第十二話 覚『俺の天使に手を出すとはな~』
去年からあった一部女生徒、まあゲームの攻略対象者の彼女達への嫌がらせは今年に入ってさらに増えた。
「その魔の手は俺の可愛い天使、梅子にまで伸びたんだよな~」
出生のあれこれの噂を流されたんだよな……元々地雷案件だったけど春先に親御さん達が他界したそうで……、
「かなり情緒不安定に……俺には役得あったけど」
恐~いお兄ちゃん達から互いのお家を行き来する許可を貰えたしな。
「……っていうか俺と梅子の関係そこそこ秘密なのだが……んー、もしかして……続編?」
ってことに思い到った俺は頭脳労働派のねーちゃんと話し合うことにした。付き合い初めてからは堂々と婚約者に付き纏ってる元治君もセットでいる。
で、俺がもしかして2出て無い? との疑念を伝えたところ、
「ん、出てるだろうな、梅子ちゃんとか子鞠さんとかに初めから的を絞っていた感じだし」
あっさりと肯定されました。
「それ早く教えてよー……」
「は? 少し考えればわかるだろう? なんでもかんでも人に頼るな」
はい正論ですよー。
「……はー、というかそろそろ対応しなくてはな……今まではさしたる害が無かったから放置していたが……」
「ああ、梅子姉さんを傷つけるとは」
おおっ、基本温厚な二人が怒ってる~……ねーちゃんも元治君も梅子大好きだからな~。チビの頃からずっとな~……うん、俺の天使がモテモテ過ぎる。学園にも隠れファンクラブあるしな~……学生時代から、
「でもどうするの? 転生者の心当たりは二人ほどいるけどさ~」
一人は圓城寺の多分あの人、で、もう一人……多分一連の事件の犯人に情報提供してると思われる子、
「……圓城寺のお方にコンタクトをとろう……多分あの人は私達より情報を持っている」
……あー、そっち~……個人的には思惑がわからんあのお姉さんより取り込むのが楽っぽいあの子が良かったけどな~。
「……でも……その前に……」
「その前に?」
「……家族に、伝えようか?」
……あー、だな。もしかしたらお兄ちゃん達にばれるかも知れないんだもんな。
「……じゃあちょっと待ってて……俺、先に梅子に伝えたい」
という訳で俺達は四月一日に家族達に前世を語ることにしました。
……まあ、その前に俺は梅子に前世の……黒歴史を語ら無ければなら無いのですけどね~。
……はー、言いたくねー……。




