席替え
次の日いつも通り莉菜と一緒に登校して教室に入った。
ガラッ
ドアを開けたらもう、矢神は来ていた。
ドキッ
⁇なんだ?今の
私は自分の席に座った。
「みんなー今日は席替えよー!」
急に如月先生が教室に入って来たため、みんなびっくりしている。
中には『えー』と嫌がったり『やったー』と喜ぶ人もいた。
バンッ
先生は勢いよく席が書いてある紙を黒板に貼った。
混んでいたため、自分の席だけ確認して移動した。
私は窓側の1番後ろの席だった。
そして座って待っていたら
「よお、葉月よろしくな」
と矢神が言ってきた。
そして私の隣の席に座った。
ドキッ…⁇
「よろしくね」
矢神は笑顔で『あぁ』と言った。
莉菜と奏太で隣になったみたいでしかもそんなに離れてはいなかった。
そして授業が終わりお昼休みになった。
私と莉菜はお弁当を持ちいつものベンチへと向かった。
「ねぇー結!矢神と隣ってどんな感じ?」
「うーん…なんかたまに心臓に悪い」
「え、なんで?」
「だってたまにドキってなるから」
「ほぉー」
なんか莉菜かすごくニヤついていた。
「私は結のこと応援するからねっ」
「なにを?」
「全部!」
「全部?」
「うん!」
ちょっと莉菜の言ってる事が分かんない。
莉菜は結が矢神のことを気にかけているのがバレバレで、結自身がその気持ちが何なのか分かっていないことも筒抜けだった。
そして、お昼休みが終わった。
私達は教室に戻った。
私は席に着き莉菜が言ってきたことを思い出す。
『矢神と隣ってどんな感じ?』
私は矢神と初めて会話した日から何故か矢神を目で追いかけてる事がある。
私って結構無意識にいろんな人、見てたりするのかな。
そして授業の時間はあっという間に終わっていった。
「ごめーん!結今日も部活なんだ」
「わかった」
そして、私は1人で帰った。