エピローグ3
1週間ぶりです
この1週間のうちの半分を使って、問題作ってましたw
前回から始まるアクト数学克服回(?)
数学要素が希薄だったことを自覚し、前回から急に押し出していきますw
そのため、アクトを苛めるための問題をもきゅもきゅ作っていましたw(日本語が変かな?w)
とりあえずこの半週間に、この物語の元文に書いた問題を解きなおし、修正を加えました。
あの時とは違って数学知識も増えたのでw
問題の美しさを求めるようなことは面倒だったのでしませんでしたw
ただアクトを虐める問題にはできましたw
あと、元々このパートは400文字ないぐらいだったのですが、この1週間で肉付けを加えたら3000文字近くまで行ってしまうというw
そんな内容が濃いのやら薄いのやらよくわからない今回。
エピローグ3となります(言う事がなかったw)
それでは、どうぞ!
xy
「はあっ、はあっ、はあっ、、、」
俺は無限の計算ミスを修正しながらあの問題を解き、そのまま導き出された場所へとやってきた。
深い茂みに足を取られたり、石に躓いてすっ転んだりもしたが、そんなことは構わず一心不乱に走った。
身体に擦り傷切り傷は沢山で、足と肺にガタもきていたが、そんなことは当然無視。
俺はすぐさまあたりを目する。
ここは……
「……暗いなぁ、、、ジメッとしてるし、街灯も全然ないし、闇討ちされそうだし。如何にもな路地裏じゃないか」
正直、見るに堪えないダークサイドだった。
どこに血痕が付いててもおかしくない。
なんなら頭蓋ぐらい落ちてそうなブラックでブラッドな場所だった。
しかし俺は、ここにどこか懐かしい感じを覚えていた。
どこか記憶の中に、温かいものを感じているのだ。
……でも、こんな冷たくて辛気臭い場所に?
こんなところ、いくらなんでも流石に来たことなんて……
あっ!
あった。そういえば。
確かに1回だけ、訪れたことがあった。
あの秋祭だ。
暗くてよく脳内の情景とリンクしにくかったが、確実にこの場所だった。
祭の花火を見るために通過した、ちょっとした恐怖体験。
その時にばっちりお世話になっていた。
そういえば、さっき通った深い茂みもその時に通っていたな。
あの時と似たような道を通ってきたんだなぁ。
「……あの時、こんな殺伐とした場所をケイリはほんとよく通ろうと思ったなぁ。いくら目的地がいい位置だからって……よく俺もついて行こうと思ったよほんと。ここ通ると5回に1回は死ぬぞ……」
ケイリの肝の据わり様は同年代のそれを優に超えていた事だろう。
ここホント不気味なんてレヴェルじゃねえ……壁検査したら1000人単位でDNA採取できるぞ絶対……
俺は改めて手元の問題用紙を眺める。
この紙の主はまさかココに来させようとしたわけじゃないだろう。
……いやまあ、もちろんこんな奇妙な場所にあえて行かせて愉しむ愉快犯か、それともここに呼び出して俺を殺そうとしている可能性もないではないが、、、というか後者の可能性を捨てきれないぐらいにはほんと殺伐としているのだが……
ここは目的地ではなく、あくまで通過点の1つであろうと、俺は直感的に理解する。
この紙が悪戯で作られた可能性は大いにある。
手の込んだ暇人だが、やろうと思えば10分ぐらいで作れるだろう。
俺を殺すためという可能性も考えられはする。
理由は思い浮かばないが、まあ知らないうちに原因を作ってしまった可能性もないではないだろう。
だが、俺はそうじゃないと確信していた。
……俺にケイリほどの空間把握能力は当然ない。
だが、俺にはあの時とは違って文明の利器があった。
スマートフォンだ。
実は親があの時、俺の気の抜けようを見て黙って買ってきてくれたのだ。
俺が手紙を読み、部屋から出てきた時に、ただ黙って小さな紙袋を渡してくれた。
あえて言葉を何もかけないでくれた両親。
やっぱり親は俺に対する扱い方を分かっているんだなぁって、あの時はよく身に染みたものだ。
あの日はケイリと親、双方の温かみにずっと涙を流したまま、1人部屋の机で月明かりの中取扱説明書と本体を交互に眺め続けた。
説明書がびっしゃびしゃになって、翌朝机に付いたインクをとるのが大変だったっけ。
…………つまり、このスマホも半ばケイリがもたらしてくれたものだってことだな。
親にも感謝だし、、、ケイリにも、か。
ともかく、そのスマホで俺は、ここまでの道程を測っておいたのだ。
角度と距離を、正確に。
角度は正しく進んできた。
しかし、実は今の地点、本来の正解で導かれた答えよりも4mだけ手前なのだ。
何故って?
別に、深い意味はない。
足を止めてあたりを見回したのが、丁度この地点だったからってだけだ。
偶然にしてはピッタリなことに驚いたが。
……まあそれはいいとして。
という訳で息もとっくに落ち着いたので、あと4mを歩き進む。
すると……
「電柱……?」
現れたのは、電柱だった。
……いや、『そんなん4m離れてる時から分かれよ』と思うのはよくわかる。
ただここ、何度も言うように暗い場所で、なんなら昼も夜も不思議と暗いと評判。
さらに今はもう結構西日に傾いていて、視界が結構わかりにくいのだ。
いや、周りは見えるには見える。さっきだってあたりを見回したわけだし。なんなら壁の不思議な赤い模様は見えたわけだ、し……えっ!?赤い模様!!??
………………さらに、電柱のすぐ後ろはよくわからないコンクリの建物で、これまたコンクリでできた電柱は、良い感じに擬態していたのだ。
どうせなら1回見に来ればいい。絶対に分からない自信があr
(話の腰を勝手に折り続けないでアクト!読みにくい!!:久しぶりの編集部)
あっすみません……
では気を取り直して……
俺は、現れた電柱を何気なく見上げる。
ただただ高い、こんな殺伐とした空間の中に堂々と聳え立つ、何か神聖な雰囲気を感じた。
そして視界を下に戻すと……
「ん?」
俺の視界の下に映ったのは……紙?
電柱の下に、この空気感に似つかわしくない真っ白に光り輝く紙。
それが、まるで教祖が書いたかのような神々しい文字を乗せて鎮座していた。
「……美しい……」
俺は意識せずに、そう漏らした。
俺らしくないのはわかってる。
でも、俺はたとえ無限回やり直しても、きっと同じことを言うだろう。
それほどまでに、俺を魅了したのだ。
俺は、惚けつつも、紙を眺める。
紙は、テープも何も使われていない。
なのに、その紙は風など何のそのというように堂々と鎮座していた。
俺はその紙に、おもむろに手を触ようとした。
「あっ」
紙は、俺の手に独りでに収まろうとするかのように、触れる前にはらりと電柱から剥がれ落ちた。
掌に乗った紙を裏返して表を出し、文字をスマホのライトで照らす。
「……なるほどね」
そこには、また問題が書かれていた。
『まずy=-3/5x+341/5のグラフAと、y=5/8x−20のグラフBを作ります。
そして、その2本のグラフの交点を中心として、半径200mの円Cと、自分の地点と円Cの中心を通る直線Dを書きます。
Cの円周とグラフA、Cの円周とグラフBの、それぞれのyの値が大きい方の交点を結び、結んだ直線と、直線Dの交点に行ってみよう!!!
※但し、君の今いる場所を(0,0)とし、1進むのは1m進む事とします。例えば、(1,1)は(1m,1m)となります。だから(1,1)の地点は距離としては√2m離れてるってことだね。
そして、君が向いているのはピッタリy軸の正の方向とするよ。だから一般的なyとxのグラフにすると君は上をむいてることになるね。』
「今度は方程式のグラフに、図形も加わるのかよ……しかも分数使うなよ頭痛くなる……はーあ、1個1個描いていくしかないかぁ……」
俺はこの問題を、たっぷりとしすぎるぐらい時間をかけ、何度も何度もグラフを修正しながら解いた。
問題の美しさが皆無w
341/5とか考えたくもないですよねw
アクトは数学が苦手で苦手で仕方ないでしょうから、何分で済んだんでしょうか?w
あと2部分
遂に終わりが近づいてきました。
とはいえ、絶対10月越えますよねぇ
絶対9月までに終わらすって8月は思っていたのにw
ではでは、次を首を長くしてお待ちください!




