写真撮影
今日は莉菜と一緒に帰った。
寝る前に何故か矢神のウサギを想像してしまって急に体が熱くなった。
それでもなんとか寝れた。
そして文化祭は1ヶ月後だからその間は準備で大忙しだった。
そして、文化祭の前日。
今日はコスプレの試着日だった。
私のオオカミは茶色いモコモコの半袖と半パンとオオカミの耳としっぽだった。
そして、莉菜のウサギは白のモコモコの半袖と半パンとウサギの耳としっぽだった。
私は大きくてもふもふのこのオオカミのしっぽをすごく気に入った。
「莉菜ウサギすごく似合ってて可愛い」
「ありがと、結だってオオカミすごく似合っててかわいいよ」
「やったぁ、矢神もウサギ似合ってて可愛いね」
「葉月の方こそすごく似合ってて可愛い」
矢神は少し顔を赤らめながら言った。
私も顔が赤くなるのが自分でも分かるぐらいボワッとなった。
そして密かに莉菜が「2人ともいい感じ」と言った。
「おいっ皆んな俺を忘れてないか」
「あっ奏太オオカミ似合ってるかっこいいね」
「ふふんっだろ?」
「うんうん」
矢神のウサギはウサギの耳としっぽと白の半袖Tシャツに制服のズボンだった。
奏太のオオカミはオオカミの耳としっぽと茶色のTシャツと制服のズボンだった。
2人ともめっちゃよかった。
矢神は可愛い系のウサギとすごく合ってて、ヤンチャ風な奏太はオオカミがすごく会ってた。
2人を見た周りの女子達は顔を赤くして2人を見ながらすごくはしゃいでいた。
莉奈は可愛いし矢神と奏太はかっこいいから私はここにいて大丈夫なのか?とか思うことがあるんだけど結局ここが1番居ここがいいんだよね。
そんなことを思っていたら私達に声をかけてきた子達がいた。
「あの、4人の写真を撮りたいんですけど撮ってもいいですか?」
その子は結構の勇気を振り絞って聞いてきたのだろう。
少し声が震えていた。
そしたら、莉菜が答えた。
「いいよ!ね!」
莉奈はこっにも確認してきた。
矢神は「別にいいけど」と。
奏太は「いいよ、撮ろうぜ」と言った。
「結は?」
「えっ私も入るの?」
「うん」
「…入っていいの?」
「ほら、葉月撮るぞ」
「わっ」
ドキッ
矢神は私の腕を引っ張って莉奈と奏太のいる黒板の前に来た。
「ポーズはどうする?」
「あ、あの!私どうしてもやってほしいポーズがあって…」
「いいよ」
「本当ですか!ありがとうございます。では、矢神くんは手前に座ってください。で、葉月さんは矢神くんの後ろに立って…その…矢神くんを後ろから抱きしめてくれませんか?」
「…えっ」
「あ、ごめんなさいそれはさすがに無理ですよね」
「いや、無理じゃない」
矢神はそう言って私の両腕を掴んで引っ張ってきて矢神を抱きしめているようさせて私の手を握っていた。
‼︎‼︎‼︎‼︎っ
「嫌か?」
「…嫌…じゃないです」
「そうか」
私今絶対顔真っ赤だぁ。
それに、矢神もほんのり耳が赤かいような気がする。
「わぁ、すごい!ありがとうございます‼︎では、次は七海くんが矢神くんと同じ位置ぐらいで座っていただけますか」
「ああ」
「そしたら柊さんが七海くんの上に座って七海くんが柊さんを抱きしめてる感じでお願いします。」
「へ?」
「ほら、莉奈」
「わあ」
奏太は莉奈の腕を引っ張って莉奈を抱きしめている状態で座っている。
「うわぁ、すごくいいです‼︎」
そして周りの人達もすごくこっちを見ている。
そして、みんなちゃっかりスマホを出して撮る準備をしていた。
「では、撮りますね。はい、ちーず」
パシャッ
「本っ当にありがとうございました。」
その子はそう言って深々と頭を下げ、その後すぐどこかへ行ってしまった。
「せっかくの記念にちょうどよかったな」
「もぅ!奏太ってば急に引っ張らないでよびっくりしたじゃん」
莉奈はそう言いながらもすごく顔を真っ赤にしていた。
そしたら、奏太が優しく莉奈の頭をポンポンとしながら
「わりぃわりぃ」と言った。
私はというとすぐに矢神から離れて赤面しながらずっとフリーズしていた。
そしたら矢神が急に
「おかえし」
トンッ
ギュッ
私を後ろから抱きしめてきた。
「えっキァ」
私の頭の中はさっきまででもパニック状態だったのにもっともっとパニックになってしまってもう何が何だか分からない。
そして、やっと離れたかと思うと矢神はいたずらっぽく笑っていた。
本番は明日なのにちゃんと心臓もつかなぁ。