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比較的最近更新した短編のまとめ場所

だから善意を受け取って

作者: リィズ・ブランディシュカ



 本当にこのトロフィーを受け取っていいのかな?


 私達はチーム、頑張ったのは皆なのに。


 そしたら舞台に上がって来た監督が肩を叩いた。


「遠慮なんかするな。遠慮もすぎれば周りを不快にするんだぞ」


「だから善意は素直に受け取っておけ」






 うーん。


 怪我で動けない。


 これは困ったな。


 家の中で頭を抱えていると、玄関からチャイムの音が。


 四苦八苦しながらたどり着くと、隣の家のおばちゃんが顔をのぞかせた。


「これおすそ分け、ご近所同士でしょう?」


「困った時は、お互い様よ」







 うわっ、急に雨が降り出した。


 どうしよう。


 今日は大事な書類を抱えてるのに。


 この雨じゃ会社に戻るまでずぶぬれになっちゃう。


「大丈夫? 良かったらこの傘を貸してあげるよ」


「遠慮なんかしないで、このままじゃ風邪をひいちゃうよ?」







 一つしかない人生なんだから、私は自分の夢を追いかけたい。


 でも、人生の成功者には、私の道がいばらの道だと分かってるみたいだから。


 色々あれこれ言ってくるのよね。


 デメリット? 失敗の可能性が多い?


 そんな事、他でもない私が一番わかってるのに。


「おまえの事を思いやって、忠告してやってるのに」


「人の善意は素直に受け取っておくべきだぞ」









 悪質なセールスマンに捕まってしまった。


 ここ、一体どこの建物なの?


 どうしよう。


 私、意思が弱いからここから解放してくれるなら、ちょっとくらいお金を払ってもいいって思っちゃう。


「本当にいいの? 損をしても知らないよ。今ならとってもお得なセットがついてくるのに」


「これは善意で教えてあげてるんだけどな~」









 いじめられて別の場所へ引っ越したんだけど、色々な事が上手くいかなくて気がめいっちゃう。


 ああ、何も考えたくない。


 目も耳もふさいでじっとしていたい。


 今何かすると、誰かを傷つけてしまいそう。


「新参者だと思って気にかけてやったのに、その態度は何だ。ちゃんとなじむ努力をしろよ」


「恩知らずめ。散々善意で世話してやったっていうのに」



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