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満身創痍だったのでちょっと愚痴をこぼしたら、さらに身も心も削られました  作者: 朔島 涼


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SS⑤.ソフィア頑張ります!【別作品完結記念!コラボ作品】

最後に別の作品のヒーローとヒロインがチラリと出てきます。

「最近は国外からのオーダーもちらほら来ていますね。」


ブティックでマネージャーをしてくれているエマだ。元々は侯爵家で侍女をしてくれていたのだが、引き抜きが成功し再びソフィアの元で働いてくれている。


「そうね、うちのドレスを着た令嬢たちが広告塔になって、宣伝して回ってくれているようなものだから。本当にありがたいことだわ。」


今や、ソフィアのブティックは国内有数のドレスショップとなっている。既成デザインのサイズオーダー、カラーオーダー。1からデザインするフルオーダー。それに加えて人気のあるカラーと平均的なサイズで作った完全な既製品も取り扱っている。成長過程の若いご令嬢や、ドレスにお金をかけられない訳あり令嬢の間で、ソフィアブティックの既成品のドレスを自分たちで手直ししたり、さらに手を加えてオリジナルのドレスを作ったりするのが流行中だと言う。既製品とは言え、デザインは現ソフィアもしくは前ソフィアが考えたものであるし、縫製も同じ工房で行っているためかなり美しい。価格を抑えるために生地などは少しだけ安価なものを選んでいるが、それでも全く見劣りはしないだろう。とにかく、色々な層から愛されるドレスを作り出している。


年間かなりの数のオーダーが入るため、もはやエマがいなければスケジュールの管理もできない。ちなみに従者だったアンソニーも引き抜いて、ブティックの店長を押し付けている。ソフィアが常駐できないためだ。


「すぐに採寸にお伺いしたいところだけど、なかなかまとまった予定を空けられそうにないわね。お急ぎのものは残念だけどお断りしましょうか。」


ソフィアは眉を下げる。


「いえ、皆様こちらまで採寸と打ち合わせに来ていただけるとのことですので、大丈夫です。全部お受けしましょう。」

「そ、そうなの?じゃあいつもよりも気合い入れて作らないとね。」

「いえ、いつも気合い入りすぎて納期ギリギリなので、少し抜いてくださった方が助かります。」

「でも、せっかくうちにいただいたオーダーだから、期待以上のものをお渡ししたいじゃない?だからギリギリまでこだわってしまって。」


もちろんゴテゴテに飾りをつけているわけではない。数ミリ単位のサイズ調節や、裾やトレースの広がり方、モチーフの位置など、一着一着そのドレスが一番美しく見える姿に仕上げたいのだ。




「流石ソフィー、いつでも仕事が完璧だな。社交界でもソフィアブティックのドレスの話題で持ちきりだ。」

「ウィル様!お帰りなさい。今着いたところ?」


ブティックの正面入り口から入ってきたウィリアムにソフィアが走り寄る。ウィリアムはこの1週間隣国への外交に出ていたのだ。ウィリアムはあの狩猟大会の賞金が自分に支払われるはずだった給料から捻出したものだと聞き、最近では心を入れ替えて公務に励んでいる。ちなみに、給料を賞金に充てる案はソフィアが出したらしい。『仕事をしていないのに給料はもらえません』とレイモンドに伝えたそうだ。





「早くソフィーに会いたくて、兄上への報告の前にこちらに寄ってしまった。」

「ええ!それはまずいんじゃない?」

「いや、特に急ぐような報告はない。それよりも、向こうでドレスのオーダーを取ってきた。」

「まあ、ウィル。無理矢理取ってきたんじゃないわよね?」

「ははは…。ソフィーは面白いな。そんな訳ないだろう。ソフィアブティックの話をしたら是非にと…。おや、その目はどういう感情だ?」


ウィリアムはとても楽しそうに話していたが、ソフィアもエマも疑いの目を向けている。ウィリアムはとても優しくて面白くてかっこよくて最高の旦那様だが、少し…いやかなり強引なところがある。


「ちなみにどのようなドレスのオーダーですか?」

「ああ、隣国の王太子妃となる方の…」

「「王太子妃となる方の!?」」

「結婚式に着るウェディングドレスを…」

「「ウェディングドレス!!?」」


ソフィアとエマは驚きを隠せない。


「それ、妄想の話ではないですか?」

「もしくは、脅してオーダー取ってきてないですよね?」

「人聞きが悪いな。その王太子妃はソフィアの存在に背中を押されたらしい。国防に関わることらしいので詳しくは分からないが。」

「そんな事もあるんですね。」

「奥様がご自身も知らないところで隣国の王太子妃の背中を押したなんて。素敵ですね。」


そんな影響力を持った覚えはないが、何かの役に立てたのなら嬉しい事だ。


「今は向こうの国内が落ち着いているとのことで、一緒に連れてきた。」

「え?」


ブティックの扉が開くと、フードを目深に被った男女が入ってくる。普通に怪しい。しかし、フードを下ろすとプラチナブランドの美青年と銀糸の光り輝く美女が現れ、美形など見慣れているはずのブティック内も騒然となった。


「よろしくお願いします!」


その眩しい笑顔に、全力で応えようと決意するソフィアであった。

お読みいただきありがとうございます!

私が創作していたふたつめの作品が完結いたしました。

よければそちらもお立ち寄り下さい。


守ってあげたい蠱惑姫と思いきや、1人で何でも出来る孤独姫でした〜捕まえておけないので自由にさせておきます〜

https://ncode.syosetu.com/n3109lv/


では。

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