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1、遅れた出会い


入学して二年がたった高校三年

寒い冬がようやく終わり春を迎えた



この数年

「恋愛」と言う国民的行事から遠のいていた僕にとって衝撃的な出会いがあった。正確に言うなら、出会いというより気付いたというか、なんとその相手は二年間一緒に過ごしたクラスメートだったからだ。名前は 早坂佳織 物静かで目立つ方ではない。が、僕はクラスではおろか今まで出会った中でも一二を争う美女だと思ってる。正直、話しかけてくる女子や休み時間に騒いでる奴らより遥かに可愛くて、どうせなら皆あの位になればと思ったことも少なくない。


『はぁ〜、何かネタ無いかな。話しかけづれーよ』


僕が彼女を好きなのは友達は皆知るところだったが、今まで話しかけたことがなく、二年間過ごしてきたのにいきなり近づこうとすると周りに気づかれると思い恐れていた。実際前にそのようことで失敗したことがあったのだ。だがもう三年生。そんな悠長な事を言ってられる場合ではない。


「あの…早坂さん」

「え…?何?」

二人とも話すのは初めてのことで戸惑っていた。

「いや〜…、その」

「何?からかってるの?」

「いや違うよ!やっぱ何でもない…」

「?そう」



『はぁ〜』「何落ち込んでんだ?」

話しかけてきたのは幼なじみの聡、幼稚園から高校までずっと同じ学校にかよってる。

「いや別に…」

「なんだお前、まだはなしてねーのかよ。早くしないとだれかにとられるぞ」

「うるせーなー。俺には俺のペースがあるんだよ。」

「なんだそれ(笑)」

聡に急かされ正直焦っていた。もしこのまま進展なく卒業したら…。彼女は上京し、敬は地元の大学へ進学する。離れてしまうのだ。


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