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この学園には攻略対象者はいません。  作者:
最終章 転生者が望んだ閉幕。

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82/121

第一話 この学園には攻略対象者はいません。

 

 お久しぶりです。


 ……実にお久しぶりです。


 とりあえず最終章開始します。


 全話五千字以内、今話を除きサブタイトルの前に語り手の名前がつきます。


 お読みいただければ幸いです。

 

 





 …………何故あのイベントが?


 今、私の目の前にはあのゲームの登場人物達が揃っています。


 今日は学園祭最終日、私は発表会のリハーサルをしっかりとしたいと、伴奏者である先輩に言われ早朝の学園にやって来ました。


 そしてその先輩に中央塔に連れて行かれ、そこに彼らが揃ってました。


 ……これは少しディテールが違いますが1の逆ハーエンドのラストイベントでは? あの誰も幸せにならない(アンハッピーエンドの)


「あの先輩? これはどういう……」


 私は伴奏者の先輩に問い掛けます。ゲームとは違い親切であったはずの先輩に、


「私達に嫌がらせをしていたのはあなた……というよりあなたのご両親が雇われた方達ですよね」


 けれど答えをくれたのはヒロインであったはずの先輩。


 彼女は、


「中傷するような噂を流したり、ピアノを狂わせたり……後、」


 すべて知っていると、私達家族の罪を数え上げていった。


 そして彼女は思わずその場にへたり込んだ私の前に来て膝を折り、


「この学園には攻略対象者はいません。……気づいていたでしょう?


 ね? 栗原綾那くりはらりょうなさん」


 そういたずらっぽく言った。


 その言葉に、


 私は口元が歪んでいくのを抑えられなかった。





 

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