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私の愚痴
人はめんどくさい。
自分の言いたいことをがまんして言わず、周りの顔色ばかり伺い、騙し、騙され、偽りの友情を深めていく。
人は残酷だ。
自分さえよければいい、友達のふりして、最後は手のひら返して笑い者にする。
だから私は一人を選んだ。
嘘はつきたくない。
傷つけたくない。
傷つきたくない。
友達なんていらない。
友情なんて幻だ。
騒がしい教室で、私は一人、机に参考書をひろげる。
皆自分らの置かれた状況を理解してない。
明後日は中間テスト。
中三のくせして、勉強している気配が全く感じられない。
将来のことは、考えてないみたい。
(馬鹿じゃないの?)
でも注意なんかしない。
だってこいつらの未来心配してられる余裕なんかない。
私の予想では、ここにいるやつらの80%は就職難民になる。
(ふん、ざまぁみろ!)
私は中一の頃から席次はずっと1番。
体育は満点。
通信簿は毎回オール5。
誰もが認める満点女子だ。
そのせいか、周りは私を遠巻きにしている。
こんなやつらと一緒なったら、馬鹿がうつる。
嫌いだ。
ガラッ。
派手な音を立ててドアが開いた。