消失回廊下り坂
皆が私ほどバカで単純だったらいいのに。
皆が私のように感情のままに行動する人間ならいいのに。
昔からそうだ。いつだって私にはわからなかった。
私は無意識に他人を傷つけ、嫌悪感を抱かせていた。
そして、好意を持って私のそばにいてくれた人は、
気がつけば私の元から去っていた。
また私は失った。
繰り返される心の消失に呑まれていく。
私の居場所はどこにもない。
これまでも、これからも。
「あの世には、私の居場所、あるといいなぁ」
見えない感情に突き動かされ、
私は電車のヘッドライトに照らされながらこの世を去った。
流石に死ぬことはないと思ってます。妄想も少し入ってますし…
生暖かく見守ってください。