すだけでもそれなりに保存出来るようになります。

 日持ちのしない果物であれば、このように希釈液に漬けておけば

 これでもう十四日目です。今日の料理にも少し使ってます。

 食べてみて問題ないでしょう?これは二十倍希釈です」


 料理に使ってると言った瞬間フォールの手が一瞬止まった。

 やはり少し抵抗があったのだろうか。


「大丈夫ですよ。そのままだと一晩で食べれなくなりますが、

 俺の作った保存薬を使えば二十四日まで持つようになります。

 自分で試してるので問題ないはずです」


 最早フォールは驚きを隠せない顔をしている。


「保存できるといっても精々四・五日だと思ってたから

 あの値段だったんだがどうしたらいい?今追加で払えばいいか?」


 律儀な人だなーと思いつつ信用は出来るかもしれないと思った。


「いや今回の値段はこのままでいいので、

 良かったら腕のいい鍛冶屋さんを紹介してください。

 それを情報料として相殺してもらったらいいですよ」


「そんなんでいいのか?」


「フォールさんにはそんなものでも、

 見ず知らずの俺がいきなり鍛冶屋を訪ねても良いものは買えないでしょう。

 下手すりゃ門前払いかもしれませんね」


「成程な確かに鍛冶屋は堅物もおおいからな

 ならいつ行くよ、行く前においらの店に来てくれ

 直接案内するからよ」


「えっと店番は・・・。」


「よくあることだから"出掛けてる"と紙張っておけばいいもんさ

 それになこの街には他所様の物を盗む奴なんて誰も居ないから安心なんだぜ」


「じゃあ早速明日行きたいので午前中に寄らせて貰いますね」


「よっしゃ分かった準備しとくぜ」


 今はお金より人脈の方が有意義だと思っているので代金よりもこっちを選択した。

 間違ってないはずだ、お金も足りなければ森の東口付近に転移して

 近くにある街道を東へ半日ほど行けばエンシーに着くらしい。

 そこで冒険者とかに売れそうな物を持ち込めば、それなりにお金になると踏んだからだ。



 それにしてもエリオの料理はうまい。

 ドルイドだから味覚が違うのかと思えば全くそんな事は無く。

 生まれて初めて食べる美味しさであった。

 しかも掃除やら洗濯も気が付いたら終わっている。

 弟子というよりは完全に家政婦である。



 ──翌日。



 やっぱり朝食も美味しかった、美味しすぎた。

 エリオには片付けが終わったら雑草薬をつくりつつ練習をしておくようにと言っておく。


 まだ少し早いかもしれないので、ゆっくりとした足取りでフォールの店へと向かう。


 空を上げると森の外では見た事の無いような大きな鳥が飛んでいる。

 頭から背中・尾にかけて鮮やかな青、腹側は真っ白、

 翼の先は青赤青黄と色鮮やかで(くちばし)が赤と黄の二色でとても綺麗だ。

 急いで飛んでいるわけではなく、ゆったりと舞う様に優雅に飛んでいる。

 我が家は町の外れにあるのでフォールの店までは二十分程掛かる為、

 朝にしか見られないものを探しながら歩いていく事にした。




 カン、カン、カン。

 フォールの店はまだ開いてない様だったので鐘を鳴らした。


 窓からフォールが顔を出す。

「おお…おはよう、昨日はご馳走になったな。今そっちに行くから待っててくれ」


 なんとも身支度の早いもので三分くらいで出てきた。


「今から行くのはドウェインって言うドワーフの鍛冶屋だ。

 防具よりは武器の方が得意だが街でも腕利きの鍛冶屋だぜ。

 昨夜帰りに寄って話は付けておいた、ここからは歩いて十分くらいだ」


 出来る、このドワーフ出来る。


 ──鍛冶屋にて。


「ウェイ居るか?昨日言ってたアールを連れてきたぜ」


 すると奥から出てきたのは、ドワーフだけに背丈は高くないが

 それ以外は筋骨隆々と言わんばかりの筋肉達磨のドワーフが出てきた。

 あんな腕で殴られたらマジ死ねる。


「おうフォール、昨夜飲んでたのに早かったじゃないか

 あんたがアールだな俺はドウェイン、武器に関してならこの街一番だと思ってる

 フォールに紹介させるんだ何か欲しいもんがあるんだろう」


「おはよう朝一番ですまんね」


「構わんよもう店開けちまうから中で話をしようか

 フォールお前はどうする?」


「俺も店があるからな、アールのこと頼めるか」


「まかしとけ、お前の紹介ならもうアールはうちのお得意様みたいなもんよ」


 ガッハッハッハッハっと豪快に笑っているドウェイン、しかしムキムキだ。

 そして店内に入り何が欲しいのかを聞かれた。


「特に何が欲しいと決まってるわけじゃ無いんだが、

 今武器はダークしかないんだ、だからもう少し戦えるものが欲しいのだが

 そこまで力があるわけじゃなく、戦闘系能力もないから

 何かいい武器がないかと思って相談したかったんだ」


「成程な腕力も高くなく戦闘系も無いとなると

 最初は両手で持つような武器は止めておいた方がいい。

 それに盾も向いてないという事になるから剣も向いてない事になる

 重量武器も長物も剣盾も駄目となると限られてくるが

 そもそもダガーやダークは戦闘技術があるもの向けだ。

 近寄って攻撃し且つ相手の攻撃を避けれる技術なければいけない。

 弓も使った事が無いというのなら片手で扱える軽めの斧はどうだ?

 普通サイズのトマホークと極小型のフランキスカがある。

 トマホークも投げれるがこれは投げるより斬る方が向いてる。

 逆にフランキスカは投げるほうが向いてるので

 俺が改良して幾つか持てるように極小型のフランキスカを作った。

 小さくて軽い上に投げやすく調整してある。

 投げれる方はこれのどっちかだ。

 普段使うものにはお勧めしたいものがある。

 バルディッシュって知ってるか?三日月上の長い刃と長い柄の斧なんだが

 これの刃を薄く作り刃の長さも30cmくらいにし、

 柄の長さも片手で扱いやすく改良し更に両方の横に

 凸凹の突起を付けてある、ソードブレイカーみたいなもんだ

 片手でも両手でも使いやすい様にしてある。

 アールにはこれ以外となると吹き矢くらいしか思いつかんぞ」


 毒持ってるし吹き矢も良いな、とか考えていると。


「吹き矢なんて特定の能力が無いと役に立たんぞ」


「気配と雑草で作れる毒があるんですが駄目ですか?」


「気配持っとるんか、なら使えるかもしれん。でだ斧はどうするよ」


 トマホーク以外全部欲しいがお金が足りるかが心配だった。


「極小型のフランキスカ二・三本とおすすめの斧と吹き矢が欲しいんだが

 他に防具を特注したいと思ってるんでお金が足りるか心配なんですよ」


「今いくらまでなら出せるんだい」


 少し少なめに見積もって金貨13枚までなら出せると伝えた。


「フランキスカ三本でみても金貨8枚で少しお釣りが来るぞ、防具は革鎧か?

 どういう特注がほしいんだ?」


 そう言われたので説明していく。

 胸や左右腰や肩の近くの腕のところに薬の細い小瓶を

 取り出しやすく落ちにくく合計15~20個所装着したいと伝えた。

 何故なら強化薬や耐性薬や回復薬がないとまともに戦えそうにないからだ


「時間は掛かるが出来ん事も無いぞ、但しウチだけじゃ作れんから値は張る。

 裁縫で人を雇うからその代金も込みになるが構わないか?

 大よその値段だが金貨6~7枚くら掛かると思う。予算を超えるがいけそうか?」


「そのくらいなら問題ない、前金か?」


 まずは半金でやるそうだ残りは仕上がってからということになったので

 鎧の半金と武器で金貨10枚と銀貨80枚を支払った。

 残りの代金が金貨3~4枚なので金貨4枚置いとくとすると

 残金は金貨5枚と銀貨27枚だ、随分減ってしまった。

 これはエンシーに行って、強化薬と耐久薬やらを売った方が良いかも知れない。


「じゃあいつ出来上がる?」


「今すぐは分からんな、出来上がったら家まで持って行こう。

 その時に残りの代金を貰う、それでいいな」


「わかった、宜しく頼むよ」


「ああ任せな、フォールの紹介だ良い仕事してやるよ」



 そして用事が出来たのでディージー薬屋に行く。


「ディージー居るかい?」


「アールじゃないかどうしたんだ」


 薬を売りに行くのに細い小瓶と小瓶が足らないと気付いたからだ。


「小瓶ならいつも仕入れてるから沢山あるよ、幾つくらい欲しいんだ」


「そうだな細い小瓶100と小瓶50貰えないかな、あと持って帰れないので家に届けて欲しいから

 その代金も含めておいてくれればいい」


「細い小瓶は1個10cで小瓶が1個20cで配送が銀貨5枚だから合計で銀貨25枚だな」


 これで残金は金貨5枚と銀貨2枚になった。

 今から雑貨屋に行くのに足りるかどうか不安になってきた。



 ──フォールの雑貨屋にて。

「フォールいるかー、アールだ」


「もう鍛冶屋は良いのか?」


「ああ良い物が買えた、フォールのお陰だよありがとな」


「よせよオイラだって昨日色々して貰ったんだお互い様だよ」


 またいつでも遊びに来ていいぞと伝え本題に入る。


「今ある背嚢(はいのう)がボロボロで使い難いのと見窄らしいので

 薬を沢山入れれる大きさと使い易く丈夫な物が欲しいんだ」


「そんなの一杯あるぞ、気に入ったのがあったら言ってくれ安くするからよ」


 そう言われてたくさんの背嚢を物色していると、魔力が込められていて布製なのに軽くて丈夫なものがあった。

 フォールに詳しく聞くと、何でも入れた重量より軽く感じるように作られているらしいがその分高い。


「普通の背嚢なんて余程いいもの買わなければ金貨1枚なんて行かないんだが、こいつは金貨3枚と銀貨50枚だ。

 アールだからおまけしてこれだ。それに防水はされてないが、アールのところには防水剤あるだろう。

 防水は自分でやったほうが良い、それのほうが安くつくから」


「ああ分かった、あと革紐も5m売ってくれないか」


「じゃあそれも含めて金貨4枚だな」


 さてどんどんなくなるお金だが、財布を覗くと寂しいことになっていた。

 所持金なんと金貨1枚と銀貨2枚、それと後金の為の金貨4枚だ。


 そういって雑貨屋を後にし、遠回りしながら街をぶらぶらして家に戻る。

 戻るときに新種の雑草を見付けたので、それもお持ち帰りした。



 革鎧が出来るまで暇なので雑草採集とエリオに教えつつ、俺も売るものを作っていく事にする。


 新種のものを含め新しい雑草三つの詳細はこんな感じだ。


 ターノル

 効果:強化薬・集中力・命中力の増加、効果時間二十分。

 回復薬・魔力の回復を助ける。徐々に回復。


 チベラギ

 効果:回復薬・解毒剤。効き目が比較的早い。

 耐久薬・毒の効果を和らげる、効果時間三十分。


 ツメリ

 効果:睡眠薬・効果の弱いただの睡眠薬、効果時間一時間。

 睡眠薬・効果の強い睡眠薬、効果時間十二時間。


 解毒剤が出てきたので色々試しまくったらこんなものが出来た。

 手間も労力もかなり掛かるので高く売りたい。


 エラギ:猛毒消しチベラギAを5にエポAを1に魔力を凝縮してから注ぐと出来る。魔力の核の要領。

 効果:猛毒を消せる解毒剤、即効性。内服後五分間猛毒耐性を得る。


 エクラグ:劇毒消しクイル殺菌原液にチベラギAを3・エポAを1・ケングスAを1

 これらを丸三日漬け込み取り出した後煎じて魔力の核の要領で

 凝縮した魔力を二度込める。三度込めると蒸発してなくなる。

 手間が掛かって面倒であるので出来上がる前に保存薬も入れて大量精製が良い

 効果:劇毒をも消せる解毒剤、即効性。追加効果なし。




 ──六日後。

 色々試したり大量に作成していると、ドウェインが武器と革鎧を持ってきた。

 どうやら後金3Gでもちょっと余ったらしく、革の脛当をこれも付けておくと言って持ってきた。


「ちょっと小細工を仕込んでみた試作品だが良かったら使ってくれ」


 しかも左右に一本ずつ細い小型ナイフが仕込まれている。

 何気に便利な装備品をおまけしてくれたようだ。

 なので後金はきっちり金貨3枚払っておく事にした。


 これであとは多めに薬を作ってエンシーに売りに行くとしよう。


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