【第一話】雨の日は歩き?
はい!記念すべき(?)第一話です
今回は【シーン:学校】ですね。
しっとりとした朝だった。
朝日もいつもより少なく、薄暗い。
「雨か。」
まだ温もりの残る布団から起き上がりつつ、今日は歩きだな、と思った。
晴れている日ならば、自転車で時間をかけずに登校できるのだが。
しかし雨の中歩くのも、不思議と嫌いになれない。
「早く支度しなさい。」
という、お母さんの声。かすかに香るお味噌の匂い。
外が夜のように薄暗くても、ちゃんと朝の時間は進んでいた。
―――――――――
「おっはよー。チャリで来たからびしょびしょだよぉ」
クラス一能天気(だと思う)の志田幸平が髪から水滴を滴らせ、
屈託のない笑顔でいつものように話しかけてきた。
雨の中、無理やり自転車に乗ってくると、こうなる。
すると、服という服が雨を吸って、重い。あまり気持ちのいいものではない。
これで一日過ごすのはさすがにきついだろう。
それでも幸平は笑顔。そういう奴だ。
幸平の笑顔は薄暗い雨の日でも、明るい。
教室は三階。湿度は高い。換気扇のかすかな音を聞きながら窓の外を眺めていると
不意に、目の前が明るくなる。
ドゴーン
他のクラスからも、周りからも女子のキャーッという声が上がる。
雷が、近くに落ちたみたいだ。
朝から盛大に雷を鳴らすなんて、空も忙しいな。
なんて、思っている自分が少しおかしく思える。
だが、雷は嫌いじゃない。薄暗い空に白い光の筋が入るのが見えると、わくわくする。
――このまま、一斉下校にならないかな。
そんなクラスメートの声とともに
木本和哉は始業のベルを聞いた。
一話目から風景描写に苦戦です><;
人物像も固まらないし…
あ、木本君の名前、最後の最後に出ましたね…
とりあえず、続きは書いていきますので!
アドバイスなどありましたら遠慮なくお願いします<(_ _)>