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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺、お前のこと嫌いだ

作者: 天兎魂

腹黒野獣と鈍感喪女の小説書いてください。なんでもしますから。糖分が足らないんです。

「占ってあげましょうか?」


やさしい、7歳年上の俺のいとこ。


「うん!こうきくんもうらないして!」


俺は5歳だった、はず。


「結ちゃんはね…『素敵な恋に出会います。しかし気を付けないと気付かずに終わるかもしれません。だけど、もし気づいて二人が結ばれれば、彼らはとても幸せ以上になるでしょう。』だって。」


彼女は。


「ゆうちゃんかしこいから、すぐにわかるよ!」


俺は


「幸貴はね、『あなたが大人にあと一歩近づく時、運命の人と出会い、結ばれるでしょう。魅力的で、あなたのこれからをとても素敵に飾ってくれます。どうか大切に。』だってさ、二人ともよかったね!」


二人とも、


「よかったねこうきくん!わたしおうえんするよ!あ!もしかしてすてきなこいって、このことかな?だって『かれら』って、ふたりのことだもんね、うん!よーし、わたしもがんばるよっ!」


幼すぎた。







「そういう意味じゃ…まぁいつか気づくかなぁ…ははは」










私の父の友人の息子、高瀬幸貴(たかせこうき)はいいとこの坊ちゃんである。

日本どころか海外にはみ出した大企業の、お坊ちゃん。

私はそんな彼とよく遊んでいた。


ある日彼のいとこが来た。

当時彼女は12歳だったが、当時はかわいい、お姫様みたいとしか思わなかった。

いやまぁ現在彼女はかわいい!きれい!うつくしい!の三拍子でお嬢様やってるけど。

そんな彼女に、私と彼を占ってもらったころがあった。

そして、彼は運命の人と結ばれる。私は彼の恋を実らせる役目、だったかな?

もう占いをそこまで信じる年じゃないけど、やっぱり信じてしまう。

というか私的にはばっちこいだ。


小学生の時、なぜ私は恋をせず、助ける役なのだろう。私は恋ができないのか。

そしてネットに逃げた私はいろんなものを知る。

画像投稿サイトや小説投稿サイト、動画投稿サイト。

中学ではすでにオタク。今じゃNLもGLもBLも恋愛ものならむさぼり喰う。

女子にあるまじきである。でも読んじゃうビクンビクン

幸貴はいわゆる小中高一貫校の金持ち学校に通ってるけど今でも毎日遊びに行く。というかだらだらしにいく。

私のオタク化については気にかけてくれたけど、将来幸貴の恋がうまくいくように知識を叩き込んでるの、といえばおとなしく引いてくれた。


…そう、私は占いを信じてる。みんな思い込みすぎだっていうけど。

だって、ありえない話じゃないし、それに今ならわかるけど大人の一歩前といや高校でしょ?

一貫校でも出会いは出会い。逆に一貫校で同じ人たちに囲まれるから出会いがないのだ。

幼馴染の恋ぐらい応援してあげなきゃ!私幸貴の彼女さんといい友達になって、いい奥さんになってもらうために幸貴のお母さんにいっぱいお料理やメイクやおしゃれとか勉強したもん!私と幸貴のお母さんでW姑!


…なんて張り切って言ってたら幸貴照れちゃって!あぁ、三次元の恋愛も捨てたもんじゃない!


…あれ、でも私幸貴の高校にいなくて大丈夫なの…?

えっと、最終確定は……


やばい!明日だ!!


「私幸貴の高校にいかなきゃ宝の持ち腐れじゃん!!」

「お前別の高校いこうとしてたのか!?黙ってたからこっち来るとおもったじゃねーか!!」

「早く言ってよぉぉ!!あっ、お父さんが異様に幸貴の高校私にプッシュしてたのこれか!!」

「鈍感ってレベルじゃないな!!」

「あわわわわ、おと、おとおと、で、でででんで」

「おちつけ!」






「お父さん!!幸貴の高校行きたい!!」

「いいぞー、だから言ったのにー。いっつも上の空だからー。」

「上の空じゃなくて浮かれてたの!」

「何が違うんだー?」

「あ!違う違う!だってほら、小学校の時は高いからって!」

「いやー、あのあと幸貴のお父さんに話したら、紹介状があればかなり優遇される、ってきいてさぁー。」

「じゃあ中学は!?なんで中学の時は教えてくれなかったの!?」

「だってー、優遇されるって聞いたの、お前が中2のときだからさー。はは。」

「ほんと最低!馬鹿!マイペース馬鹿!」

「お前もな。」

「あ、たこやき買って帰るかー?」

「塩味2パック!!」

「あいよー。」

「俺はいらんぞ。」

「私の!!」

「…お、おう。」










…あ、無事間に合いました。

というかお父さんはあのペースで幸貴のお父さんに知らせたから電話越しの怒号が聞こえきた。

…私のせいか。

やっと落ち着いた一日、私はここでいまの学力で受かるかはしらんが、大丈夫だろう。





ちょっと不安だ勉強しよ。






「…テストall80点以上のうちの子はどこを目指しているのか……あ、高校かー。」

「わかったんならドア閉めて!!」

「はーい」







「入試終わったか?もう時間だと思ったんだが。」

「うん、終わったよ。でも超不安…」

「は?お前が不安になるって、そんなむずかしいのかここの入試?」

「全部埋めて二回は確認した。あぁぁ落ちたらどうしよぉぉ!!こんなんならもっと早く勉強しとけばよかった!!」

「大丈夫だろ、お前なら。おう、大丈夫。」

「わぁまるでしんじられない」










「よぉぉし!!合格ぅぅぅ!!」

「おー、よかったなー(ゆう)。無事受かってー。」

「封筒どう見ても厚いからわかるだろうに…」

「結はマイスペースだからなー。」

「お父さんもっすよ?」

「よぉし…これでひとまず安心ね…学校では私あまり一緒にいないからね、陰ながら見守ってるからね。」




「…なんなのこの家族」












入学式が来た。訂正、入学式の日に私が来た。

やっと、やっとこの地を踏むことができた…!

しかしどうだろう、車に私も乗せてもらったけど、降りた瞬間に目線が…

う~ん、大衆の視線にはあまりなれてないのに、明日から早速別行動ね…変に疑われたら二人ともおしまい!!


しかし、てっきりお化粧してる人や髪型すごい人とかいると思ったけど特に普通…

「きゃっ…あ、すいません!!急いでて急に止まれなくて…」

…お?

「…別に、急いでるんだったら早くいけば?」

「はい!すみませんでした!ありがとうございました!!」

…ふむ、まぁ見た目はいい、かわいい。私の第六感が告げる、キープすべきだと。

しかし名前がわからない。幸貴がこれから社会的につきあう人もいるだろうから友人たちの名前と家柄とかは覚えてきたけど、あってことは新入生か。





「幸貴幸貴、今の子、いぃんじゃぁなぁい?」

「オカマか。つかどこがだよ。」

「にしっし、いずれわかりますよぉ。」

「おっさんか。」

「女子におっさんとは失礼な!!するめいかの香水かけるよ!!」

「だからそこがおっさ、まてそれだけは頼むやめろ。」











「…以上!新入生代表、七園雪菜(ななぞのゆきな)でした!」

「さっきの…ってどうしたお前」

「なんであなたがとなりにいるかは置いといて、いやぁ私がんばったつもりなんですがねぇ、きっと彼女入試最高点叩き込んだんでしょうね…てことはやっぱり私ギリギリで合格に…」

「…大丈夫じゃねぇか?まぁ。」

「…あ、香水かばんの中だ」

「悪かった。」








「いやぁ、順調ですねぇ。」

「どうしたおっさ」

「そういや改良したらかなり似せれたよ、この香水。」

「やめ…って似せてってどうやってっ!!?」

「父の部屋のごみ箱。」

「やめて差し上げろ。ほんと男として言う。やめろ。」

「あ、あと、」

「なんだ、まだあるのか、ってかさっきの、なにが順調だよ。」

「え?あぁ、最近雪菜さんとよく話してますねぇ。って。」

「べ、別にそんなつもりじゃ…!」

「いえいえご心配なさらず、私が良妻としての常識を教えて差し上げるのは、本当に確定した時です。しかし彼女は有力ですよ、だってあなたも丸くなってらさるし?」

「…くっ…」

「あ、あとこれさっき言おうとしたんだけど。」

「…な、なんだ?」

「洗濯機に知らない男物の下着が入ってたんだよねー。」

「…えぇっと、そ」

「黒メイン赤ラインボクサーパンツ。あと関係ないけど父の部屋のごみ箱にinしてるゴムがあったんだよねぇ。」

「……しばいときます…」

「はい。」


ちなみに私の父のポジはうわなにをするやめろうわーーー







「おい結ー……なぁ、ここの席のやつは?」

「きゃ!あ、は、はい!え、えっと、結さんなら、七園雪菜を追ってましたっ!」

「そうか、ありがとう、どっちにいった?」

「そこまでは?とりあえず南階段の向きに行きましたけど…あ!」

「どうした?」

「七園雪菜、確か呼び出…お話しをしに行ったはずです!たぶん、裏、庭かと…」

「…危ない、ありがとう!!」


母が二人の事公認済みどころか是非録画を見せて欲しいって頼んでたってことこと思い出してこれかよ!

まずい……













「あなた、身分を弁えてるのかしら?」


「な、なんですか?」


「とぼけるのね。そう。」


「ハッ」


「うぐっ…この学校だと、暴力系の人はいないと思ってたんですけど…」


「うふふ、少女漫画の読みすぎね。いえ?信じすぎ、子供、幼稚って、ことかしら?」


「ほら立ちなさいよ、こうやって髪引っ張ってもらわなきゃ立てないの?」


「いっ!…だいたい、なんですかっ?私がなにをぅぐっ!!」


「うふふ、もっと声を出して泣いていいのよ?…あ、来た来た。」


「遅いわよあなたたち。せっかく人がいいおもちゃを用意してやったというのに。」


「わりぃわりぃ、あと二人は遅れてくるってよ。ま、すくねぇほうが、俺は楽しめるけどよ。」


「・・うっ、…」


「まぁ、あなた仮にでも彼のご子息、なんだから…まるで猿みたい。」


「お前に言われたくねぇな!はっはっは!よぉし、じゃ、もらって」




「いかせません!!嫁候補である限り、私を前に卑劣な行為は許しません!!」




『は?』


「…あ、あなたは、ストー」

「違うから。誤解しないで。てかバレてたのね。」

「…あら?あらあら。あなた入学式の日、幸貴様の車からのんきに降りてきた女じゃないの。」

「?おい、あいつもヤっていいのか?」

「ええ。そのかわり外傷は絶対つけないで。…幸貴様との『お話し』の材料にするから。」

「あっ、ずるーい!私もさそってよね!じゃんけん!」

「もう、仕方ないわね…なにしているの?さ、とっとともってきなさい。」

「へへ、じゃ、あんたも」

「ッラァ!」

「うっぐふっ!!」

「…あ、あらあら、野蛮な女だこと、男子に、しかもご子息に飛び蹴りだなんて。」

「このさい、彼女以外みな同罪とみなします。弁解は、ありません。」

「…なにしてるのあなたたち。技をかけられただけじゃない。数と力はこちらが上でしょ。」

「…んのアマァァァ!!」






「えぇ、






           ジャッジメントですの☆」












「えい!」

「ぐぁぁぁ!」

「は!!」

「うわぁくるなぐおお!!」

「うぉら!!!」

「ぃいってぇっ」

「らあ!!!!」

「がっがっぐぐぐっ!!」

「さぁ!こっからよ!!!」

「ッッッぃッ…」

「うぅおお!!」

「ッッごぉおえぇッ…」

「おぅら!!!っらぁ!!!!」

「おぐぅっうっおえぇぇ…」

「っふん!!」

「ひっぐっ…」

「…あと二人…」

「…さすがに、十人近くを相手するとつらいかし」

「いえ、技を一回しかつかわないって考えたらたりないので」

「え、そこ?」

「…お、おい!!なんだよこ」

「はぁ…っ!」

「れぇっ!!!」

「お、おい、まてどうしやめ」

「いっぱぁつ!!」

「ッッッ!!?」




「あ、あぁ、やめて、わ、わたしたち女の子だから、あ」


「そうよ、私たちはなにも、してないもの。ねぇ。」





「…そうですね。女の子ですもんね。」



「あ、ああ」

「ありがとう、今いくらだせば黙って」

「手加減してあげます。」







「「…え?」」




「慈悲無用!!!」

「「いっやぁぁぁ……」」














「…はぁ、はぁ…間に合わなかったか…」

「あ、幸貴!よかったぁ、もう済んだけど、雪菜ちゃんが危うく傷物に…ってどうしたの?」

「…知ってた、知ってたさ。アニメ好きなりすぎて空手始めた時点で。でも、まさか一人の女子が、死屍累々を作るなんて…っ」

「えー、道場だと普通だよ?それにまだ私百人抜きできてないし。…かっこいいのはいいけど、実際には多勢に弱いのよねぇこれ。オリジナル技つくるかなぁ。」

「現実でどうやって外から内蔵ジャストにあてる技ができんだよ!!!つか百人抜きできてないのは人数の問題だろ!!」

「あ、見たんだねアニメ。…あれ、雪菜ちゃん!?起きて!大丈夫!?私巻き込まなかったはずなのに!!」








「………また、無力な者を、まもれなかった……」












「…なんで最近、雪菜ちゃんとお話しないの??」

「俺がいたらまた巻き込むだろ。」

「…なるほど、もうここまできたか。さすが攻略対象キャラ。ここは私が背を押さねばっ……

 幸貴!あんたが良くても、雪菜ちゃんがいいとおもってな」

「結、お前んとこと俺の親父のこと、母公認だったわ。」

「あ、まじで、いや、もしかして(はは)さんこちら側の人じみてたからもしかしてって思ってたけど。」

「…なぁ。お前、まだ占い信じてんの?」

「うん?あたりまえでしょ!…あれ、なに言おうとしてたっけ。」

「…じゃあお前、その、恋、愛とか、どうすん」

「え、恋愛?えへへー、えっとねぇ、最近のマイブームはオフィスラブ。いいと思わない?表はやさしい純粋に見えて実はとんでもない獣とか!そして、もう彼氏とかできないしー、このまま三十代、突っ切っちゃおーなんて考えてる無自覚鈍感ウーマン!あぁぁ脳が溶ける!」

「その時点でお前の恋じゃねぇじゃん。ってかわかってるよな?」

「え?なに?なんかあった?」

「お前、うちの会社で働くんだぞ?秘書な。秘書。」

「…はぁ?まぁ会社で働くのは別にいいよ?けどさ、あんたそのまんま社長になるつもり?ちゃんと下積みしなさいよ。私だって秘書だったらそれぐらいのことするわよ。」

「わか、わかったって!…まぁ俺はともかく…じゃあそれまで内職とかにしとけよ!!俺が社長なるまで!!」

「内職なめんなぁ!!内職だけで稼げると思ってんのぼんぼんがぁ!!てぇかぁ、だいたいなんで私秘書なの?つかまって秘書って稼げるのぉ?」

「それは保証する。働いた分きっちり。」

「じゃあいいや。まぁやってあげる。」





「…つか……俺がいるから稼ぐ必要ねぇよ…」





「…………え?」



「だから……その、




 お前には、俺がいるんだから…稼がなくても、いいって…んだよ…」



























「なにいってんのあんた。確かに毎日家に行ってるけど住むつもりはないから。」

「俺、お前のこと嫌いだ。」

なんでもするといったな。あれは嘘だ。でも書いてください。糖分が足らないんです。

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