彼は紳士なスーパーモデル、又は、紳士な当て馬、でした。
何時か『運命の音』の乙女に出会える。
その言葉を聞いた瞬間気付いた。
──俺には欠けている存在がいる。と、
……たまに気付か無いままでいたかったとも思ってたけどね。
【愛されたのは神では無く】
『音楽の神に愛された子供』
これが幼少期の俺の評価。どんな楽器でもスラスラと弾けたからだろう。だがどんな楽器を、どんな風に弾いても……満たされることは無かった。
俺は世界で一番自分の音楽が苦手だった。
それから逃れることが出来たのは十歳。左腕の腱を損傷した時、事故ってことにしたが階段から突き落とされた瞬間、俺は感謝した、
──これで悪夢から逃れられる。と、
苦痛でしか無い演奏を周囲から強いられる生活は堪えていたからね。
【この思いは恋じゃない】
俺の初恋の人は香奈子さんってことになっている。
確かに弟達と共に彼女に淡い憧れを抱いていた。けれどそれが恋かと問われれば違うと思う。
だって俺が香奈子さんを見ていたのは彼女が音楽と相思相愛だったから、彼女が彼女の唯一に、愛し愛されていたから、
俺に欠けているものをいくつも持っている人だから。
……恋と言うより嫉妬混じりの憧憬だね。
【故郷はここが良い】
俺の故郷は何処か、根元は何処か、と、問われたら、それは日本だ。と、俺は迷わず答える。母の故郷だからじゃなく、多分ここが俺を丸ごと受け入れてくれたからだろう。
両親の知り合いから請われ始めたモデル業で、再び諸国を巡るとさらにその感情は強くなった。
線引きされていると、どうしても感じてしまうからだ。
大学のサークルの飲み会で酔っ払いをあしらい、テレビ番組の打ち上げで酔っ払いをあしらう、そんな生活に慣れたからだろう。
……ていうか俺、酔っ払いの面倒をみすぎじゃないか?
【弟子になりました】
日本に住んで直ぐ、母のピアノがやって来た。
母が初めて自分の稼ぎで買った物で思い入れがあり、ずっと家族と共に各国を回って来たそれは、運搬の不備か環境の変化が原因かかなり音が狂っていた。なのでお隣りに紹介された、楽器店の主人でもある調律師さんを呼ぶことになり、家に来た彼の素早く的確で丁寧な仕事ぶりに俺は、
心酔した。そして押しかけ弟子になった訳です。
今思えば俺は『運命の音』がピアノの音色だとわかっていたのかも知れない。
……結果論、かな?
【美しいものを愛でる会。略してウモル会】
俺がこんな変な名前のサークルに所属した理由、それは彼らの観賞対象だったからだ。あまりに熱烈な視線に発生源を探ったところいつの間にか所属していた。ちなみに主な活動は持ち寄った作品や学内ギャラリーやコンサート鑑賞。
……結構楽しいサークルだ。
「カズッチ、高等部の美少女ピアニストと知り合いか?」
三年になった俺が久しぶりにサークルに顔を出すと突然そんなことを問い掛けられた。顔が近い、知り合いじゃない、そもそも知らない。と、答えると、あからさまに落胆し、
「カズッチの弟達と同級だから知り合えるかと思ったのに」
と、勝手に落ち込み始めた。どうやら今年入った特待生の少女がこのサークルの今年のイチ押し人物らしい、それは是非聴きたいと、時間を作り行った六月のコンサートには──彼女は出ていなかった。
弟達に確認したところそれまでとそれ以降は皆勤だったそうだ。
その後、仕事が忙しいと、時間を作らなかった俺をぶん殴りたいと、思う。
【舞台は踊る】
さて、何故この年の俺がこんなに忙しかったか、それは両親の知人の作曲家に泣きつかれたからだ。
「全編通して活躍する脇役が決まらないんだよー」
と、詳しく聞くと彼が作曲と演出の一部を行うミュージカルの主役級の活躍をする役の役者が何回オーディションをしても決まらないらしい、で、
「ピンと来るのは誰だって考えたら宏さんだ! ってなってそれ以降宏さん以外考えられないんだよー!」
ってことらしい、両親から、
「とりあえずやってみたら?」
「面白そうじゃないの」
と、圧力をかけられたこともあってやることになったのだけど……、
何故か主演よりも出番と歌が多いという謎な事態で舞台稽古と個別の歌唱レッスン、そして話題沸騰となった本番で半年間の記憶があまり無い。
まあ演奏と違い歌うのは結構好きだから。
……楽しかった。かな?
【弟は可愛い、けれど妹の方がもっと可愛い】
俺達兄弟はとても仲が良い。母から気持ち悪いと言われるほどだ。
多分根っこの部分だけが似ていてそれ以外が似ていないからだろう。
で、一番異なっているのが女の子の好みのタイプ。下の弟は柴犬のような女の子が、上の弟はロシアンブルーのような女の子が、そして俺はポメラニアンのような女の子が好みなんだ。
容姿も性格もね。
そして弟達は理想通りの女の子を見付け、上の弟は恋人同士になり、下の弟もそろそろかな? って感じの関係。
……正直先越された、ってちょっと落ち込むけどそれ以上に、
「兄様、兄様、そろそろ焼けましたかね?」
「もう少し待ちましょう。焦りは禁物です」
可愛い女の子達と過ごすのは楽しいものである。特に一緒にする料理が、ね。
そして俺はホットプレートの上のお好み焼きを見事に返し喝采を浴びる。
これは家事能力マイナスの弟とレベル4の弟には出来ないことだからね。
【異国の街角の再会】
妹が出来た少し後、俺はニューヨークにいた。そして彼女の誕生日の少し前まで拠点とすることになった。理由は年の前半を消したミュージカルをこちらでやることになったからだ。
……急展開過ぎる。
で、演者兼通訳兼調律師のような感じで行ったそこで、俺は……モテた。
まあ、母が美形に産んでくれたおかげだろう、父譲りの金髪が王子様風に見えるのもあるかな? とは言え、俺はもう恋していない女性を恋人にするつもりは無かった。それは昔、
「あなたが私を愛していなくても良いわ! 付き合って!」
と、懇願され付き合い、
「恋人より家族を優先するなんて!」
と、激昂され弟達に迷惑をかけたことをきっかけに自戒しているからだ。
……正直その時は話が違うと思っていた。そんな俺を、
「愛していないなら変に期待を持たせる行動をしないことね」
と、嘲った女性がいた。それが女性達に囲まれ修羅場になりかけた俺を救出した、旅行中だと言う美女──アリーなのだが、
「相変わらず、中途半端な優しさで人を狂わせてるのね~」
彼女はとても辛辣で、
「ま、こんな面白みの無い子供をちやほやする小娘共には良い薬かしら~?」
傲慢なまでに自分を持っている女性である。だから俺が、そういう貴女も変わらず若い男性達に囲まれてるのですね。と、下手くそな皮肉を言っても、
「そうね~、彼らは私と言う造花にうっかり引き寄せられた憐れな蝶。見せ掛けの優しさに引き寄せられている君の取り巻きと似ているかもね~」
と、コロコロと笑うくらい強く美しい。そんな彼女にも思い通りにならない恋があったらしく、再会を祝い飲んでいると、
「……多分私は、望む愛が得られなくても側に居る。そんな彼らの愚かさが眩しいから側に置いてしまうのね~」
此処では無い何処かを見て、労働の色が残る左手の薬指の、ピンク色の石を撫でながら呟いた。
聖母のような外見の、毒婦のような言動の美女がその時ばかりは──少女のように見えた。
【探されない俺】
弟達に恋する女の子がいることは、うらやましいけれど喜ばしいことだと思っている。けれど、
──やっぱり恋人達のイベントには来るものがあるね。
大好きな片思い中の彼女にチョコを貰えたー。と、下の弟がはしゃいでいるのは笑って眺められた。上の弟の宝物が俺達家族の分もチョコをくれたことは素直に嬉しく思った。けれど彼女から本命のプレゼントを貰い、それを幸せそうに撫でている弟を見た瞬間、とても侘しくなった。
──俺の女の子は何処にいるのかな。と、
……下の弟が長く探し求め出会ったのはいいが、存在する訳が無いと、探してもいなかった上の弟の元へ彼女から来るなんて……うらやましい、そして、
──彼女は探してくれていないんだろうな。
と、思うととても切なくなったのだ。
落ち込んだ俺に動揺した弟達に理想の女の子を熱心に聞かれ、喋ってしまった条件は正直難しいとも思う、
俺の弟達はとても魅力的だからね。
……実際、自戒する前の恋人の何人かがよろめいていたし……、
けれど、翌日の朝食の席で、悲壮な決意を滲ませた表情の弟達が心当たりがあると、
「「絶対、捕まえて来るから!」」
力強く言ってくれたんだけど。
……あの、餌付けとか、麻酔とか、えっと女の子、だよね?
この時の弟達の不穏さに、うっかり止めてしまった俺を、蹴り飛ばしたいと、思う。
【雪降る夜に乞う夢は】
その夜の俺はなかなか寝付けなかった。
理由は帰って来た弟達のがっくりとした様子からわかった、理想そのものらしき女の子に拒絶されたらしい状況だろう。……いや、彼女が俺の『運命の音』の乙女である確率は低いと思っていたのだが、
俺の女の子が俺の元に来ないのは拒絶しているからだ。と、ずっと感じている事実を眼前に突き付けられた気分だった。
彼女に見つけて貰えたら良い。というのも芸能活動をしている理由の一つであるしね。
寝酒を摂っても目は冴えるばかりで、頭を冷やそうと、開けた窓の向こうには──雪が降っていた。白く染まる庭の樅を眺めていると、
──早く会いたいよ、俺のおちびちゃん。
そんな気障な台詞が脳裏に浮かんだんだ。
……なんだおちびちゃんって、俺二十過ぎなんだけど。
それでも運命の相手の気配を感じ俺はようやく眠気の欠片を捕まえベッドに潜り込む、
せめて夢では受け入れてほしいと、願いながら。
【多分運命では無い】
記憶が消えるほど忙しかった年の前半、そもそも国内にいなかった秋、それは仕方がないと思うが、
……またしても被った。
芸能活動と楽器店での修業、そして学業と、基本多忙な俺とは言え一回もタイミングが合わなかったのはおかしいと思う。
そう、弟達と同級のピアニストの少女のことだ。
年明け後の学内コンサートには行けるのだが彼女はいない。聞くところによるとコンクールに集中しているらしく、ならば、とコンクールを聴きに行こうと思うとどうしても外せない仕事が二月三月と、続き……、
俺は彼女が俺の女の子だと思っているらしい弟達に言ったのだ。
──多分運命では無い。と、
……ほんともう……埋めたい。
【運命の音】
市の名に因んでか、そこかしこで桜が咲き始めて一月頃、そろそろ新たに綻ぶものが無くなった頃大学で、俺は師匠から『中央塔のピアノをちょっと見て来い』と、連絡を受けた。最近高等部で多発したピアノへの悪質な悪戯に追われ、しばらく点検すら出来ていなかったそれを『利用することになったから』と、ロシアンブルーのような女の子に頼まれたらしい、
で、大学の練習室の前を通り向かったのだが……、
……やっぱり大学部の練習室は防音性が低い。
師匠のお供で通った、高等部の練習室はほぼ音漏れしないので……本当に違う。
あちらは同じ階に美術特待生用の部屋もあるから防音性が必要らしいが……、
漏れ聴こえる音に耳を傾けるのが好きなサークルメンバー達は歎くだろう。とか思っていたら、居た。
「お、カズッチ、ねぇ、これ……良い音じゃない?」
漏れ聴こえるのはヴァイオリンの音色、
──うーん、かなりの技量だけど……、
何と無く抑圧された感じがするとの感想を伝え、俺は友人達に手を振り、校舎を出、キャンパスを通り中庭に……、
入った瞬間、俺の世界は色付いた。
【おちびちゃん】
その音色はガラス細工を思わせた。
どこか透明で壊れそうで……それでいて楽曲と真摯に向き合っているのがわかる。迷い無く力強い『音』。
……ピアノが狂っていなければ泣いていたかも知れない、それほどその音色は俺の心を揺さぶった。
そして思った、
──この『音』の演奏者に俺の全てを捧げようと。
……好みの外見で無くても、いや、同性でも構わない、と。
だけど、開けた扉の中、ピアノの前に座る少女は……俺の理想が具現化したような存在で……気がつくとひざまずきプロポーズをしていた。
……うん、わかってるよ。名前すら知らない女の子にいきなりプロポーズは無いって……はす向かいのお姫様にも叱られたしね。でも仕方がないんだ。だって彼女と目が合った瞬間、俺は心を、魂を手に入れたんだ。
生まれる前からずっと、彼女に預けていたそれを。
彼女こそが俺の欠損、俺の『おちびちゃん』なんだから。
【前の生と今の生】
おちびちゃんの弟には生まれる前の記憶がある。
そんな告白を信じられたのは俺自身に前世から引き継いだと思われるものがあるからだろう。
一つは当然彼女への思い。そしてもう一つは……、
「兄さん、やっぱりちょっとはアクセサリー着けようよー! デートなんだから」
「だね。それに髪型もちゃんとセットしよう。デートなんだから」
弟と仲良くしなければという強迫観念に近い恐怖。
……前世の俺。お前弟に裏切られたの?
まあ、それが無くても弟達は可愛いから大事にしたけどね。
……多分。
【初めてのデート、初めての】
俺はその時、とても浮かれていた。自分でもどうかと思うほど浮かれていた。だって俺が左手で、逃げられないように絡めた、整った音を奏でる指の持ち主は、世界で一番愛らしい俺のおちびちゃんなんだから。
しかもその時の彼女の格好がまた……美形ではあるが幼少期から男性的な容姿の息子しかいなかった母と、恋人の好み故、あまり凝った髪型をしない主人に仕える妹の、貯まっていたフラストレーションが爆発し……結果彼女はおとぎ話の住人のような、可憐でどこか魅惑的な美しさを発揮していたのだ。
……正直他者の目が気になった。この遊園地に居るのはほとんどが家族連れだと言うのに、だから早くアトラクションに乗り、彼女への注目を絶とうと思っていたら、
側にいた、たまたま行き会った上の弟が、彼女がすがりついた自分の宝物を守るように引き離し、俺の女の子へのアドバイスをし、去って行った。
──この日、初めて俺は、自らが嫉妬深い性質だと知った。
【言葉】
その日の夕方、何時も通り彼女を助手席に乗せ、俺は漸く気付いた。
──乗り物に弱いから助手席なのか。と、
……気を許してくれていると、はしゃいだ俺、正座しろ。
そんな彼女はどこか落ち込んでいる様子だった。どうやら母との最終レッスンは芳しく無い結果だったらしい、
元気づけたい、笑わせたい、と、願うのに、何も言えず、彼女のアパートに着いてしまった。そして俺は何も言えないまま彼女に到着を告げた。
すると彼女は、飴色の大きな瞳で俺を見据え。
俺のこれまでの不実さを責めた。
千の言葉を尽くしても伝え切れないこの思いを、万の言葉で伝えようとしなかったこの俺を、
俺は顔を歪め去って行った彼女を追えなかった。
既にすれ違った俺と君を、結び付けられる言葉が見つからなかったから。
【伝え切れなくても】
翌日、彼女の出るコンクールを一人、観戦しながら俺は決意した。
──十万の言葉で彼女にこの思いを伝えよう。と、
例え伝え切れなくとも、例え受け入れられなくとも、俺が彼女を、今この世界で生きる彼女を愛していることだけは知っていてほしいから。
【道筋を】
係員の制止を目線一つで黙らせながら立入禁止の廊下を進む母の背を追いながら、俺は先程の悪夢を思い返していた。
休憩時間が終わり一番手として壇上に上がった彼女は昨日とは違う彼女の硬質な知性を前面に出していた。
不敵なほど堂々とピアノに向かった彼女の指が動いた瞬間──悪夢が始まった。
その音色は狂っていた。ほんの少しづつ、全てが。
その指を止めることなく動かす彼女は泣き出しそうで、考えるより早く体が動いた。
……俺より早く母が制止の声を上げてよかった。
目の前で女王のような笑みを浮かべる女性と、彼女を見た瞬間表情を和らげた少女を見ながら俺は微笑む。
彼女の努力を潰すことにならずによかった、と、
──さあ、ピアノの元へ行こう。
彼女の栄光への道筋を付ける為に。
【君を守れる】
音がずれている以外に問題が無いピアノを調律していると、声が聞こえた。
──ああ、今度は本当に彼女を守れる。と、
その声は胸の内、魂から聞こえた。
俺は返事をする。
──ああ、今度こそ彼女を守り抜き、共に幸せになる。と、
誰にも何にも奪わせやしない。と。
【まずは一の言葉から】
満足のいく音色になったピアノを試し弾きしながら俺は決めた。
──彼女の出番が終わったら昨日の質問に答えよう。と、
あなたは今の私を理解しているのか? その質問に昨日の俺は答えられなかったが、今このピアノと向き合っていたら気付いた。
──彼女好みに考えることなく調えた自分に気付いて。
けれど準備をと、声をかけに行った彼女は今にも割れてしまいそうで、気がついたら俺は用意していた答えを発していた。
「折れそうなくらい真っ直ぐで潔癖なところ」
と、そしてキョトンと俺を見上げる彼女に、
「百合恵は俺にして見ればやっぱりちっちゃいかな?」
と、伝えた。
前の生も今の生も君を愛している。と、少しでも伝われば良いと願いながら。
【今ここにいる君と今ここにいる俺で】
全身が痺れるほどの演奏をし、王女のように堂々と壇上から下りた彼女はその瞬間崩れ落ちそうになった、それを咄嗟に抱き留めた俺に彼女は舞台の熱で上気した頬のまま、
「私、あなたと共に生きたいわ」
と、キラキラとした表情で伝えてくれた。
──ああ、ああ! 伝わった! 伝わったんだ!
余裕も体裁もなく俺は泣きながら頷いた。
「……はい、俺も一緒に生きたいです」
と。
【君の為に】
そして今日も俺はオーブンとにらめっこをしている。
愛しい恋人を満たす為。
彼女の好みを完璧に理解したとは言えないが、少しづつ知って行くのも楽しいもので、
──さて、今日はどうか?
「宏君、今日のおやつはなあに?」
幼い笑顔と声の彼女に、
「レモンパイだよ。百合恵」
差し出した貢ぎ物は歓声で受け入れられた。
柔らかな髪と柔らかな体躯 。
甘い顔立ちと甘い声。
真っ直ぐな演奏と真っ直ぐな心。
幼い正義感と幼い表情。
強さと弱さ。
傲慢さと臆病さ。
千の言葉でも万の言葉でも足りない。
俺の君の好きなところ。
思いの全ては込められないけれど、あえて言うとしたら、
「愛しているよ。俺は君に恋をしている。今俺の腕の中の君を──桃園百合恵を」
──ねぇ、伝わった?
──紳士なスーパーモデルルート消滅しました。
──他のルートに進みますか?
YES NO
▲
一宏さんのお話はこれだけになります。
長男さんは押しが強いようで一言が足りない方でした。
次回は言動が悪役令嬢なお姫様です。
……今年中には、
ではまた、お会い出来れば幸いです。




