やっすいレトルトミートソースを買って食べたくなった時に読むエッセイ
皆様今晩は! シサマという者です。
私は先日終了した車検に備えて、この数ヶ月は節約を心がけておりました。
ただでさえ近年の物価高が家計を圧迫していますが、北海道暮らしで夜勤もある私にとって車は必需品ですからね。
その結果、やはり節約ターゲットは食料品と衣料品となり、かつて私の代名詞だった「カップ焼きそばやエナドリ」を口にしなくなっただけでなく、近場のユニクロに出かける事もなくなりました。
そもそもユニクロは、値上げ以前にポケットの実用性がゼロになりましたからね。
スマホは首掛け、財布は持たない……そんな人向けのファッションにシフトしたのかも知れませんが、北海道の冬にスマホを首掛けしていたら、寒さで誤動作と漏電を起こしますよ。
しかしながらその一方で、私の趣味である音楽や読書、映画に使うお金は全く減っておりません。
先日もわざわざイギリスから平均年齢60歳超えのお爺ちゃんロックバンド『ローンライダー』の輸入盤CDを取り寄せたり、『Jリーグ選手名鑑』に1300円使ったり、まともな人間はまず観たいとも思わないB級アクション映画『ストリッパー殺人事件』、『地獄の女スーパーコップ』、『リトルトーキョー殺人課』を堪能しました(笑)。
……さて、そんな物価高と戦いながら偏った人生を送る皆様にお届けするエッセイ。
今回のテーマは「やっすいレトルトミートソース」ですっ!
この物価高において、静かに上がり続けるパスタの価格はどうしても気になりますよね。
とはいえ、今や米の値上げが看過出来ないレベルになっており、食費節約のためにパスタに頼っている方はまだ多いのではないでしょうか?
私も大学時代からの貧乏パスタマスターであり、楽してうまくて安上がりなら永谷園の『お吸い物』粉末を茹でたパスタに混ぜて、輪切りとうがらしとチューブにんにくを加えて炒めれば具材含めて最強だなと感じます。
また、キムチと納豆をかき混ぜてめんつゆを少し足し、そこに茹でたパスタを絡めて食べると味も栄養バランスも良く、かつキムチの汁気と納豆のヌルヌル成分で油を使う必要がないため、ドカ食いしても太らなく、キムチ納豆の繊維質で便秘ともおさらば出来ると伝えておきます。
あぁ……本題のやっすいレトルトミートソースについて語る前に、もうお腹いっぱいの情報量ですね。
取りあえず、『地獄の女スーパーコップ』の事は忘れて下さい。
現在、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで売られている「レトルトのパスタソース」。
本来パスタなんてものは、トマトケチャップや塩コショウだけでも美味しい味付けが出来るのですが、現代人はお肉や野菜が高い、調理が面倒臭いなどとヘボさを露呈し続けて失われた30年が経過し(笑)、理不尽に高いパスタソースを使用しています。
特に、わざわざパスタソースを買ってナポリタンを作っている人は滝に撃たれて搬送……いや、反省して欲しいですね。
そんなパスタソースの中でも意外と自己流が難しいのが、ありふれた存在であるはずの「ミートソース」。
市販のカットトマト缶をベースに、挽肉や玉ねぎを炒めて加えて煮込み、調味料や香辛料で味を整えれば誰でも作れるはずなのに何故?
それは適量作りの難しさ。
カットトマト缶も挽肉も日持ちしないため、お子様のいる家庭ならともかく、1〜2人前で十分な独身者が使い切るにはなかなか厳しいものがあります。
毎日食べたくなるタイプの料理でもありませんし、冷凍庫に保存したくても他に優先すべき食材があるでしょうからね。
比較的お求めやすいミートソースの完成品としては、缶入りタイプとレトルトタイプ、濃縮ソースタイプ(少量✕2パック)がありますが、現在最も安いのはレトルトタイプ。
1人前1パック、1人前✕3〜4パック、2人前1パックの中で、お買い得なラインナップが豊富なのは2人前1パックでしょう。
さあ、あなたは今スーパーに入りました。
あなたがやっすいレトルトミートソースを買う時に意識する点は、価格以外にもあります。
パッケージを裏返し、栄養成分表をチェックしましょう。
注目する所は、カロリーや塩分ではありません。
「たんぱく質」に注目して下さい!
ミートソースのベースはトマトを主体とした野菜であり、野菜の栄養素はビタミンやミネラルを除くと、殆ど糖質(繊維質)です。
また、キャベツやブロッコリーといった、比較的たんぱく質が多く含まれている野菜は、ミートソースのベースには殆ど使われません。
つまり、やっすいレトルトミートソースにおけるたんぱく質は、「肉がどれだけ入っているか」を大まかに示す目安であり、大豆ミートを使用したミートソースにおいては、その「大豆ミート含有量」を示す目安なのです。
勿論、やっすいレトルトミートソースの中には、肉を沢山使っているフリをして「たんぱく加水分解物」などの謎原料でかさ増ししているものもあります。
しかしながら、たんぱく質はミートソースにおけるボリューム感や腹持ち満足感に多大なる影響力を持っているので、やっすいレトルトミートソースであれば、「たんぱく質を重視する」行動が各商品の違いを理解する最短距離である事、それだけは間違いありません。
さあ、あなたは期待するやっすいレトルトミートソース(←しつこい)を購入し、ひとりでパスタ2人前をドカ食いして安らかな眠り(←気絶ともいう)に就こうとしています。
とはいうものの、やっすくて量の多いレトルトミートソースは、いくらたんぱく質が豊富でもクオリティ自体がうっすい……(笑)この大宇宙の法則からは逃げられないと、あなたも知っているはず。
ここで、うっすいレトルトミートソースを一気にグレードアップさせる調味料をご紹介しましょう。
オイスターソースです!
肉でも野菜でもない、魚介の旨味の登場に驚かれた方もいると思います。
しかしながら、うっすいレトルトミートソースで突出しがちな味覚である「甘酸っぱさ」。
複雑な旨味を持っていながら、見事にこの味覚だけを持っていない調味料であるオイスターソースは、まさに完璧なパートナー!
スプーン1杯程度のオイスターソースを加えるだけで、全方位にバランスの取れた「やっすいレトルトミートソース」の完成です。
……いかがでしたか?
たかがやっすいレトルトミートソースのために、私の経験値は全て伝授しました。
書いていて疲弊するほどに(笑)。
ドカ食い気絶はほどほどに、この物価高の中でも好奇心を失わず、新発見を楽しみながら毎日を生きていきましょう!