7.翼の好み
朝、目覚めると沢山の巫女たちの視線が突き刺さった。
「あぁ、おはよう・・・」
そう言っても反応はない。当たり前か。
「翼さま・・・」
「羽月。おはよう」
「おはよう?」
『おはよう。は朝の挨拶だよ。朝起きてお昼前に人に会ったら「おはよう」と言って挨拶するんだ』
『そうなのですね』
「おはよう」
「おはよう」
『もっと教えてください!』
『分かったよ。それではお風呂に行こうか』
羽月が巫女に聞いて準備ができていることを確認した。きっと二人の姿を見て風呂に入るだろうと察したのだろう。
僕は羽月をお姫さま抱っこして風呂へ運んだ。巫女たちは赤い顔をして見つめていた。
風呂の中でいちゃつくとその様子も巫女たちはしっかりと見守っていた。
二人で食堂に行くともう皆が待っていた。
『遅くなって申し訳御座いません』
『良いのですよ。羽月、昨夜はどうでしたか?』
羽月の母親、三日月さまが、興味津々な表情で聞いてきた。
『お母さま。それはもう!私、昨夜のことを生涯忘れないでしょう』
『まぁ!そんなに良かったの?』
『はい。幸せでした』
『あぁ・・・私、今夜が待ち切れないわ!』
月花が切ない声を上げた。
『月花!はしたないですよ!』
『だって、お母さま・・・』
そう言って、月花は僕を艶っぽい目で見つめてくる。これは朝から堪らないな。
お母さま方も皆、少し切ない顔になっていた。だが、天満月さまだけは余裕というか、満たされた表情をしていた。きっと月夜見さまが、僕と巫女の藍とのセックスを見て、その後、実践されたのだろう。これで璃月たちに弟や妹が増えることになるのだろうな。
朝食が終わり自室へ帰った。羽月と朝までセックスしてしまったから、お腹も満たされて眠くなってしまった。寝台に横になりうとうとしていると、巫女たちが衣を脱いで寝台に入ってきた。
え?何かな?まさかセックスして欲しいってことかな?ちょっと心を読んでみようかな。
『私もお相手してくださらないかしら・・・』
『佐那や藍と同じにして欲しいわ・・・』
『あぁ・・・翼さま・・・素敵・・・』
あぁ、やっぱり、そうなのか・・・でも十二人は相手できないな・・・
とりあえず、キスだけしてあげようかな・・・そう思って近くに居る娘から順番に濃厚なキスをしていった。
すると皆、とろとろにとろける顔となり、僕にしなだれかかってきた。仕方なく手が届く範囲で胸を揉み、愛撫して差し上げた。そうしながらひとりずつ卵管を見ていくが、佐那と藍以外は誰も排卵していなかった。
すると言葉は分からないのだが、何かを訴えてくる娘が居た。心を読むと・・・
『翼さま、お願いです。私にください!』
うーん。それなら尚更、きちんとひとりずつ相手をしてあげたい。皆、一緒では駄目だ。僕はその娘に深いキスをすると目を真っ直ぐに見て「卵ができたらしようね」と言った。
彼女は僕が話す言葉の意味は分かっていないと思うが、何となく伝わったみたいで、笑顔で抱きついてきた。僕は抱きしめて背中を撫でて落ち着かせた。
他の娘も順番に同じ様にしてから裸の巫女たちの中で眠りに落ちた。
昼食の時間になった様で巫女たちに起こされた。彼女たちはいつもの様に笑顔で僕に衣を着せてくれた。
食堂に行って席に着くと月花の熱い視線が突き刺さった。それは受け流して昼食を食べながら月夜見さまに質問をした。
『月夜見さま。皆に言葉を教えるのに紙とか板などに字を書く様なものはありますか?』
『ふむ・・・私たちは使ったことがないが、天照さまならお持ちだと思うよ』
『やはり、この時代には文字は無いのですね?』
『もじとは何かな?』
あぁ、そこからか。あれ?そうだ!そうだった。この時代には文字も紙も・・・しかも風呂とかこんな屋敷などある筈がないじゃないか!
『文字とは言葉を後に残すために木の板や石、洞窟などに記したものです』
『それならば、やはり天照さまはご存じだろう』
『あの、この屋敷はどなたが建てたのでしょうか?』
『天照さまだ。巫女たちも天照さまがお集めになられたのだ』
『そうでしたか、では紙のことをお聞きしたいので、天照さまにお目通りを願えますでしょうか?』
『うむ。では、食後に自室で待つが良い』
『ありがとうございます』
昼食後に自室へ戻って待っていると巫女が呼びに来た。
例の謁見の間に通されると、佐那がお茶を持って僕の隣に立った。顔を見上げると、艶っぽい顔で笑顔を向けられた。彼女はもう、僕の一番という、優先的に一番近くに立てる権利みたいなものを得たのだろうか?あれ以来、常に僕の隣に立っているのだ。
そうこうしているうちに襖が開かれた。奥には天照さまが座っている。
『どうしたのですか?』
『天照さま。よくよく考えたら、この屋敷はこの時代にあり得ないですよね?』
『それは勿論そうです。一般の民は縦穴を掘って屋根だけの様な住まいなのですから。身分の高い者でも高床式の蔵の様な住まいですよ』
『では、この屋敷はどうやって建てたのですか?』
『これは後に月の都の宮殿になるものです。イノベーターが造り、翼の装置でここへ転移させたのです』
『あぁ、なるほど・・・でも電気は無いのですね?』
『この時代に電気は、些かやり過ぎだと考えたのです』
『でも風呂やトイレがあって助かりました』
『それは最低限、必要でしょう』
『では、衣も持ち込まれたものなのですね?』
『そうですね。神の衣装はこの時代のものですが、巫女の衣装はイノベーターに作らせました』
『あ!天照さま!』
『何でしょう?』
『未来から僕の装置を使って、転移させているのですよね?何故、僕がこうなると分かっていて、充電器を転移させていないのですか!それがあればすぐに戻れるのに!』
『ふふっ。やっと気付いたのですか。翼にしては遅いですね』
『言ったではありませんか。翼には一年掛けて、ここで子を多く作り、言葉を教え、味噌と醤油を作って欲しいと』
『あーそうか。お役目でしたか・・・』
『月夜見たちの様に五百年生き続け、神星を守り続けるお役目の方が良かったですか?』
『い、いや・・・それは・・・』
うーん。そう言われてしまうと、ぐうの音も出ないな・・・
『あなた達には申し訳ないことですが、多くの人間の営みを守るために必要なことなのですよ』
『はい。分かっています。天照さまは永遠に人間を守護し続けるのですから』
『ありがとう』
『それで、言葉を教えるのに筆記用具というものはあるのでしょうか?』
『紙と筆、それに炭と硯もありますよ』
『それは、この時代には本来、無いものですよね?』
『そうです。この屋敷の中だけで使うものですね。では、これをお持ちなさい』
「シュンッ!」
僕の目の前に漆塗りと思われる重厚な黒い箱が現れた。その箱の中には、紙と筆に石で出来た文鎮、それに炭と硯が入っていた。
『もう一つ質問があります』
『何でしょう?』
『巫女との子にも力は伝わるのでしょうか?』
『いいえ。巫女との間にできた子に力は発現しません。普通の人間となります』
『それは何故、ですか?』
『皆に力が遺伝してしまったら神星の民は皆、神になってしまいますから』
『では操作されているのですか?』
『そうです。この場では、力が遺伝するのは神の力を持った男女の間に生まれた子だけです』
『では、僕と五人の娘たちの子だけに力は遺伝するのですね?』
『そうです』
『この時代の月夜見さまの息子の子でなくて良いのですか?』
『翼は考えが硬いのですね・・・結局、この時代に一番多く子を残すのは翼だというのに』
『え?僕が一番多く子を残すのですか?』
『あぁ、言ってしまいましたね・・・うっかりしました・・・まぁ、そういうことです』
『・・・』
『頼みますよ』
『えー!僕って、ここでセックスマシーンになるってことですか・・・』
『セックスが嫌いなのですか?』
『い、いや・・・嫌いではありませんが・・・』
『翼の好みに合わせて巫女を選んでいるのですから・・・しっかりお願いしますね』
『え?僕の好み?』
『そうですよ』
『え?何故、僕の好みが分かるのですか?』
『今の三人の妻の様に美しく、セックスが好きな女性・・・』
『ま、まぁ・・・そ、それは・・・否定できませんが・・・』
もしかして・・・僕の性欲も操作されてのことだろうか?自分でも節操がないのではと思い始めていたのだが・・・
『翼、それは操作していません。あなたの持って生まれた本性ですよ』
しまった!心を読まれた・・・
『あぁ・・・僕って・・・そうなのか・・・』
『そうそう、月夜見と息子たちに指導をしてくれて助かりました。ありがとう』
『あ、はい。どういたしまして・・・』
『翼、醤油と味噌作りに必要な種麹はこちらで用意しておきましたから』
『それは、ありがとうございます』
種麹か・・・何だかそんな気分じゃないな・・・
僕は若干、気落ちしたまま自室へ戻った。部屋に入るとそれを察知したのか、佐那と藍が両側から抱きついてきて心配そうな顔をした。
「佐那、藍。大丈夫だよ。ありがとう」
「つばささま・・・」
「そうだ。皆の名前を聞いていなかったね」
「なまえ?」
「そう。名前。佐那」
僕は佐那を指差して名前を言った。順番に藍を指差して「藍」。自分を指差して「翼」と言い、隣の巫女を指差した。
「美津」
「美津か・・・君は?」
「香」
「こう?なるほど」
そうして全員の名前を覚えた。
あれ?待てよ・・・この時代に個人の名前なんてあるのか?これはきっと天照さまが名付けたのではないかな?でも、名前がないと呼ぶ時、困るもんな。流石は天照さまだ。
僕はそれから、皆に言葉を教える準備を始めた。
紙にひらがなの五十音を書いた。これを読ませるのだ。あとは紙に絵を描いてひらがなでその名前を書いた。これを沢山描いていった。
五十音が言える様になったら、絵を指差して単語を覚えていってもらうのだ。
彼らが話す古代の言葉は、日本語と全く違う訳ではない。単語を覚えて繋げるだけで、ある程度の意思疎通ができるのではないかと考えたのだ。あとはやってみるだけだ。
月花との初夜を迎えた。
夕食と酒が済んだらやることはない。だからすぐにセックスなのだ。
食堂から月花に手を引かれて、彼女の部屋へ行った。既に風呂の用意はされていて、巫女は入って来なかった。月花は既に臨戦態勢だ。自分で衣を脱ぎ捨て、僕の衣を剝ぎ取り始めた。
『月花、ちょっと焦り過ぎだよ。ゆっくりで良いからね』
『あ、ごめんなさい・・・分からなくて』
『僕に任せてね』
『はい』
僕は月花をまずは風呂に連れて行き、一緒に入ってマッサージから始めた。
やはり、キスをしたら驚かれた。でも構わず続けていると受け入れてくれて、すぐに夢中になった。
『あぁ、何だか頭がぼーっとする・・・もう何をされてもいいわ』
月花も心の声が駄々洩れになっている。そのまま身体を愛撫してキスを続けた。
『翼さま、私、もう我慢できません!』
『え?何が?』
『それは分からないけれど・・・』
『では、寝台へ行こうか』
もう、十分に高まってきてしまったということか。早めにしてあげよう。寝台で再開すると月花はすぐに絶頂に達した。それからは何度も繰り返し絶頂に達してしまった様だ。
『あぁ、翼さま・・・こんなに凄いのですか・・・私、もうどうにかなりそうです』
『月花、まだ、目合っていないのだけど・・・』
『え?まだなのですか?』
『ちょっと、痛いけど我慢してね』
そう言って、少しだけ進むと月花は顔をしかめた。
『大丈夫かい?』
『これが目合うということなのですね・・・』
『そう。初めだけ、少し痛いんだ。でも、もう少ししたら慣れて良くなってくるから我慢してね』
『はい。大丈夫です』
しばらく抱きしめたまま動かずにキスをしていたら月花は切ない声を出し始めた。
他の姉妹と同じで敏感で感じ易い様だ。後は月花を新奈と思って、いつもの様にさせてもらった。月花は涙を流しながら快感に浸っていた。
『翼さま、皆に聞いた通りでした・・・こんなに幸せなことなのですね』
『月花。気持ち良いのだね?』
『はい。翼さま・・・なんて愛しいお方なのでしょう・・・』
『僕も月花が愛おしいよ』
『あぁ、嬉しい!』
そうして、夜中まで愛し合い続けた。
翌日から午前中は、言葉の勉強をしていった。なるべく多くの巫女に集まってもらい、月夜見さまとその子供たちと共に、まずは五十音を言える様にして、ひらがなも書ける様、勉強した。僕は全て声に出して話し相手に復唱させた。これをひたすら繰り返していく。
夜には末娘の光月と夜を過ごすこととなった。光月は落ち着いていた。末娘だから甘えん坊とか、わがままな感じを勝手にイメージしていたので拍子抜けだ。
『翼さま、こちらへどうぞ』
部屋に通されると椅子に座らせられてお茶を振る舞われた。
『光月さまは落ち着いているのですね』
『そんなことは御座いません。それと私のことは光月とお呼びください』
『はい。光月は十五歳になったばかりなのでしたか?』
『はい。そうです』
『では、子を成すのは少し早いとお考えですか?』
『いいえ、その様なことは御座いません。姉たちを見ていれば分かります。怖いことというより、素晴らしいことの様です。私も早く経験してみたいと存じます』
『そうですか。では始めますか?』
『はい。お願い致します』
光月は巫女に声を掛けると巫女たちが退室していった。
『では、まず風呂に入りましょう』
『どうぞ、お先に。それでは巫女を呼びましょう』
『いや、光月と一緒に入るのですよ』
『え?殿方と一緒にお風呂に?』
『はい。これも全てひとつのことなのです』
『そ、そうなのですか・・・』
急に落ち着きがなくなったな・・・想定外のことに驚いているのだろう。
やはり、キスが先だな。そう思って立ち上がると光月を抱きしめて唇を奪った。
『あ!』
キスをしてしまえばこっちのもの、とばかりに舌を絡ませた。そのまま衣を脱がし、裸にすると念動力で抱き上げた。
『まぁ、なんてこと・・・でも・・・舌を絡ませていると・・・あぁ・・・気持ちいい』
キスをしながら風呂に浸かり、いつもの流れへと入っていった。お互いに愛撫をしながらキスを続けていると、
『翼さま・・・もっと・・・』
僕は光月を抱き上げると、身体を拭いてから寝台へ移動した。
『光月。愛しているよ』
『愛。お姉さまからお聞きしました。これが愛なのですね』
『でもこれからが本番だよ』
そう言って、僕はゆっくりと挿入していった。光月は少しだけ痛そうに声を上げたが、すぐに収まった様だ。そのまま抱きしめて深くキスをしていると光月の方から動き始めた。
それを合図に僕が動くと、光月は大きな声を上げてすぐに果ててしまった。
『あ、あぁ・・・本当に素敵なのですね・・・』
『光月、まだ始まったばかりですよ?』
『え?終わったのではないのですか?』
『それは光月が一度、絶頂に達しただけです。僕はまだ、子種を出していません』
『まぁ!そうだったのですね。では続けてください』
光月は落ち着いているというか、変に冷静なところがあるな。まぁ、これから知っていくのだから良いか。そこから何度も体位を変え、その度に光月は絶頂に達し身体を震わせた。
そして僕も果てると光月を抱きしめて動きを止めた。
『今、子種を頂いたのですね?』
『如何でしたか?』
『はい。とても良かったです』
『それは良かった。もう一度しますか?』
『え?今夜は・・・もう結構です』
『そうですか・・・』
『お部屋にお戻りになられますよね?』
『その方が良いですか?』
『はい』
『ではこれで。次は光月の卵ができたらしましょうか?』
『はい。それで子が授かるのですね』
『えぇ、上手くいけば』
『はい。お願い致します』
「シュンッ!」
僕は衣を持って裸のまま瞬間移動で自室へ戻ってきた。光月はやはり落ち着いている。というか、セックスに溺れないのだな・・・いや、僕の方がおかしいのだろうか?でも、他の姉妹たちはそんなことなかったよね?
光月は少し変わっているのだろうか・・・何だか少し寂しい気分だな・・・
「がちゃ・・・」
そこへ巫女が二人部屋へ入ってきた。確か、白と桃だ。
「翼さま!」
「あ!白、それに桃」
僕は裸のままだった。そうだお風呂に入ろう。風呂へ向かうと巫女たちがついてきた。
巫女たちは次々に衣を脱ぐと風呂に入ってくる。
「白、桃」
「翼さま」
「翼さま・・・」
二人は両側から抱きついてくる。僕は二人と交互にキスをした。光月とのセックスで物足りなかった僕は、それを白と桃に求めた。
寝台に移ってからは二人と交互にセックスし、夜中まで続けた。
白と桃は、いき過ぎてしまってぐったりしている。でも心を読むと満足そうだった。僕も満足して二人の間で眠りに落ちた。
翌日の午後、廊下を歩いていると、ドアが開き巫女が顔だけ出して手招きしている。そこは羽月の部屋だ。中を覗くと寝台には、裸の羽月と三人の巫女が居た。手招きしていた巫女も裸だった。
『翼さま・・・来て!』
『え?何をしていたのですか?』
『この娘たちとセックスしていたのです』
『え?セックス。巫女たちと?』
『私、女の子も好きなのです。前からしていたのですよ』
『え?あぁ・・・だから攻めるのが上手いんだ』
『まぁ!私、上手でしたか?』
『えぇ、とても。だから一番だって言ったのです』
『まぁ、嬉しい。今、翼さまの気配がしたから、巫女に呼び止めさせたのです。一緒にしましょう?』
『え?巫女とも一緒に?』
『えぇ、巫女も気持ち良くさせてあげてくださいまし』
『そ、そうだね・・・』
僕は羽月の艶めかしい姿を見て、理性が吹き飛び、我慢することができなかった。そのままベッドに入り、衣を剥ぎ取られると、羽月に引き寄せられる様に抱きついた。
それからは時間が分からなくなるくらいセックスに溺れた。巫女たちとも何度も繋がり、絶頂に導いた。
『羽月って凄いね・・・』
『そうですか?でも、ここってそれくらいしかすることがないから・・・』
『あぁ、僕も気になっていたのです。神たちは普段、ここで何をしているのだろうって』
『特に何もしていないのです。下界とも隔絶されていますから・・・』
『そうですね。この時代の民はまだ、文化的な暮らしをしていませんからね』
『ぶんかてき?ですか?』
『えぇ、まだこれからなのです。言葉や生活様式が豊かになって、人々に根付いていかないと民は農業と戦くらいしかやることがないのです』
『難しいことなのですね?では、私たちはセックスをしているしかないのですね』
『いや、僕が言葉を教えるし、味噌や醤油の作り方も教えますよ』
『その他は?』
『うーん。やっぱりセックスなのかな・・・』
『ふふっ、ではもう一度・・・』
そう言って羽月は腕を広げ僕を誘惑した。
『羽月・・・』
結局、また羽月と始めてしまった。僕は自分の性欲の強さを思い知らされた。
お読みいただきまして、ありがとうございました!