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7/31

桐嶋は1位

  


気になる。



何を言われたのか、桐嶋は授業中もずうっと上の空って感じだった。

だが、オレの読みは的中した。

やっぱ桐嶋は可愛い。

どこか遠くを見つめるその瞳はとても澄んでいた。

綺麗だ。

オレはこんなに人にトキめいたのは初めてだった。




「う~しっ!アレやるぞ!」

休み時間。

オレは教室で仲間と遊んでた。

もちろん女子もいた。

だが、「アレ」と言った瞬間、

「トイレ行こ」

と、顔を赤くしながらどっか行った。

その他の女子も、皆様子が変わり、緊張した空気になった。

「アレって何だよ?」

オレは仲間に聞いた。

「見てればわかるって」

それ以上は話してくれなかった。

「アレ」って何だ?



少し経ってから、白い紙が配られた。

配られたのは野郎だけ。

もちろんオレも。

野郎共は悩んだ様子だった。

「これで何すんだ?」

「彼女にしたい女子を書け」

そう言い残して去って行った。

なるほど。

これは「彼女にしたい女子ランキング」だな。

だから女子がああなったんだな。

納得。

オレはできるだけキレイな字で「キリシマ アゲハ」と書いた。

隣にいたヤツは「アンザイ ユナ」と書いていた。

周りを気にせずオレは堂々と投票箱に白紙を入れた。

これで桐嶋を狙ってる奴が大体どのくらいいるかわかる。



「結果発表!」

場は更に様子が変わった。

野郎はおぉっ!と萌える。

女子はもっと緊張してるようだ。

オレは桐嶋のコトで頭がいっぱいで、早く結果が知りたい。

黒板にベスト5が書かれた。

5位・・・違う。

4位・・・これも違う。

3位・・・こっちも。

2位・・・もうないのか?

そして1位。

「桐嶋 愛蝶」

・・・・・・・・・・・。

え?

桐嶋が1位?

オレは緊張した。

ライバルは11人。

コイツら以外にもいるはずだ。

だが。

オレは負けないっ!












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