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普通の恋  作者: あゆみ
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私の日常

4月の初め、私は真新しい制服を着て学校までの道を歩いていた。


本当なら、通学路の両端には桜が咲いていて綺麗なはずなのに残念ながら咲いていないんだよね。

そんな残念な初登校日私は一人で学校に向かっているわけなんだけど・・・。


入学式、普通は親もいるもの。

でも残念ながら私の両親は来れない。そんな朝、寂しく歩いていると・・・。


「おはよう!!」


ドン!!!


「わぁ!!」


後ろから押された私は転びそうになりながらもなんとか持ちこたえた。

誰が押したか?そんなの声ですぐわかった。


「里佳!!!危ないでしょ!!」


「だって、光暗いんだもん!!もう、今から入学式だよ??そんな暗くてどうすんのさ!」


彼女は、木山里奈。私とは幼稚園からの幼馴染。幼馴染というか、腐れ縁かな?

あ!!光っていうのは、私の名前。

フルネームは、星川光!!



「光とまた同じクラスがいいなぁ!」


「幼稚園も同じで、小学校も中学校も同じクラスなんだよ??いい加減離れたいよ・・・。」


ハァとため息をつく私に隣で歩く里佳がギャーギャー騒いでいるけど、私は一切無視!!

付き合いが長い私には里佳の扱いはおてのものだ。


里佳も一人での登校。

里佳の両親はよく出張で一年の半分以上が海外に居る。

中学の卒業前に、アフリカにいるから高校の入学式には出れないって言っていた。

私は、ちょっとだけ仲のいい里佳と同じで一人だからクラスも一緒だといいなぁなんて思った・・・ちょっとだけね??


私達は、そんな他愛もない話をしながら学校まで二人で行った。



学校は、新入部員勧誘している先輩達と保護者と新入生でいっぱいだった。

私達はまず自分のクラスを確認するため下駄箱に貼ってあるクラス表を見に行った。

クラスは、専門は2クラスあるみたいだけど、私と里佳は普通科。クラス数は4クラス。

見に行ったはいいけど、人が多すぎて近寄れない・・・。


「これじゃ、見えないね?」


「しょうがないよ。」


私と里佳は少し離れた場所で、少し人が減るのをまった。

まぁ、そんな簡単には減らないんだけどね。

入学式前に、教室で先生の挨拶があるらしいからまぁ慌てる必要ないんだけどね!


「あ!!ちょっと空いたよ!!」


そう言って、里佳はクラス表を見に行った。

私も仕方なく里佳に付いて行った。空いたといっても、まだ人は多いんだけど・・・。


「里佳ぁ~??見えた??」


私は、一生懸命背伸びしながらクラス表を見ている里佳に聞いた。

里佳は、人をかき分けながら必死に見ていた。

私はそんな里佳を頑張るなぁ~と思いながら、少し後ろのほうで見ていた。


「ちょっと待って・・・あ・・・えっと・・・あった!!」


そう言って、嬉しそうな顔をして走って戻ってきた。

私はそんな里佳を不思議そうに見ていた。


「どうしたの??」


「1年2組!!同じクラスなんだよ!!マジ嬉しい!!!」


そんなハイテンションな里佳を見ながら、私はまた同じかぁ・・・なんて思っていた。



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