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二世界生活、始めました。  作者: ふくろうの祭
7章 POST
231/300

No.231 研修③

やばい、先週末から今日まで殆ど執筆出来てないから、10話以上あったストックがどんどん消えてく。

逆にストック貯めといて良かった…。

「じゃあ私はそろそろ行くよ。早く戻らないとセラ君に起こられてしまうからね。全く…もう少し私の事を労わって欲しいものなんだが…彼女は厳しくて叶わんよ…」


レグマさんはため息をしながら、力なく笑った。


「レグマさーん、レグマさーん、後ろ後ろ」


メグさんが指差す方をレグマさんが振り返ると、そこには鬼の形相の秘書が立っていた。

レグマさんは冷や汗を流しまくったまま、固まってしまった。


「いや…その…セラ君……む、迎えに来てくれたんだね、すまない……」


「えぇレグマ様、あまりにも帰りが遅いので迎えにあがりました。溜め込んだお仕事の進行が滞っているので、即刻お戻りください」


「あ…はい、戻ります」


レグマさんは秘書の人に連行されて、まるで飼いならされた犬の様に研修場を去って行った。


「こっわぁ…」


俺達は全く同じ感想を心の中で呟いた。

それからも俺達は一日中、魔石の力の使い方についてのテストや、単純な体力測定等を行って行った。

そして時間はあっという間に夜を迎えた。


「よし…本日消化予定だったテストは全て完了した。諸君ご苦労だった」


「あ…ありがとうございましたぁ……」


一日魔力を行使したり、体を行使したので5人全員漏れなくダウンしていた。


「みんなお疲れ様ぁ。はい、今疲れを取ってあげるわねぇ♪」


リリィさんは魔石を取り出し、目を瞑ると俺達は淡い光に包まれていった。先程まであった体中の疲労感がみるみる内に消えていった。


「これは今日だけの特別サービスよぉ♪ 本来は魔石の力に頼らず、疲れは睡眠でとるのが一番なんだから」


「あ…ありがとうございます!」


この時のリリィさんは、後ろに後光の様なものが射しており、さながら女神様の様だった。


「明日からは各担当ごとに分かれて、ほぼマンツーマン方式で指導をしていく。誰が誰の担当につくかは、明日改めて連絡する。では本日は解散とする。以上」


「じゃあねぇ、今日はゆっくり休むのよぉ」


「いいかてめぇら、明日は絶対ぇ遅刻すんじゃねぇぞ!! じゃあな!!」


「じゃ、明日からは君達の事、ビシバシ! 鍛えて行くからね!! 覚悟しておいてよ!!」


そう言い残して行って、15メンバー、もとい俺達の研修担当の方々は去って行った。


「よし…俺達も行くか。ここにいても仕方ないし。着替え終わったらみんなで夕食食べに行こう」


「さんせーい!! さっきリリィさんに疲れは取ってもらったけど、腹は減りまくりだよぉ!!」


駿はお腹をさすりながら言った。確かに俺もだいぶ空腹だった。

こうして俺達は研修場を出て、各自部屋に戻って夕食に向かう準備をしていた。


「あ…僕は今はいいや。君達先に行っててよ」


「なんだよ、源河は腹減ってねぇのか?」


「そういう訳じゃないよ。ただ、今日は一人でのんびり夕食を取りたいと思って」


「んだよ、愛想ねぇなぁ」


「轟狐のアジトに居た時代はずっと一人で食事していたから、誰かと食事をするっていう事にまだ慣れていなくてね。今日はたまたまそういう気分なんだよ。気を悪くしないでくれ」


「まぁ…そういう事なら仕方ねぇな。蓮人ぉ、俺達で先行こうぜぇ。茜達がもう食堂の入り口前で待ってっかもしれねぇ」


「分かった」


俺達は源河を残し、部屋を出て食堂に向かった。駿の言う通り、既に茜達が入り口で待っていた。


「おー来た来た! あれ、源河君は?」


「あーあいつは今日は一人で食うってさ。ごう…前は一人で食べてる事が多かったから、誰かと飯食うのに慣れてないんだと」


「あ、そうなんだ。じゃあ今日は4人で食べよっか」


そう言って、食堂に入り昨日と同じくカウンターで食事を受け取り、席に座ろうとした時、ふと視線を感じたので、そちらに目をやると、先程まで研修を担当してくれていたグリームさん達が居た。


「あっ」


「なんだおめぇらも今から飯かよ!! 奇遇だなぁ!!」


「いやそりゃ同じタイミングで研修場出たんだから、ご飯の時間だって被るのは普通じゃないですか」


「お…おう、それもそうだな!」


「何をしている、お前達も席に座ったらどうだ?」


「あ、はい…お言葉に甘えて…」


こうして俺達はテーブルをはさんでグリームさん達の正面に座った。正直気まずいんだけど。

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