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sideエリス ルール説明1

ただのルール説明なのに、なんでこんなに長くなったのだろう。

もう少し続きます。

「貴様らには、これからダンジョンを、攻略してもらう」


端的に告げられた言葉,その反応は様々だった。あるものは興味深げに、あるものはことの成り行きを見守り、またある者は興味なさげだ。


「ダンジョンか、大いなる闇の力を引き継ぎし、我にとって最良の舞台に違いない」


その中でも、好感触に位置する反応の、代表例は隣にいるアリスだね。

興奮で瞳を輝かせ、これからの説明を今か今かと,期待に胸を膨らませながら待ちわびていた。

それでも、周りを見てみると困惑のほうが大きいかしら。突然戦えと言われたのだから無理もないわね。


「ダンジョンの種類は三つ。探索系、課題系、バトル系だ。貴様らがこれから挑戦するのは探索系だ。

最初に言っておくが、探索自体は強制ではない。だからやりたい奴だけやれ。

もしやろうっていうならば、スキルカードを開き、記入されているポイントを見ろ」


その指示のもと、各員が行動を開始した。むろん、隣にいるアリスも。

「スキルカード、オープン」 あちこちで声が飛びかかっていたが至近距離なのでよくわかった。見よう見まねでやってみよう。

すると、虚空からカードが出現した。書かれているのは、レベル、ステータス、ポイントの三つ、ポイントをタッチすると詳細について書かれたページに移動した。


この辺りは、現実世界のタブレットに近しいものがあるわね。

新しいページでは、現在のポイント数、ショッピング、ポイントの移動の項目があった。

今はなしているのは現在のポイント数かしら?


「皆開いたな。各々が一万ポイント保持しているはずだ。これは、迷宮内でのライフと言い換えてもいい。

迷宮内で死亡しても、一万ポイント消費して、スタート地点であるここに送還させられる。

死なねぇといって、軽率な行動はとるな。そんな、身の程のしらねぇガキはこの俺が殺す」


戒めの言葉に、会場に重い空気が立ち込めた。プレッシャーのせいか皆がかたずをのんで師匠の言葉に聞き入っているわね。


目立つためには今しかないかしら。

私には前に進む理由があった。吹き飛ばされるかもしれない恐怖を抑えて決然と挙手を行った。


「ポイントを増やす方法はないのかしら。一回しか蘇生できないのなら一万ポイント何て形式にせず、蘇生権一回のほうが効率的よね」


「いい質問だ。ポイントを手に入れる方法は三つ、ダンジョン内で条件を満たした場合の成功報酬、プレイヤーや運営との取引。そしてモンスターの討伐だ。

まず、ダンジョン内でポイントを増やす方法だが、最も簡単なのがモンスターの討伐だ。倒したモンスターの強さに応じてポイントが加算される。

このほかにも、いくつかの評価基準が存在する。モンスター最も屠ったやつに与えられるMVP、一定階層内に最初に突立つしたものに与えられるボーナスポイント、運営が提示するクエスト達成によって得られる達成報酬。詳しいことは各員で調べな。

続いて取引だが、プレイヤー同士でポイントを移動させることが可能だ。移動したポイントは履歴に記憶されるから安心しな。

運営との取引ってのは、ダンジョン内で手にしたものを運営に売る。または、所持しているスキルカードをポイントに変換する場合だな。

最後に、もっとも重要なのが、ダンジョンの攻略法集。

基本は五万ポイントだが、攻略されなければ三か月ごとに、一万ポイント加算される」


「三か月ごとに加算されるって、そんなに長期間穴倉に何てこもれないわよ。その点はどうなっていて」


うまくいっているわね。ナポレオンと直接やり取りしているという印象は、ほかの参加者よりも一歩前に進んでいるという印象を与えるはずよね。

迷宮攻略に有利な働くはず。だってそうでしょ、チーム集めや、協力者の募集、情報収集においても、目立つというのは役に立つのだから。

ほかの参加者はある程度事情を知っているみたいだけど、私だけ何も知らないみたいだし,嘗められるわけにはいかないわね。


「それについては心配いらねぇ。脱出機能がある。だが、一度脱出したら24時間経過しねぇと入場できねぇから気をつけろ。

再入場を果たしたら、前回脱出した場所から,再開だ。

また、現実世界にも、迷宮が出現する。見つけたら24時間の枷もなく突入できる」


「これでダンジョン探索ン説明は終了だ。質問はないかね」 そういって、ニヒルに笑った。


確かめるように、あたりを見渡すさまは、容姿の影響もあってか妙に愛くるしかった。


分かりやすい説明のおかげか、ルールは理解できた。

説明はまだ続くようなので聞きにてっしよう。

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