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二世界生活、始めました。  作者: ふくろうの祭
3章 スーナの異世界生活
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No.15 スーナ In My Room

ん…ここは…?

あ、そっか、俺、父さんの部屋で寝る事になったんだっけ?

時刻は夜中の2時を指していた。


やっぱり普段寝てるベッドじゃないと中々寝付けないな…。

喉が乾いたので、飲み物を飲みに部屋を出ると俺の部屋から明かりが溢れていた。


「俺の部屋にはスーナが寝てるハズ…。あいつ、まだ起きてんのか?」


流石に部屋の扉を開けるのは気がひけたので、ドアのノックをした。


「おーい、スーナ~。お前、まだ起きてんのか?」


声をかけても返事がない。

成る程、部屋の電気を消すのが怖いから、つけっぱなしで寝ちまったのかと勝手に理解し、俺は部屋のドアを開けた。


「あれ、にぃこんな時間に何やってるの?」


何故か俺の部屋には妹の夏美が寝ていた。


「いや、こっちのセリフだから!なんでここに夏美がいるんだ?」


「スーナちゃんが寝れないって言うから、一緒に寝てあげようと思って」


夏美が言うには、全然寝付けないスーナが家の中をウロウロしている所を、夏美が見つけて、一緒の部屋に寝てあげてたらしい。


「ん…あれ、レン君…?」


「ミー」


「ミーミー」


俺たちの会話でスーナが起きてしまった様だ。

これ以上関わるとめんどーになりそうだったので、そそくさと部屋を出ることにした。


「とりあえず、電気は消しとくからな。じゃあおやすみ」


「あ、レン君、ちょっと待って!」


「ん?どうした?」


「せっかくだから、レン君もこの部屋で一緒に…」


「いや、寝るわけねーだろ!なんで同じ部屋で一緒に3人も寝なきゃいけないんだ。今度は逆に俺が寝れなくなるわ」


「じゃあ私が自分の部屋に戻るから、残った2人で寝れば大丈夫!じゃあ2人ともおやすみ~」


「え、夏美…?」


そう言うと、夏美は自分の部屋に戻って行った。

結局、俺とスーナは同じ部屋で寝る事になった。

よく考えたら、あっちではずっと同じ布団で寝てたし、今更拒絶してもちょっと可哀想か。

ただ、部屋のベッドは小さいのでスーナが俺のベッド、俺が床に布団を敷いて寝る感じだ。


「レン君、ホントに私がこのお布団使って良いの?」


「いいよ。第一その布団、1人用だから一緒には寝れないし」


「じゃあ私が床で寝るから、レン君がベッド使って良いよ!」


「いや、流石に女の子を床で寝かせる訳にはいかないだろ。俺の事は気にしなくて良いから」


「でも…」


「良いって言ってんだろ。やっぱり俺が父さんの部屋に戻るか?」


「え…それはやだー」


「どうせいっっちゅーんだ…。気にしなくていいから早く寝な」


「…ありがとう。じゃあレン君もおやすみ」


「ん、おやすみ」


…はぁ今日はホントに疲れたし、長い一日だった…。

俺ん家にスーナがいるっているのも、改めて考えると不思議な感じだな。

早いとこスーナをあっちの世界に返す方法も考えないとな…。

村長さんもきっと心配してんだろうなー。

そこら辺も明日、じいちゃんに聞かないとなー。

いや、多分明日はどうせじいちゃん二日酔いで使いもんにならないから、明後日聞こう。

それから後はー…いいや、もう今日は寝よう…。


……

ん…眩しい…朝か…。

あれ…天井が高い…あ、そっか、俺、床で寝たんだっけ?

スーナもベッドで眠れたみたい…ん…?

なんか…体が重い…。

体を起こすと、スーナが俺の寝ていた布団の中に潜り込んでいた。


「またか…」


俺が体を起こした拍子にスーナも目を覚ました。


「ん~。あ、レン君おはよ~」


「うん、おはよう。君、ベッドで寝てたんじゃなかったのかい?」


「へへへ、中々寝付けなくて…。レン君の布団の中温かそうだったから…」


「湯たんぽ扱いかよ…」


「ユタンポって…?」


「まぁいいや、スーナ、そろそろ離れてくれないか?こんな所ばあちゃんにでも見つかったら…」


何気なくドアの方を見ると、残念な事にばあちゃんが立っていた。


「お…おはよーばあちゃん。今日もいい天気だねー…」


今日も素敵な一日が始ま…れたらいいなー。

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