私の困惑
「葛城 海斗です。
登録宜しく!」
私の携帯には、葛城からのメールが届いていた。
「・・・」
どうしよ・・・。
本当にメールするとは思わなかった。
私は葛城に返信することにした。
「りょーかい☆彡」
・・・。
なんか恥ずい。ボツ。
「メールありがと」
ベタ過ぎる気が。ボツ。
もっと親密感を入れなければ。
「ありがとう♥
本当に嬉しい(*´∀`*)」
引くかな?ボツ。
・・・ボツ。
・・ボツ。
ボツ。ボツ。ボツ。ボツ。ボツ。ボツ。
とにかくたくさんボツにした。
「ありがとう」
これに決めた。
突然。
「あーげーはっ♥」
出鳴姉さんが私の部屋にノックなしで飛び込んできた。
「!!!!」
私は驚きすぎて、送信しようとしたメールを削除しようと、とりあえずボタンを押していた。
「メール・・・?」
出鳴姉さんは急に私に飛びついてきた。
私の胸をムンずと掴みながら。
「っ!ちょっと・・出鳴姉さん!」
私はワシャワシャしてくる姉さんを剥がそうとした。
出鳴姉さんは、私の手から携帯は奪った。
「うふふ」
「だだだめ!!!」
チャラチャリン♫
え・・・・・・・・・・・・・?
「送信完了!
じゃ、あとでねん♥」
最悪。
私はすぐに送信したメールの内容を確認した。
「ありがとう♥」
♥?・・・・・・・。
「嘘・・・」
私は最悪な展開を迎えてしまった。
出鳴姉さん。
わざとだな。
うん。
それしか考えられない。
今の私の頭の中は、葛城がどんな反応を見せるか・・・。
ただそれだけ。
葛城ぃ、勘違いしないで。
お願いします!!