◇あとがき◇
小説家になろう読者の皆様、こんにちは。
GA文庫の方から続けて読んで下さっている皆様、またもWEBの方までお付き合い頂き、ありがとうございます。
実在の国家や宗教を出しているので、色々な所から怒られないかとビクビク怯えている、夏希のたねです。
いや、アメリカもキリスト教も嫌いじゃないんですよ?
ただ、巨大な相手は敵に回した方が盛り上がるので、ついつい悪役を押し付けてしまっただけでして。
そんな微妙なフォローはともかく、この度は私の黒い方の趣味全開な作品を読んで頂き、ありがとうございました。
主役が老婆とか、宗教問題や差別問題が絡むとか、商業では絶対に出せないキワ物ですが、如何でしたでしょうか。
ギャグばかり書いていると反動で起きる、『シリアスな話が書きたい病』が暴走した結果のような作品ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
そんな訳で、ターボ婆ちゃんの活躍を書いたスピンオフと相成りました。
さて、タイトルを見て貰えば分かる通り、この作品はターボ婆ちゃんサーガの二作目という位置づけになっています。
何故いきなりEP2かと言うと、EP1はあまり面白い話でもないからというのと、EP2が一番書きたかったというのが理由です。
ちなみに全四部構成でして、まとめると以下のようになります。
○EP1・魂の走者達
本編一巻より前、事故死したF1レーサーの亡霊を成仏させるため、ターボ婆ちゃんは夜の鈴鹿サーキットへ向かう。
○EP2・海の嘆き、宙の光
本編二巻、妖怪のテロリストが原子力潜水艦を奪い、核ミサイルで日本を脅迫してくる。ターボ婆ちゃんは一人、潜水艦に立ち向かうが……。
○EP3・輝きは星を越えて
本編三巻から四巻の間、太陽系の外へと旅立ったターボ婆ちゃんは、古代アトランティス人を名乗る宇宙人と出会い、銀河を滅ぼす巨大な化け物――宇宙妖怪との戦いに巻き込まれていく。
○EP4・あの日なくした貴方の為に
本編四巻頃、ついに光の速度を超えたターボ婆ちゃんは、時間を逆行して第二次世界大戦の終戦間際に戻り、運命に逆らい愛した人を救おうとするが……。
という感じでして、構想だけは出来上がっています。
いるのですが……他のエピソードは書きません。ごめんなさい。
単純に仕事が忙しいとか、他にも書きたい物があるからなのですが、納得のいくレベルに仕上げられる自信がない、というのが一番の理由でしょうか。
特にEP4などは、当時の資料を幾つも漁って、正しい知識を身に付けてからでないと、いい加減な物になってしまうと思います。
なので、下手な作品を出して落胆させるくらいなら、形にせず想像の余地を残しておいた方がマシかな、と思いまして。
要約すると「歴史の勉強するの面倒くせえ!」という、怠け者の言い訳なのですが。
そういう訳でして、期待して下さった方には申し訳ないのですが、続きはありません。
ただ、ターボ婆ちゃんが最終的にどうなるかは、本編五巻で明かされますので、そちらを読んで頂ければと思います。
さて、微妙に宣伝もした所で、謝辞に移りたいと思います。
ホームページやブログを持っていない自分にも、こういった発表の場を提供して下さっている、小説家になろう運営様。
アホなスピンオフを書いていても、怒らず許して下さっている担当編集K様。
そして、老婆が主役の暗い話にも付き合って下さった、読者の皆様に心からの感謝を述べて、締めの言葉に代えさせて頂きます。
追記・作中のキャラに対し、「こいつら何語で会話しているんだ?」というツッコミはご遠慮下さい。