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重要なポイント

「スキルファーム」にも少し変化があった。

機能追加されて「交配」というのが使えるようになっていたのだ。

「変異」では所持スキルを複数使用して新しいスキルを得るものだったが、「交配」では「採種」したスキルの種をかけ合わせて新しいスキルの種を得ることができるというものだ。

しかも、「交配」してできるスキルを事前に確認でき実行するかどうかを選択するという「変異」の完全な運任せとは異なるものだった。

「交配」に使用したスキルの種は失われるものの、スキルの種も「採種」で毎日得られる予定なので、ポイント同様に実質使い放題になることだろう。

ただ、スキルを事前に確認できるとは言え、そんなに簡単に有用そうなスキルは生まれなさそうで延々と「交配」スキルと向き合わなければならなそうなのが苦痛かもしれない。

まあ「採種」と似たような感じではあるので、法則性のようなものを見出せればその苦痛と少しはお付き合いできるかもしれない。

実際にやってみた感じだと、「目頭」と「読書」から「黙読」や「目次」といった具合だ。

同じ種の組み合わせで同じ結果が得られる時もあるので法則性があることは確かだと思われる。

取り敢えずは一日に試行するのは数分程度にしておこうと思ったのだった。

この法則性の解明もダンジョン特別対策室の人にお願いできないかな。

この調子でダンジョン特別対策室の拠点数を多くしていくつもりならダンジョンロードになれそうな人は何人でもいるので、とりあえず頼んでみることはできるだろう。


だけど、ダンジョンの成長を後押ししすぎないように、配下拠点数をあまり多くし過ぎないように抑えておこうという方針にしたと思ってたのだけど、何か事情が変わったのかなあ。

その辺りが少し気になるが、国がちゃんと考えているだろうからお任せするしかないか。

変に口を出して、言い出しっぺルールを適用されて面倒なことになっても困るしね。

私は私ができる範囲のことを考えるとしますか。


今の私の強みってやっぱりポイントの量だと思うんだけど、そもそもポイントって何だろうね。

ポイント履歴の最初に初期ポイントなんてのが10ポイントあったね。

そのおかげでというかミミックを得て、チラシ男があんなことになっちゃったけどね。

ゲームとかで言うとこれで初期装備整えろよみたいなことだったのだろうか。

にしては少なすぎるような気がしなくもないけど。

チラシ男のような侵入者や敵対勢力の眷属、獣人を倒した時に貰える10ポイントはどうだろう。

またゲームに例えるのも不謹慎かもしれないが、モンスターを倒したときに得られる経験値やドロップアイテムとは別のゲーム内通貨に近い感じがするよね。

モンスターを倒すたびに少しばかりではあるがチャリンチャリン溜まっていくあれね。

ゲームだとモンスターの強さによって額が変わったりするけど、今のところ10ポイント以外の獲得はなさそうだった。

敵対勢力を降伏させたり無力化して配下に加えた時の100ポイントもダンジョンというか建物の大きさには関係なく一定だね。

押江さんのとこの巨大と言っていいタワマン群も四部屋しかない小さなアパートもどちらも100ポイントだった。

後は、ついさっき知った「還元」によるポイント加算は拠点か眷属の数に依存していそうだけど、これももしかしなくても拠点の大きさや眷属の個体差は考慮されていなくて数量だけが加味されているとしたらどうだろう。

そうなるとダンジョンの仕組みっていうか概念って基本的に数が力なのかもしれないね。

拠点が複数になった時点で空き地化を無効にする力も発揮されるようになったしね。

うーん、だとするとやっぱり配下の拠点数を増やすのがよさそうってことになっちゃうんだけど、ダンジョン側の思惑を助長している懸念もあるんだよねぇ。


おっと、考え込んでいたら0時を回っちゃってるね。

明日は絶対に下根大桜との会談を成功裏に終わらせないとね。

そのためにもまずは体調を整えるためにもあまり遅くならないうちに休むとしようか。

味を占めたわけじゃないけど、折角あちこち転送で簡単に行けるようになったわけだし、朝ごはんもどこかの魚河岸の側でやってるようなお食事処に行ってみるのもいいかもね。

朝から美味しいものを食べるなんて贅沢をし続けたら、さすがの小食動物の私も太っちゃいそうだ。

今日は北九州だったから明日は瀬戸内海あたりにしてみようかな。

鯛にタコに牡蠣、いろいろな名物があるから何にしようか。楽しみだね。


だけど、そんなことは考えるだけ無駄だった。

私が次の朝を迎えることはできなかったのだから。


この後、浅草伊代編を書き進めておりましたが、筆者の力不足を痛感したので一旦ここらで打ち切りにします。

ここまで読んでいただいた方には唐突なバッドエンドみたいになってしまい申し訳ないです。

ご意見なりご感想なりをいただけると執筆を再開する力になるかもしれませんので、多田や伊代にもう一度会いたい方はなにかしらお声がけください。

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