街でゼロ君と出会いました(4話)
☆腐女子が乙女ゲームのモブに転生した
件☆
☆第4話☆
私は、乙女ゲームのフォーチュンラブストーリーのモブの令嬢のアンズに転生しました。
この乙女ゲームの世界でGL愛とBL愛を布教しようと思いました。
そして聖獣のフェンリルのフェンちゃんとも契約して家族になりました。
だから乙女ゲームが楽しくなりそうで嬉しくなりました。
「さてと、我は、アンズの影で休ませてらうぞ。
アンズの側にいたら魔力の補充になるからな」
フェンちゃんは、眠たそうにあくびをしました。
「良いよ。
ゆっくりと私の影の中で休んでね、フェンちゃん」
私は、フェンちゃんの頭を優しく無てて優しく微笑みました。
「ありがとう、感謝するぞ、アンズ……」
フェンちゃんは、眠たそうに口を押さえてあくびをすると仔犬バージョンに変わる私の影の中に入って行きました。
「まだ時間があるよね?
街に出掛けよう」
私は、空を見上げるとまだお日様が上空にあるのに気がついてこのまま街に出掛ける事にしました。
フードを頭の上から被っている挙動不審の男の子を見掛けました。
「なんだ、お前。
買わないのならば邪魔だ。
どっか行け」
屋台のおじさんは、フードを頭の上から被っている挙動不審の男の子が屋台から動かないのを見て迷惑そうに右手を振って男の子を追い払おうとした。
「おじさん、その子は、私の友達なんだよ。
だからそんなに邪魔者扱いしないであげてよ。
焼き鳥のくれないを2つ買うよ
だからこれで許してあげてね」
私は、屋台のおじさんに焼き鳥の串の2つのお金を渡した。
そして両手を合わせて謝りました。
「おや、アンズ様でありませんか?
アンズ様にそう言われたら仕方がありませんね……
焼き鳥の串2つですね。
はい、どうぞ、アンズ様。
坊主も悪かったな」
屋台のおじさんは、私の言葉を聞いて困った様に困った様に苦笑いを浮かべた。
そして私からお金を受け取ると変わりに焼き鳥の串を2つくれた。
「ありがとう、おじさん!
それでは、はい、どうぞ、食べてね」
私は、屋台のおじさんから焼き鳥の串を受け取ると嬉しそうにニッコリと笑った。
フードを頭の上から被っている挙動不審の男の子に焼き鳥の串を1つ渡した。
「えっ……?
僕にくれるのですか?」
男の子は、私の渡した焼き鳥の串を受け取り戸惑った。
「うん、美味しいよ」
私は、男の子を安心させる様に優しくニッコリと笑った。
「ありがとうございます。
んっ……
美味しいですね……」
男の子は、私から焼き鳥の串を受け取るとそのまま焼き鳥を食べて嬉しそうに微笑んだ。
「でしょう!
ここの焼き鳥は、凄く美味しんだよ!」
私は、男の子に焼き鳥を気に入ってもらえたのが嬉しくてニッコリと笑った。
「っ……!?
はい、美味しいですね……」
男の子は、恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「そうだ。
良かったらこの街を案内しようか?」
私は、少しだけ両手を叩いてニッコリと笑い男の子に街を案内するのを提案した。
「えっ?
僕を街を案内してくれるのですか?
よろしくお願いします……
え、えっと……」
男の子は、私の言葉を聞いて戸惑い少しだけ首を傾げた。
そして頭を下げて街の案内をお願いした。
「私の名前は、アンズだよ。
良かったらあなたの名前も教えてくれない?」
私は、ニッコリと笑い自己紹介をした。
そして優しく微笑んで男の子の名前を質問した。
「ツバ……あっ、でなくてゼロです。
改めてよろしくお願いします、アンズさん」
ゼロ君は、恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべた。
「うん、よろしくね、ゼロ君」
私は、ゼロ君を街を案内するなが嬉しくてニッコリと笑った。
「うーーん、最初は、何処に行こうかな……?
やっぱり最初は、あそこかな?
ついて来てね、ゼロ君」
私は、次に何処に行こうか考え込みました。
そして私のオススメの場所を思い出してある場所に行くのを提案した。
そしてゼロ君の手を握り締めて歩き始めた。
「えっ!?
あ、あの、アンズさん、待ってください!?」
ゼロ君は、私に手を握り締められて顔を真っ赤にして慌て私の後を着いてきた。
しばらく歩くと周りに大きな木が中央に植えている横に大きな噴水のある公園に着いた。
「わー……
凄く素敵な公園ですね……」
ゼロ君は、目をキラキラと輝かせて公園の中を見渡した。
「でしょう!
私のお気に入りの公園なんだよ!
そうだ。
ゼロ君は、木登りとか出来るの?」
私は、木から眺めた街の風景が奇麗な事を思い出した。
だから木を登れるのかゼロ君に質問した。
「そうですね……
木登りをした事は、ありません……
でも多分出来ると思います」
ゼロ君は、口元を押させて少しだけ考え込んだ。
そして木登りが出来る事を知らせた。
「それならば良かった。
それならば私の後を真似て木を登って来てね」
私は、ゼロ君が木登りが出来るのが嬉しくてニッコリと笑った。
そして先に木を登り始めた。
「は、はい……
わっ!?」
ゼロ君は、私の後を追い掛ける様に登り始めた。
でも最後の木の枝に登ろうとして足を滑らせて木から落ちようとした。
「危ない!?
慌てなくて良いよ。
ゆっくりと右足を木の枝に足をかけてね」
私は、落ちようとしたゼロ君の手を掴んだ。
そして右足を最後の枝にかけるのをお願いした。
「は、はい……」
ゼロ君は、ゆっくりと最後の木の枝に右足をかけてゆっくりと最後の枝に登った。
そして私とゼロ君は、木の1番上の木の枝に登った。
「見てよ。
これがゼロ君に見せたかった街の景色なんだよ」
私は、木の枝の上から右手で街の方に向けた。
「わー……
奇麗な景色ですね……」
ゼロ君は、木の枝の上から眺める街の景色が綺麗で目をキラキラと輝かせた。
「えへへーー、ゼロ君が気に入ってもらえて良かった」
私は、ゼロ君が木の枝の上からの街の景色を気に入ってもらえたのが嬉しくてニコニコ笑顔になった。
私とゼロ君は、しばらく木の枝の上から街を見渡した。
でも太陽が沈み始めて夕方になった。
だから私とゼロ君は、木から降りた。
「アンズさん、今日は、ありがとうございました。
良い休暇になりました。
そ、その……
また、会ってもらえますか……?」
ゼロ君は、頭を下げて街の案内の感謝を表した。
そして不安そうに上目遣いで私を見つめた。
「はい、ゼロ君ならば大歓迎だよ。
また遊ぼうね」
私は、ゼロ君と遊ぶのが楽しかったからニッコリと笑った。
そしてゼロ君とまた遊ぶのを約束した。
「っ!?
あ、ありがとうございます、アンズさん。
それでは、さようなら、アンズさん」
ゼロ君は、頭を下げて別れの挨拶をした。
「うん、さようなら、ゼロ君」
私は、ニッコリと笑い右手を大きく振った。
ゼロ君は、私の気持ちに答える様にニッコリと笑った。
そしてゼロ君は、去って行った。
私は、何故かゼロ君とまた会える気がした。
それにしてもゼロ君が誰かに似ている気がした。
それが誰なのか解らなかった。
でもこのゼロ君との出会いが乙女ゲームのストーリーを大きく変わって行くとこの時の私は、考えてもいなかった。
〜つづく〜