7、急展開
時間かかりました
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今日も長い授業が終わり、下校のチャイムが鳴った。
敬は今日こそは早坂と普通に話そうと決意していたのだが、今日も話すことなく学校は終わってしまった。
あんな事を言った後なので多少恥ずかしい気持ちもあったが、時間が無いことを自覚していた。
なぜ今まで時間があったのに手を伸ばそうとしなかったのかと自分が腹立たしくなった時もあり、徐々に焦りだしていた。
しかし焦りが出れば出るほど
「普通に」接することが出来なくなる。
だが、その日の帰り道、敬は思いがけない幸運と出会った。
「なぁお前さぁ、オンナノコと一緒にかえったことあるのかよ?」また嫌味か そううんざり思いながら軽く相槌をうった。「いや実はさ、早坂が明日お前と帰りたいらしくてさ」
「へ〜」
「今なんて?」
適当に聞き流していたせいで、大事な用件まで流れてしまうところだった。聡は多少面倒くさそうに言った。
「だから、早坂がお前と帰りたいって。今日は用事あるみたいだから明日。どうする?」
「そりゃ…まぁ…」
「はっきりしろよな、断る理由がねーじゃん。どこまで奥手なんだよお前は!」
「でも初めて言われたし‥お前みたいにできねーだろ」
確かに聡と敬では、女の子に対する接し方の
「上手さ」が違う。
「そんなことで心配すんなよ。俺にだって初めての時はあったんだ。案外上手くいくもんよ」
百戦錬磨の聡にそう言われて、少しホッとした。
「お、おう。じゃ明日…頑張る…」
「なにも頑張んなくてもいいって。いつも通りでいいよ」
不安は残るものの、とりあえず明日は、憧れの早坂香織と帰れることになった。
「あれ?でもなんでお前に聞いたんだ?」
普通、一緒に帰りたい相手に直接訊ねるのに とおもい聞いてみたが、聡にもそんなことまでは分からなかった。
「そんなことどーでもいいじゃん。俺がお前と仲良いからじゃねぇの?」
聡はそう言ったが、敬はそれでは納得できなかった。確かにどうでもいいことなのだが、どこか腑におちない。
「明日学校行ったら返事しとけよ」
聡は最後にそう言ってわかれた。
ひとりになった敬は、明日の帰りに何を話そうかと、何か早坂香織が笑ってくれそうな話はないかとずっと考えていた。せっかく舞い込んだチャンスで、失敗するようなことがあれば二度と話すことさえできなくなるかも知れない。
それと同時に、なぜ聡に話したのか、自分に直接話してくれれば嬉しさが何倍にもなっただろうにと思っていた。




