グィグィラゲヴァーン祭
11月13日の未明は、グィグィラゲヴァーン祭
初冬の橋の上で、ただ独り酒を飲み、歌う
酒は強い酒が良く、歌は哀しい歌がいい
ごう、と吹く風
遠くに町の灯り
たくさんの人々が生きているのだろう
人は群れ
しかも独りだ
わたしも、あなたも寂しい
夜は深くなる
川風は止まない
強い風が橋の上を吹き抜けてゆく
すっかり回った酒は思考をも回らせる
ぐるぐると、思いは同じところを回り続ける
よく知っているこの場所
この場所がどこなのか、知っているはずなのにわからなくなる