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六匹目。





「まず、このグループ名ね、はい、これっ!」





 キュキュッ、と音をたてながら、ホワイトボードに【zoo!!】と書いた。そして、満足げに野上さんは微笑んでいる。






「理由は簡単よ、メンバー皆が動物の名前が入ってるの! だから、動物園、ってこと」






 なんというか…ありきたりである。すると、野上さんが大きな鞄から小型カメラを何台かと、耳がついたカチューシャを取り出した。






「今日から、皆でこの家に住んでもらいます。あと、この家の所々に小型カメラをつけて、毎週土曜日の 深夜に放送します。まあ、自分の部屋とお風呂以外はこのカチューシャをつけてもらいます。そうした ほうが、名前を覚えてもらえるだろうし…、話題性もあるからね」






 全員、ポカン、と口をあけていたが、微かに頷いた。






「じゃあ、まず、携帯回収。テレビ出る事になると、携帯が鳴り始めるから、新しいの配布はするから。

 えーっと、はい、カチューシャつけてね。私、カメラつけてくるから、何か質問でもして、交流を深め てくださいなっ」







 野上さんに素早く携帯を回収された後、カチューシャを渡された。俺は、おそるおそる俺の髪の毛と同じ色の黒い兎耳をつけた。









 すると、ピン、と耳が立っている犬耳のテルとたれ耳の犬耳のヨウが、同時に手を上げた。








「はいはーいっ、ヤトにしっつもーんっ! ヤトって、女子だよね?」


「僕も、そう思ってた! 僕らが男女見分けられないわけ、ないもん!」








 ぴしっ、と俺の動きが止まる。右手にあったコップを落としそうになった。どうにか、両手で持って、落としまではしなかったが、俺の心臓のバクバクは、止まらない。







 どーしよーっ…これ、隠しても、どうしようもないけどさ…、や、でも、言っちゃヤバいよね? え…?







「えと…はい、男じゃ、ない、です…、」









 冷や汗ダラダラで答えると野上さんが、丁度戻ってきた。











ヤト、カミングアウト!!!!

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