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1度目の人生終わり

「遥奇にぃー」

「どうした」

「一緒に遊ぼ」

「いいよ」


今日は休みだから妹と一緒に遊ぶことになった。


「お絵描きしよー」

「いいよ」


妹と一緒に絵を描いているとスマホが鳴った。

そして、開いて文を見てみた。


『大変‼︎葉月結さんが今さっき交通事故に遭って救急車で病院に運ばれた』


俺は信じられなかった。

信じたくなかった。


それでもすぐに『どこの病院に運ばれたんだ』と聞いた。

『〇〇病院だよ』

その病院は俺の家からそう遠くないから急いで家を出て走っていった。


結は絶対に大丈夫


俺は必死にそう自分に言い聞かせながら続けながら走り続けた。


そして、病院に着き結の病室に向かった。


俺は結がいる部屋のドアを急いで開けた。


「結っ‼︎」


結はベットの上で目を閉じていた。

それに所々包帯がまいてあった。


俺は急にすごく不安になった。

周りには何人かの看護師と医者がいた。


「結は、結は大丈夫ですよね」


「残念ながら…葉月結さんは亡くなられました。」


俺はその言葉の意味が分からなかった。

理解できないまま涙があふれてきた。


「結が…亡くなっ…た…?」


嘘だ。

絶対に嘘に決まってる。

だって結は昨日まであんなに笑顔で俺と一緒に喋ってた。

結が死んだはずがない。


それに、俺まだ結に伝えたいことがあった。


俺は結をそっと撫でた。


「結、そろそろ起きろよ。」


反応がない、それに結は冷たくなっていた。


「結っ起きろ、目を覚ませっ」


俺は泣きながら叫んだ。


「俺はまだ結に伝えなきゃいけないことがあるのに何で結だけどこかに行こうとしてるんだよ」


「俺だけ置いて行くなよ」


俺は泣き崩れた。




俺はまだ結に『好きだ』って一言も言ってない。


なんで文化祭の時に言わなかった。

なんで勇気を出さなかった。

なんで好きだって一言も言ってやらなかったんだ。


それにみんなで約束したよな。


『また、みんなで花火を見よう』って


約束したじゃん。

なんで約束破るんだよ。

結はそんな性格じゃなかっただろ。


俺は楽しみにしてたのにまた4人で花火を見られることが、結といられることが。



いや…でも楽しみにしてたのは俺だけじゃないよな。


きっと結もすごく楽しみにしてたんだろ。


結も今頃俺みたいに泣いているのか。


また、みんなで花火が見られないことを謝っているのか。


それとも、『今までありがとう』ってあの可愛い笑顔で言ってるのか。


俺はもっと結と一緒にいたかった。


「うああぁぁぁ」



俺はその後何日も泣き続けた。


ここまで読んでくれた皆さん!

本当にありがとうございます‼︎


今回の話で結の1度目の人生が終了しました。

次回からは2度目の人生がスタートします!

2度目ではこの1度目の人生の記憶を持っていません‼︎

なので今までとは違う感じでスタートするので楽しみにしていただけると嬉しいです。


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