悪夢
『ホカニ、モンクノアルヤツワイルカ?』
・・・。
いやいやいや、絶対にいるだろ。
『あのぉ・・文句じゃないんですけど、いいですか?』
隼!?なにやってんだあいつは・・!!
『イッテミロ』
『僕たちは今からどこにいくんですか?』
こんな質問だったらさすがに・・・
『オシエルヒツヨウワ、ナイ、イマオマエワムダナシツモンヲシタ、バツトシテカタウデ、オトス』
なに言って...
『ぐァぅアアあああああ!!!!』
は?....嘘だろ...?なあ....?
運転士らしき人物は席へ戻った。
『おい!しっかりしろ!隼!!』
出血が多すぎる・・・俺じゃ何もできないし、このままだとまずい・・・。
『直幸!私、お母さんが急救命士だからできる!!』
生山 るい(いくやま るい)、こいつも隼とおなじ幼馴染だ。
『るい、ありがとな。』
『友達なんだから、当たり前でしょ!!』
友達・・・か・・・。
それから少し時間がたち、隼の状態も少しだけ良くなった。
『直幸・・るい・・・ありがとぅ・・・』
『無茶しやがって・・』
電車が大きく揺らいだ。
キィィィィィィィィィ!!
(地下都市、山之内駅に到着です、この次、墓場、墓場。)
次が墓場ならもう降りるしかない。
『みんな!降りるぞ!!』