中章3
今回は短いので、なんとか早めに投稿出来ました!
まあ本当に短いので内容は薄いのですが……
今回は次回のつなぎみたいな感じです。
ではでは、どうぞ!
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「もう射的も飽きちゃったな~。アクト君、別の所に行こうよ」
景品を沢山持って、ほくほく顔のケイリはそう言った。
結局、あの後店主を泣かせながら、ケイリはあらゆる高額景品を撃ち抜いていった。
……俺は流石に申し訳なくなって、その後のプレイは自粛した。いやまあ、店主的にはむしろ俺が金を落とした方がまだ良かったかもしれないが……
「それで、どこに行くんだ?」
さっきはあんな事を言われたので、ケイリの手を優しく、包み込むように握りながら、質問を投げかける。
…………やっぱ自分でやるのは結構恥ずかしいな……これは多分一生慣れることはないぞ……
「そうだねぇ……っと……おっ!じゃああそこにしよう!」
ケイリの指したた方向を見ると、赤い紙を開いている小学生の姿が。
「お、クジ屋か」
ケイリが選んだのはクジ屋だった。
クジは確率である。確率と言うものは完全に運の世界だ。いくら数学を駆使したところで、確率は覆らない。結局は、引いてみるしかないのだ。そこに、必勝法なり得る物が入り込める余地は1ミリたりとも無い…………はずだ。
ケイリはどういう思惑があってクジ屋を選んだのだろうか。
もしかして、本当に数学を駆使すれば確率をも覆ると言うのか?
それとも、ケイリもたまには計算なんてせずに楽しみたい?
「あっ、でもその前に……アクト君、ちょっとココで待っててくれない?本でも読んでテキトーに時間潰しといて。すぐに帰って来るからさ」
「えっ!?……あ、ああ、分かった」
ケイリは結んでいた手を離し、夢中になって走って行ってしまった。
やっぱり背が低いから、速攻で見失ってしまったなぁ……
それにしても、あの急ぎ様……どこへ行くのだろう。
神社に賽銭でも投げに行くのだろうか?
それともパワーストーンでも質屋で買ってくる?
それとも、また別の秘策が……?
果たして、ケイリは確率の壁をどう突破するのか。
俺達の祭に、運が絡む要素はあるのだろうか……
次回は乱数VS数学神の因縁(?)の対決!!
果たしてどうなる?
意外と予想できそうですけどねw
ではでは、次回も楽しみに!!