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びっくり

怒っていた。

絶対怒ってた。

翌日の夜。

オレが母さんにこの話をしたら・・・。

「あはははは!海斗好きな子いたんだ~」

笑い泣きしやがった。

「あははははは・・・おっかし~」

ピンポーン。

また微妙なタイミングでのチャイム。

「はーい・・・あ~!!いらっしゃい」

誰だろう?

母さんの知り合いか?

入ってきたのは30後半くらいの大人美人だった。

どことなく誰かに似ている気が・・・。

「先輩、お久しぶりです~」

「もぅ~翠ったら~うふふ」

30後半同士の世間話で盛り上がっている。

「あら、海斗。

 この人は私の大学時代の後輩で、盛岡 翠よ」

「よろしくね、海斗君♥」

「あ、はい」

美しい、というべきか。

若い頃もキレイだったんだろうな。

今も十分だけど。

「ま、それは旧姓だけどね」

「あ、そっか!

 今はなんだっけ~・・・」

「桐嶋ですよ~」

桐嶋?!

「確か、海斗と同い年の女の子がいたわよね」

「愛蝶のことですか~?」

アゲハ?!

間違いない・・・。

この人は桐嶋のお母さんだ。



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