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出会い

僕の心臓が強く泣く。この言葉が、全ての始まりだった。病弱な自分にとって、心臓の鼓動一つ一つが重く響く。しかし、それでも僕は生きていた。何故なら、君がいたからだ。


 君との出会いは、偶然だった。あの日、いつものように病院の待合室で診察の順番を待っていると、突然君が現れ

 た。君は新しい患者だったようで、受付の看護師さんと話をしているところだった。君の笑顔が、何故か僕の目を引いた。


 君は、僕に気づいて笑いかけてくれた。その笑顔は、僕の灰色の日々に光をもたらした。僕は一瞬戸惑ったが、その笑顔に引き込まれるように、自然と微笑み返していた。


「初めて見かける顔だね。君もここに通ってるの?」

「うん、僕は毎週ここに来てるんだ」


 君は僕の隣に座り、何の気兼ねもなく話しかけてくれた。病気の話、学校の話、趣味の話。君は何でも楽しそうに話してくれた。僕は初めて会ったのに、君とはずっと前から知り合いだったような気がした。


「君の名前は?」

「僕はユウタ。君は?」

「僕はリョウ。よろしくね、ユウタ」


 そうして僕たちは友達になった。病室での長い時間を一緒に過ごし、君は僕にたくさんのことを教えてくれた。君もまた、病気と戦っていることを知ったとき、僕は驚いた。君は病気を感じさせないほど明るく、元気だったからだ。


「リョウ、僕たちお互いに支え合おう。病気なんて怖くないよ、一緒に頑張ろう」


 君の言葉は力強く、僕の心に深く響いた。君の前では、僕は病気を忘れることができた。君は僕にとって、生きる希望そのものだった。

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