殷王朝は漢方から発見された!?(;゜Д゜)
北京のとある薬店で竜骨という漢方が売られていました。
この漢方自体は中国では有名な漢方であり、動物の骨を使った漢方です。日本も中国から竜骨を輸入していたりします。
この竜骨は、マラリアにきくと評判であり、王懿栄さんという金石学者さんが友人のすすめで入手しました。
王さんは、マラリアの持病をもっていたのです。
※ちなみに、金石学とは、青銅器や石碑の銘文を研究する金学問です。
さて、王さんが竜骨を手に入れると、たまたま家を訪れていた弟子の劉鉄雲が、あることに気がつきます。
骨の表面に、どうやらナイフで刻んだような小さい模様のようなものが見えるのてす。
こうして、王たちは、金石学の発見に繋がるのではないかと直感して薬店の竜骨に興味をもち、店員に尋ねにいきます。
「これは…いったい何の薬ですか?」
すると、薬店の店員はこういいました。
「この薬は、河南省安陽市小屯村の土を掘ると出てくる亀の甲羅や動物の骨なんだ。それを粉にして、漢方として売っているんだ。」
この話に興味をもった王さんは、実際に亀の甲羅や動物の骨が出土している様子を見せていただいき、更には、竜骨を買い求めます。
そこで、竜骨を入念に調べた結果、これは古代中国の文字、すなわち甲骨文字であり、時代は殷(商)のものであるということを発見します。
ちなみに、この甲骨文字とは、まさに黄河文明を代表する文字であり、今日の漢字のルーツとなる文字です。
こうして、王さんは甲骨文字を発見し、また、河南省安陽市に殷の遺跡があることも判明します。
この遺跡こそが、今日殷墟として教科書で紹介される遺跡です。
なお、この発見は、私たちが殷王朝を知るための大きな手がかりとなっているのです。
だからこそ、発見した王懿栄さんは、「Oh!イェーイ!!」と喜んだに違いありません(笑)
※あまりバカなことばっかり書いていると冷たい感想がつきそうで怖いですね((((;゜Д゜)))