壊恋

　　　北川先輩は何をしてる時もかっこよかった。部活中、移動教室、運がいい日は

　　　は帰る時間が一緒になって前後で歩いて帰ったりもした。　　とにかく私の全て

　　　ては北川先輩で埋まっていた。

　　　でもある日、そんな思いは一瞬で壊された。

　　　　女バスは3年が6人いて、その中に「種田　友香」という先輩がいた。

　　　2学期の始め、私は帰る途中、傘を忘れた事に気がついた。いつもはそのまま

　　　帰る私なのに、なぜか取りに帰った。

　　　　　その時取りに帰らなければ、

　　　　　　　　　　ーあんな所

　　　　　　　　　　　　見なくてすんだのにー

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