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8時だよ!ダンマス集合

「お腹すいたの。」


瑠奈は暴走モードでGを追いかけまわした結果、活動限界を迎えたようね。


「そうですね。私もお腹すきました。」


時間を確認するともうじき20時ね。


「そうね。それじゃあそろそろ帰ることにしましょうか。」


『了解しました。転送を開始しますか。』


「そっスね。姐さんの役に立てるよう精進しておくんで…。」


「なんですって!?」


「い、いや、だから鍛え直して…。」


承太郎がなんか言ってるけどごめんなさい。相手にしてられないのよ。

ナビ子、今「転送」って言ったのかしら。

もしかしなくても、あの主人公のように相手の気を感じ取って瞬間移動するみたいなことができるっていうのかしら。

そうなのね。そういうことなのね。

オラ、わくわくしてきたぞ。

ここから転送できるっていうことは私がダンジョンマスターをしているところは往来自由ってことでいいのかしら。


『配下の拠点間はすべて転送可能です。』


なんてことなの。

青い猫型ロボットのどこでも行けるドアには敵わないけど、素晴らしい移動手段を手に入れてしまったわ。


「…また姐さんと一緒に…」


「そこまでよ、承太郎。送っていくわ。」


承太郎がまだしゃべり続けていたけど、途中で遮って転送を発動させたわ。

だって、一刻も早く体験したいじゃない。


「へ?」


次の瞬間、私たちは津雲台寮の敷地にいたわ。


「はわわっ。」


「ちょっとくらくらするの。」


くりりんはちょっとだけバランスを崩して尻餅ついちゃったわ。

瑠奈も突然のことで平衡感覚がおかしくなっちゃったみたいね。

仗助にいたっては唖然とするばかりで機能停止したおもちゃみたいになってるわ。


「え゛!?「なにわのラスボス」がなんでこんなとこにおんねんっ!」


「マジか。こんな間近で「最凶極悪天使」を見たら俺、明日死ぬんちゃうかっ!」


他にもいろいろ「悪魔」に「魔女」、果ては「妖怪」まで失礼極まりないこと言ってるのがいるわね。

私はどこからどう見ても人間でしょうが。

度が過ぎるのを外でも言ってると名誉毀損でしばくわよ。

折角の瞬間移動の感慨に浸りたかったのに、騒ぎが騒ぎを呼んでどんどん人が集まってきちゃうわ。

やっぱり男子寮の中に女子がいると目立つわよね。

とっとと退散することにしましょ。


「承太郎、精進しなさい。じゃあね。」


再度、転送を発動させると箕面船場寮にいたわ。


「なんで周りの景色が一瞬でころころ変わるんですか。ここ、どこですか…って寮に帰ってきてるじゃないですかっ。」


「ちょっと気持ち悪いの。」


立て続けに転送を体験していろいろ混乱してるわね。


「瞬間移動しちゃった。てへっ。」


「てへぺろしても許しま…可愛すぎるから許しますけど、できれば事前に言ってほしかったですっ。」


「心の準備が必要なの。」


少し己の欲望に忠実になり過ぎたわね。

要反省よ。


「それで先輩は何の連絡もなしにこんな時間まで帰ってこないと思えば、突然現れて「瞬間移動しちゃった。てへっ。」で済ませるつもりですか。」


「あ、能美先輩。先輩の仰っていた意味がよーく判りました。」


「ついていくのが大変だったの。」


「そうでしょう。そうでしょうとも。…瑠奈ちゃんは人見知りモードは外れてるみたいね。で、先輩は何か一言くらいないんですか。」


「いい人選だったわ。ありがと。」


そう言って須奈乃の頭をポンポンしてあげたわ。


「そんなんで誤魔化されないんですからねっ。」


そうだわ。

太陽たちにも情報を共有しないとね。

とりあえずメッセージを投げつけて20時に転送で呼びつけることにしたわ。


「伊代先輩っ!魔法少女になったって本当ですかっ!」


メッセージを送ってる間にくりりんと瑠奈から情報を引き出したみたいね。


「この後、太陽たちがくるからまとめて話してあげるわよ。」


「話はいいんですっ。変身シーンを是非この場で再現して…。」


「目が血走ってるわよ。変身なんてしてないから落ち着きなさい。」


須奈乃を落ち着かせようとしてたら三分程経って20時になったので問答無用で太陽たちを転送させたわ。


「これ何の罰ゲームだよ。ちょっと胃に来るんだけど。」


「伊代、なにこれっ。すごいな。」


「まだ着替え中やっちゅうねん。」


「下根っ、こんなところで脱ぐなっ。」


「ちょうどお湯入れたとこやったから食いながらで堪忍してくれ。」


太陽はもうちょっと胃腸を鍛えなさい。

どうやって鍛えるのかは知らないけどね。

ハチは単純に瞬間移動に興奮してるみたいね。

大桜のへそ出しは絶対わざとね。

11月の夜にそんな薄着になってまで自分を貫くのは相変わらずね。

昇に至ってはカップラーメン持参だわ。

そう言えば、お腹がすいたから帰ることにしたんだったわね。

須奈乃とくりりん、瑠奈に寮の一階に入ってるスーパーマーケットで適当につまめそうなものを買ってきてくれるようにお願いしたわ。


「「20時に集合させるから準備して待て」って雑過ぎるだろ。」


詳しく説明したら呼びつける意味が半分くらい減るじゃない。


「瞬間移動って初めて体験したよ。」


「そやなぁ。初体験できてよかったなぁ。これで秋田もオトナやなぁ。」


「ズズズ。やっぱラーメンは塩に限るな。」


瞬間移動が初めてじゃない人がいたら、それはファンタジーな人か本物の超能力者よね。

でも、誰も呼び出しの方法が瞬間移動ってことにつっこまないのはなぜかしら。


この11月はなんとか三日に一回のペースを維持することができました\(^o^)/

更なる応援をいただけたら三の倍数と三が付く日に更新することができるかもw


何卒、評価・ブックマークよろしくお願いします♪

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