No.71 すみません、繋ぎです。
はぁ…今日はホントに色々あったなぁ。
俺と母さんの写真の事、アルフの事、そして世界滅亡の危機に陥っている事…。
とりあえず、ホントに轟孤はろくな事しないよな。
神社を破壊したらどうなる事位事前に調べとけっつーの。
後…村長さんから貰って使った移紙、あれスゲー体力持ってかれたなぁ。
村戻った時、グッタリしちゃったし…。
ベッドで横になった途端、様々な愚痴が頭の中を埋め尽くした。
まぁ考えたって仕方ない、今日はもう寝よう。
明日は新月、元の世界に戻る日だ。
すると、同じベッドに寝ていたスーナが寝返りを打って、俺の体に思いっきり密着した。
「びっくりした! なんだ寝返りか…」
スーナは可愛い寝顔でこちらに顔を向けていた。
「スーナも多分、口に出さないだけで疲れたんだろうな。 ゆっくりおやすみ…」
そう声をかけながら、俺はスーナの頭を軽く撫でていた。
すると寝ていたと思っていたスーナは、ゆっくり目を開き、おもむろに俺の背中に手を回し、俺は抱き締められる様な形になった。
「スーナ…?」
「えへへ、ごめん起きてた」
そう言いながら、スーナは俺の胸元に頭をくっ付け、完全に俺に身を委ねていた。
スーナの熱い吐息が胸元にかかっており、俺は微動だに出来なくなってしまった。
「どうした? 急に…」
「うん…なんかレン君を近くで感じていたくて…」
なんともきわどいワードを口にされ、俺は返答に窮してしまった。
「同じベッドで一緒に寝てる時点で十分近いだろ?」
「こっちの方が良いんだもん~」
なんだか駄々っ子の様な事を言っているスーナをそっと抱き寄せた。
「とうとう明日は新月で…あっちの世界に帰る日だな」
「ね、なんかあっという間だよね!」
「スーナはどうするんだ?」
「うーん…出来たらまたレン君と一緒に行きたいかな~って」
「あはは、そっか」
「レン君も帰るんでしょ?」
「俺は…少し迷ってる」
「今日のアルフさんの話?」
「うん。元の世界にも帰りたいとは思ってるよ。でも今日アルフから聞いた話だと、あんまりのんびりしていられないのが分かった。そんな時に俺は帰ってる暇なんてあんのかなぁって」
「そうだよね…後、1年しか結界は持たないんだもんね…」
「じゃあずっとこっちにいたら、何が解決すんのかって話なんだけどさ」
「でも私はレン君がどういう決断をしようと、レン君と一緒だよ♪」
「へへ、スーナありがとな。俺もずっと一緒だ。 よし、もう今日は遅いし、寝るか。今後どうするのかは明日考えよう」
なんだか決断の先伸ばしの様な気がしたが、疲れが深かったので、あっという間に眠りについてしまった。
……
…あれ、もう朝か?
俺がまだ頭が機能しきらず、瞼も開けきらない状態でいると、何やら声が聞こえてきた。
…ユウさんの声…?
そうか、ユウさんが俺達を起こしに来たのか…。
ってことはもう朝かぁ…。
起きるのが辛くて仕方なかったが、頑張って瞼を開くと、そこには唖然とした様な顔をしたユウさんが立っていた。
「あ…ユウさん、 おはようございます…って朝からなんて顔してんですか?」
「そ、そ、そ、そっちこそ、あ、朝からしてやがんだよ!! 破廉恥な!」
「朝から…破廉恥…?」
段々と頭の中の霞が晴れてきたので、今の自分の状況を確認してみると、布団の中で俺とスーナはぴったりと抱き合っていた。
…
……
「いやいやいやいや、誤解、誤解ですから!! 俺とスーナは別に変な事したりした訳じゃないですから!!」
「いや、そんな格好で何言っても説得力ねぇから!! いくら恋人同志だからって、こんな所でお前ら…!!」
「ホントに違うから! 誤解を解いてユウさん! あ、ちょっと何階段降りてんの!? どこ行くつもり!? 下に行って何するつもり!? お願い話を聞いてくださいユウさぁん!! プリン後で作ったげるからぁぁ!!」
イクタ村に俺の悲痛な叫び声が響いた




