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何このラスボス臭!! 私主人公のはずなのに!?  作者: kuroe113
吸血鬼誕生編(リメイク後の作品。なので上の迷宮篇とは話が切れています)
21/22

閑話 考察

なろう、大きくリメイクされていますね。びっくりしました。

自分自身を主人公かもしれぬと感じたことはないか。

私は、今、そう感じた。

摩訶不思議な手品、おそらく魔法。を、くらいそうになった。が、未知の現象によって命を救われた。


これが主人公補正であろうか。

むろん、私が本当に主人公であるならばの話だが。

その場合は苦戦はすれど、最終的には勝ちを拾えるはずだ。


そして、確りとした勝利の要因が私の目には見える。

向こうはこの能力がなんであるのか把握していないはずだ。

何しろ、自分自身ですらも、あいまいなのだ。

これで知られているのならば、こちらの面目が立たぬ。


後は、確認のための僅かばかりの時間のみが必要だ。

さすれば、奇襲によって、敵を一網打尽にできる。


ゆえに、障害物となりうるバリアの前に降り立った。

が、どうしてか攻撃が止まる。

人質、余波。ためらう必要などがあろうか?


私ならば、喜び勇み、トリガーハッピーだ。


しかも、ぼろぞうきん(シック)に伺いを立てている。

この慎重差はは何だ?


もしや、崩落を恐れた?

否、先ほどまで、追撃する気満々だった。


ならば、別の目的が存在する?

それも、私を殺す、または使役する以外の!

ならば、状況的にバリアが関係する……?


知識がない故、価値などわからぬ、が、いわくありげな品が幾つかある。


異様な雰囲気を放つ本に、邪魔な光を放つ光球、骸骨が身にまとっているのに風化していないマント。

摩訶不思議な物品であり、興味をひかれる。故に、どれもがそれらしく見え……!!


まて、バリアの中の死体はどうして白骨化している。

周囲には、腐りかけの死体が散乱しているというのに。良く見れば、骸骨が収められている結界の周辺には白骨死体が多い気がする。


となれば、この骸骨と、騎士は別口であろうか。

骸骨が儀式場を築き、何らかの理由で死去。後から来た騎士どもがいけにえを捧げ、私が誕生した。

話の筋が通っているようでが、まだ……。


漠然とした、気持ち悪さが這いずり回る。


それに、この思考は本筋ではない。問題はどうして追撃が止まったかだ。故に、今は考える時ではない。


それに、一見関係なさげな考察であるが、本来の疑問に関する答えにもなっている。


ここは、二つないし、三つののグループが結託して作り上げたのではなかろうか。

騎士甲冑どもを中核としたグループと、ぼろぞうきんとかを中核としたインテリ集団。後、場合によっては白骨死体。

ならば、目的、設備、思想。これらに違いがあろうとも不思議ではない。


だから、この状況でも、伺いを立てる必要があった。


最も、初めから問題点を消していけばいいと思わぬでもないが、今回の召喚はイレギュラーなものであった。どこからか、魂が混じりこむなど、

奴らの、予期せぬタイミングで目的()が出現したせいというなら、納得できる。


やはりまだ、結論が出せておらぬ気がする。

直観とでもいうべきものが、この問題が大きな意味合いを持っているとささやいているのにだ。

ともすれば、戦う意味合いその物を崩し去るほどの。

が、私が下した決断は、単純なものだ。


この程度の案件、事を進めながらでも、解決できる。

故に、敵を殺す。




お読みになっていただけると分かると思いますが、限られた情報で推理しているエリスの考えには、多くの抜け穴があります。

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