出鳴先輩登場!ー後編ー
はあ?
出鳴先輩はオレの隣の席に移動して、小声で続けた。
「その・・・。
姉の私が言うのも難だけど・・・」
言葉を切って、出鳴先輩は続けた。
「愛蝶は、超美少女だから」
「知ってます」
オレは即答した。
出鳴先輩は片方の眉を上げると、
「そうね。そのくらい、ウチの中学に通ってたら常識ね。
って、最後まで聞きなさい!」
ノリツッコミ?
「スタイルも抜群で、胸も3年になってからデカくなり始めてんの」
オレはいろいろ妄想しながら、
「で?」
と興味なさげに聞いた。
確かに、桐嶋は制服着てるからよくわかんないけど、
胸は結構ある。
出鳴先輩はこう続けた。
「それで・・・。
ヤったんでしょ?感想は?」
顔を赤らめながら、出鳴先輩は聞いてきた。
だから・・・。
「オレは、桐嶋にそんなヤマシイ事は何もしてません」
キッパリと断言した。
そのあとオレは、いろいろ出鳴先輩に聞かれた。
オレはそれをバッサリと答えた。
最後の別れ際にメアドを交換してもらった。
「izunahamadonnnadesuyonn]
・・・・・。
自意識過剰という言葉がピッタリな気がする。
まあ事実そうだけど。
「あそーだ!」
出鳴先輩が急に振り返った。
「なんで私がアンタが愛蝶と会ってた人だと分かったと思う?」
「え?なんでですか?」
そう言われれば。
あの暗がりの中で、何でオレと分かったんだ?
「それはね・・・。
愛蝶が妙に浮かれてたから、あの手この手で聞き出したのよ」
浮かれてた?
桐嶋が?
「てことで。バイバーイ♪」
出鳴先輩は去って行った。