さよなら、カップルさん達
高校生になると、大抵の男子は彼女が欲しいと自惚れ、逆に女子は彼氏が欲しいとほざき散らす。
そしていちゃつきはじめる。
リア充はいいものだと思っていた。
『あの時の俺』は相当頭がおかしかったんだ。と今になって思う。
楽しい高校生活なんて来ないんだと、気づかなかったんだ。
高校二年になってみると、そんな幻想も砕け散りリア充を見ていると虫酸が走った。なぜ、俺はいままであんなものが欲しかったんだと考えるだけで恥ずかしくなる。
「なぁ、英二。彼女欲しくないの?」
アホ面した友達Aは俺に質問を問いかけてきやがった。
「はぁ、お前なんもわかってねぇな。あんな人間の恥代表みたいなモノになれってか?ふざけんな!俺はリア充のようなこの世の恥みたいな存在には断じてなりたくないね。っていうか友達Aはそんなこともわかってないんだな?ガッカリだ!」
と嫌味混じりに多弁で答えてやった。
「誰が友達A だ!俺には明石家 真って名前が…はぁ、お前以外とモテるじゃん。」
何かを諦めかけたような声で俺にさらに語りかけてきた。
「あのな?高校生活ってのは人生で一番のパラダイスなんだぞ!?もっと楽しめよ!彼女じゃなくてもやりたいこととかさ!あるだろ?」
と目を輝かせる
「なんだよ…パラダイスって…やりたいことねぇ」
俺はやる気無さそうな態度を取り机に肘をつけた
「なんかあるだろ?青春したーいとか!」
馬鹿なの?こいつ。
「はぁ…無いからこうしてお前の喋り相手になってんじゃん。それに、俺にはこのゆったりとした穏やかな時間が有れば十分なの。」
「つまらん人生やな」
こいつ殴りたい
「まぁ、英二らしいか」
笑顔でそういうと友達Aは部活に向かった
そりゃ、俺にだってやりたいことの一つや二つ無いわけでは無い。
リア充を爆発させること。
高校一年の頃。マセガキの俺は彼女欲しさに告白をした。なんと、成功したのだ。そして付き合って一年週間後にその子は、別に好きな人が出来たと満面の笑みで振りにきた。
その時に何かが崩れる音がした。
人からの渾身の告白を無駄にし、好意を貶したと生まれて初めて激怒した。
その日から俺はリア充もといカップルが大嫌いになった。
初投稿です。雑な文章ですが、大目に見てくれると嬉しいです。