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エピローグ2

気づいたら割と久しぶりになってしまいましたねすみません……

エピローグ2です!

なんかこのシーン全然まとまらなかったんですけどw

日常シーン(?)が下手すぎる……

そういやこの作品、ケイリは数学好き設定なのに語り手がアクトだから全然数学的要素が希薄なんですよねぇw

数学者でも雇えればめっちゃふんだんに入れるのにw

というわけで少しだけ数学要素を入れました。

めっちゃめちゃ簡単だからどちらかというと算数ですがw

という訳で(どういう訳だw)お楽しみください!(無理矢理w)

 xy


 汗だくになって、ぜえぜえ言いながら訪れた会場は、今年も相も変わらず大盛況だった。

 人混みも健在で、通常より気温が3度は上昇しているのではないかと思ってしまう程の大繁盛。

 例年通りの、祭会場だった。


「……はあ、はあ、はあー、、、、、、暑いなぁ。本当に9月かよ……」

 マジで脱水で死にそう。

 運動部凄えや、、、飲み物欲しい……




 ……俺は、ゆっくり時間をかけて、なんとか息を整え、あたりを見渡した。


 屋台を包む喧騒は、収まるところをご存知でないようで、四方八方静寂は見つからなかった。

 忙しなく動く店主達も、注文する客達も、皆一様に汗を滝にしている。

 至って普通の屋台の様子……のはず。


 のはずなのだが……

「アレ?」

 何か不可解な違和感を覚えた。

 俺はもう1度周囲を眺めた。

 1軒1軒をじっくりと確認してみる。


「あっ!」

 俺は気付いた。

「なんか、やけに射的屋と型抜き屋が少なくないか?」

 そう。俺が違和感を覚えたのは、ここだった。

 さっきから、店主の張り上げた声はよく聴こえる。

 しゃがんでいる子供の姿も見える。

 だが、コルクの発砲音はどんなに耳を凝らしても聴こえないし、しゃがんでいる子供はテーブルではなく、水の張ったプールを眺めている。

 射的屋と型抜き屋が、全然見当たらないのであった。

 しかし、ここはアクティビティの屋台が多いスペースだ。

 他の場所にはあるけど、ここにだけない。

 ……なんて、あり得るだろうか?


 ……まさか、あの時ケイリが1軒1軒潰していったから?

 あの日ケイリは、この2種類の屋台をコテンパンに叩き潰していた。

 特に型抜きは、屋台の隅から隅まで搾取されて、もはや残されたのは絶望だけ、みたいな状況だった。

 ……そりゃあんな台風に遭ったら、誰も出そうと思わねえわな。

 逆に、今それらの店を出せる胆力があったら、大儲けできるだろうな。ライバルが全くいないんだから。

 ケイリのおかげで、こんなに魔改造されちまったんだなぁ。

 当の本人がいたら、この状況に不満たらたらだろうがな。


 射的と型抜きがなくて少しだけ寂しくなった祭会場。

 でも、やっぱりこの喧しさは、どこか気持ちよくて、やっぱり寂しさは微塵も感じられない。

 俺は体力が回復したのを確認し、祭会場を練り歩き始めた。




「……はーい、1回500円ね~。自分の運を信じて、良いヤツを引き当ててくれよ!」

「おっ?」

 アレはクジ屋だな?

 やっぱ祭といえばクジ、みたいな感じあるよなぁ。

 夢を買うってのが如何にも祭らしい。


「……ん?そういやあの店主、どこかで見たような……」

 今回は違和感の正体をつかむまで一瞬だったなぁ。

 見てパッと原因が分かった。


 ……親戚でもなければ友人であるはずもないし、何なら赤の他人のはずなのだが……

 なんだか、初対面ではないような気がする(まあ今も対面はしていないが)。

 違和感が晴れないなぁ……思い出せないもやもや感が…………

 カランカランカランカラーン


「おめでとうございます!1等です!!!1等が出ましたー!!!!!」

 その時、クジ屋の屋台から、美麗なベルの音と店主の活気声が鳴り響いた。

「……ああー、そうだ!あそこは店主が詐欺を働いて、ケイリに捕まりそうになったクジ屋じゃないか!」

 忘れもしない、いや忘れられないケイリの暗黒面。

 あの快活な少女とは似ても似つかない、悪魔の微笑を。

 その件の被害者にして加害者が、あの店主だったのだ。

 ……へえ、ちゃんと心を入れ替えて営業してるみたいだな。

 あんな災厄みたいだったのに、社会秩序にまで貢献したとは……ケイリのことはやっぱり分らんなぁ。

 ……まあ、クジ屋に不正が無くなるのは良い事だが……

 あの客、サクラじゃないだろうな……


 


 俺は、尚も会場を歩き回る。

 ……それにしても、飯の屋台も活況だなぁ。

 至る所に、食い散らかした芥が落ちている。

 ……全く、行儀が悪い。

 芥箱は沢山置いてあるんだから、ちゃんと捨てろよな。

 公共の場ではマナーを守って行動しよう!


「…………ん?なんだ?」

 俺の足元に、クシャクシャに丸まった紙が転がってきた。

 多分、風に流されてきたのだろう。

 だからさあ、ちゃんと芥は芥箱にさぁ……

 俺は、それを拾って芥箱にいれようと……

 

「…………ん」

 何故だろう。

 これは、ただの芥。偶然、ここに流れ着いただけの。

 それなのに、この紙は不思議と俺の目を釘付けにした。


 俺はただ、本能の赴くまま、一心不乱に、この紙を開いた。

「なんだこれ?」

 そこには、こう書かれていた。


『時速140kmで進むトラックと、分速3600mで進む自動車があります。

 自動車は半径120kmの円の直径をひたすらに往復し続けています。

 そして、トラックは同じ大きさの円の円周を延々と回り続けています。

 自動車が3往復したときにトラックがいる方角に分速360mの自転車でここから30秒進んだらどこにたどり着くでしょうか?

 その地点に行ってみよう!

 ※ただし、トラックと自動車は、君を円の中心として出来たさっきの円を動いていると仮定します。そして、君の真っ直ぐ右と円の交わった点をスタート地点とし、トラックと自動車は同じ場所から同時に発車したものとします。』


「……俺はケイリと違って、数学がそんな得意じゃないんだけどなぁ」

 そう言いつつも、俺は何かに取り付かれたかのように、必死にこの問題を解いたのだった。

小学生レベルの問題でしたねw

8分もあればとけるのでは?

まあ何の地図見て作ったわけでもないので当てはまる地図があるのかは不明なので場所特定はできないでしょうがw

次回は短い……ですがどうなることやら。

次回もお楽しみに!

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