絶対王者による6の条例
ルドは12の国の国王をスィグエン王国のハェント宮殿へと招集する。
「で……君たちに集まってもらったのは、他でもない……これから発表する条約を聞いてほしかったんだ」
ルドはこの場にいる12の国王並びに王族、高級貴族、軍部の幹部、その他もろもろ、そして人形をかいして見ている全世界の人々に向けてそう言う。
「まず一つ、今ある12の国全てを解体、そして全て一つにまとめ『アウルラ神国』と名を改め、この俺ルドが王となる」
ルドが頬杖をつきながらそう言った瞬間、世界の全ての人々がざわつく。
しかし、反対の声は何一つ上がることはない、ルドの圧倒的な力に全ての人々が反抗する気力など失っているからだ。
「二つ目に、三日後全人民による全人民に対する投票選挙を行い、上位100名をアウルラ神国の議会『世界議会』の議員とする、なお世界議会の議員は任意であり、辞退する権利が全員に存在する、そして辞退者が出た場合は順位を繰り下げ着任させる」
「三つ目に、全人民は平等とすることにする、それにより貴族制、領主制、奴隷制は廃止」
「四つ目に、全ての税金、物納、兵役を廃止」
「五つ目に全ての労働行為は全て俺の人形が変わりに行う、ただし労働がしたい者は自由にする権利を持っている」
「六つ目に金銭制度の廃止」
「この六つの条約を本日より適用する」
世界が静まり返る、あまりに現実離れした条約にどう反応していいのか、皆わからなかった。
これで世界はより良き方向に導かれる……!
ルドは満足げにその場を去った。
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世界に向けて衝撃的な条約がルド王により宣言された次の日
ある村の青年は畑仕事をしようとすると、白い身体で赤い水晶のような顔を持つ人形の集団に
「本日から私たちが農作業を行います、あなたは自らの意思で農作業を行いますか? 」
そう聞かれると
「ん……ああ、そんなこと言われていたような……」
青年は夢の中のようにそうつぶやくと
「じゃあ、たのもうかな」
青年は家に帰っていった。
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「え~選挙の投票は私にしてください! 」
太った身なりのいいおじさんが街の広場で稚拙な演説をしている。
彼は貴族として生まれて一度も演説などしたことがないのだが、一応貴族としてのプライド70%、世界を変えてみたいと言う気持ち30%で、一生懸命演説している。
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「お~い、朝だ起きろ~! 」
とある貴族の労働者たちのまとめ役が寝ている労働者にそう声をかける
そのあと労働者たちは屋敷での仕事の準備を各々済ませ、主人である貴族の住む屋敷に向かうと
全ての仕事が完了している状態の屋敷と、なんとも言えない顔をした主人がいた
「必要な仕事は全てやりました、皆様も御用がありましたらドンドン申し付けてください」
白い身体で赤い水晶のような顔を持つ人形の集団が不気味なほど声を揃えてそう言った
全員、する事が無くなったので、皆好きなように行動し始めた
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ルドの、『我楽の軍衆』で生みだされた人形はあらゆる能力が人を遥かに超えているため、全ての仕事が圧倒的なスピードとクオリティでこなされている。
人々はしたいことだけすればいい世界になった。