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僕きのちゃん

作者: 竹石 環奈

僕きのちゃん。木野川に住んでるあざらし。木野川大好き。静かでのんびりできるから。

今日もお日様ぽかぽか気持ちいいな。お昼寝しよう、そうしよう。


僕きのちゃん。今日はお腹が減ったから、川のお魚いっぱい獲ろう。僕はすっごく狩りがうまいんだ。


僕きのちゃん。今日は河原の土手に、人間の男の子がいたから手を振ってみた。向こうも振り返してくれた。楽しいな、嬉しいな。


僕きのちゃん。今日は昨日の男の子が、お友達を連れてきたみたい。みんなすごく楽しそう。


僕きのちゃん。今日は大人の人間もいっぱいいるみたい。光る箱をこっちに向けてカシャカシャ何かやってる。なんだろうな。ちょっと怖い。


僕きのちゃん。今日は僕の寝床にお魚いっぱい置かれてた。人間がおいていったのかな?まあいいや、お腹すいたし食べちゃおう。


僕きのちゃん。人間どんどん増えてきた。うるさくてお昼寝できないや。


僕きのちゃん。大人の人間が喧嘩してる。ホゴスルベキとかセイカンスベキとか言ってるけど僕よくわかんない。おっきい声で話すから、びっくりしちゃった。


僕きのちゃん。あれ?お魚ってどうやって獲るんだっけ?獲り方忘れちゃった。


僕きのちゃん。木野川大好きだったけど、今は静かじゃなくなっちゃった。大好きだったのにな。


僕きのちゃん。何がダメだったのかな。もう木野川には住めなくなっちゃった。

他のお家を探す旅に出るね。


バイバイ。バイバイ。バイバイ。


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