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6.羽月に溺れる

 蒼月あつきさま達への指導が終わり、僕は月代を呼んだ。


『月代、今、会えるかな?』

『はい!翼さま。すぐ伺います!』

『いや、僕が君のところへ行くよ』


「シュンッ!」

「翼さま!」

「月代」


『月代、さっきはごめんね。これから巫女と目合まぐわうところを見せつける様なことをしてしまって・・・』

『良いのです。翼さまは私だけのものではないですし、お父さまだって、八人の妻を持っているのですから』

『月代に謝りたくて来たんだ。巫女を外へやってくれるかな?』

『はい。翼さま!』


 月代は巫女に声を掛けると、巫女たちは部屋の外へ出ていった。

「月代、ごめんね」

 そう言って、僕は月代を抱きしめてキスをした。月代は夢中で抱きついて来た。


『翼さま・・・お願いします。抱いてください・・・』

『それじゃぁ、一回だけだよ・・・』

『嬉しい!』

 そして寝台へ行き、昨日と同じ様に愛し合った。


 僕が一回果てるまでに月代は、三度は達しただろうか・・・僕の腕の中でまどろみながら月代はキス魔になっていた。

『月代、セックスが好きになってしまったのかな?』

『せっくす?』

目合まぐわうことを先の世界ではそう言うんだ』

『はい。好きです。でもそれは翼さまだから・・・』


「ありがとう。月代。愛しているよ」

「翼さま・・・愛しています」

 もうふたりは深く愛し合っている。そう感じる。結衣はどうしているのだろうか・・・


 まだ、僕がここに居ることは分かっていないのだろうな・・・きっと不安に思っていることだろう・・・結衣は不安の中でれんを守ってくれているのに・・・僕って浮気者なのかな・・・


 そして夕食後には、璃月・・・望の番だ。璃月たちは排卵していなくても長女から順番にセックスしていこうと思っている。処女で排卵している状態でセックスして、その一回で妊娠して終わりでは、余りにも味気ないし愛がない。僕としても嫌だ。月代と同じ様に愛してあげたいのだ。


 だって、僕の妻三人はここでのことを思い出すのだから・・・




 夕食が終わり、まだ、酒を飲んでいる席で僕は月夜見さまに直談判をした。


『月夜見さま、お願いが御座います』

『翼殿、どんなことかな?』

『巫女のことなのですが全員、若く美しい娘たちです。基本的には皆、子を産むことはできるはずです。ですが、必ずしも全員が子を儲けたい訳ではないと思います。また、私の指導で子を成して行くと、妊婦ばかりになってしまって働き手が減ってしまいます』


『どうしても子を産みたくない巫女は、産まなくても良い選択をさせてあげてもらえないでしょうか?』

『うむ。確かに翼殿の言う通りであるな。全員が子を授かったら私たちの身の回りの世話をする者が居なくなってしまうな。分かった。翼殿の言う通りにしよう』

『ありがとうございます』


『それで月代、どうだったのだ?』

 え?それ、聞いちゃうの?皆、聞いているんだよ?大丈夫かな?

『はい。お父さま。翼さまは素晴らしいお方です。夢の様な時間を過ごすことができました』

『夢の様な時間?初めてで?月代、本当なのですか?』

 月代の母、星月夜ほしづきよさまが食い気味に突っ込んできた。


『はい。お母さま。翼さまのお導きで天にも昇る気持ちでした』

『翼さま、月代にどんなことを?』

『星月夜さま、流石にここで何をどうしたとはお答えし兼ねます』

『あら、私としたことが・・・それはそうよね。ほほほっ』

 星月夜さまは自分で言って真っ赤な顔になり、笑って誤魔化していた。


 月代は、午前中に僕とセックスした巫女に声を掛けると、その巫女が真っ赤な顔をして何かを話した。それを聞いてお母さま方が皆、驚きの顔をして頬を赤く染めた。


『月代、今、何を話していたのですか?』

佐那さなに翼さまとのセックスがどうだったか聞いて答えさせたのです』

『彼女は佐那と言うのですね。何と答えたのですか?』

『自分の生涯で一番幸せなひと時でした。もういつ死んでも構いません。と』

『え?そこまで?』


『翼殿、後で話を聞かせてもらえぬかな?』

 月夜見さまが少しぎこちない表情で言った。

『はい。喜んで』


『では、その前に今夜、蒼月さまたちと目合う巫女を探しましょう。子を作りたい巫女に前に出る様に言ってもらえますか?』

『うむ。分かった』

 月夜見さまは、食堂に居る巫女たちに説明してくれた。するとほんの数名を残して巫女たちは前に出て並び立った。


 僕は一人ずつ卵管を透視していき、三人の排卵している巫女を見つけた。

『彼女たちには卵ができています』

 すると蒼月さまから順に一人ずつ選ぶと、巫女の手を引いて自室へと向かって行き、蒼月さま達の巫女が後をついて行った。



『翼殿はこちらへ』

『はい』

 僕は入ったことがない部屋へと通された。ここは恐らく月夜見さまと妻たちのサロンの様な部屋らしい。そこには月夜見さまとその両側に妻たちが並んで座っていた。


 僕は対面する椅子に座り、巫女がお茶を持って隣に立った。

『翼殿、月代や巫女にどの様なことをしたのか聞かせてくれるかな?』

『言葉でお話ししてもそれがどんなことなのか、伝わらないと思うのです。今日、佐那と目合うところを蒼月あつきさま達に隣の部屋から見て頂きました』


『よろしければ、明日の午前中に他の巫女と目合うところをご覧に入れましょうか?』

『良いのか?』

『はい。今日それを体験済みですので。それに巫女の心を読んでみてください。どう感じているかお分かり頂けると思います』


『翼さま。今夜はこれから璃月のお相手を頂くのでは?』

『えぇ、そのつもりです。でもご自分の娘のその様な姿は見たくないのでは御座いませんか?』


『あぁ・・・そうですね。確かに・・・その通りです。では、明日の午前中ですね』

『翼殿。本当に構わないのかな?』

『はい。それで月夜見さまやお母さま方のお役に立てるならば・・・』

『ありがとう』


 月夜見さまの子も五対三で女の子が多いものな。やはり、この時代ではセックスのやり方など分からないのだろうな。


 大体、月夜見さまもお母さま方も皆、天照さまおひとりから生み出されたのだ。そもそも人間の性の本能があるのかも疑わしいというものだ。




 僕は自分の部屋へ戻りながら璃月に話し掛けた。

『璃月、これからそちらへ行っても良いかな?』

『私の部屋にお越し頂けるのですか!お待ちしております』


「シュンッ!」

「翼さま!」

『驚きましたか?』

『はい。少し。でも嬉しいです!』


 璃月は僕の手を引いて寝台に腰掛けた。

『璃月、お風呂にお湯は張ってありますか?』

『はい。先程、用意させましたから』

『では、一緒に入りましょうか』

『え?翼さまとふたりで?』

『そうですよ。でもその前に・・・』


 僕は璃月のあごに手を当て、くいっと引くと唇を重ねた。

璃月は驚いて目を見開いたが、すぐに骨抜きになり目をとろんと潤ませてキスに夢中になった。


 キスをしながら衣を脱がせると、身体を念動力で浮かせて抱き上げた。

そのままキスをしながら風呂場に行き、抱いたまま湯船に浸かった。


 そこからは基本的には月代の時と同じ流れだ。後は個々の反応に応じて変えていくだけだ。璃月はもう、僕に溺れている。心の声が漏れてくる・・・

『翼さま・・・あぁ・・・なんて愛おしいお方・・・』


 もう良いかな。そう思ってお風呂から出ると身体を拭いて寝台へ行った。

『璃月。僕で良いのだね?』

『はい。翼さまが良いのです。翼さまでないと嫌です!』

『僕も璃月を愛しているよ』


「愛している?」

「そう。愛している。愛おしい。と同じですよ」

「同じ?愛おしい?わたくしが?」


『えぇ、璃月を愛おしく思います』

『本当ですか?嬉しい!』


 ふたりは抱き合って、キスをした。長い長いキスの間、僕は璃月の身体を愛撫していった。

そしていつも望とする時と同じ様な流れで、璃月を絶頂へと導いた。


『あぁ・・・翼さま・・・これ、何ですか?身体の震えが止まりません・・・』

 僕はその質問には答えずに一気に攻めた。


『璃月、ひとつになるよ』

『はい・・・お願いします』

 僕はゆっくりと時間を掛けていった。巫女とは違い治癒が効かないからだ。


『璃月、どうかな。幸せを感じるかい?』

『はい。こんなに幸せなものとは知りませんでした』

『璃月、僕はまだなんだけど・・・続けても良いかな?』

『嬉しいです』


 それから僕はいくつか体位を変えて攻めてみた。璃月はその度に絶頂に達していた。璃月は望と同じくらいに感じている様だ。でも僕は望としている時の様に頭が冴えたり、極端に感じることもなかった。


 月代の時と変わらないのだ。望は璃月の生まれ変わりだけど、あの能力は璃月には無いのだろうか?


 でも、璃月が愛おしいことに変わりはない。僕は存分に璃月の身体を堪能してから果てた。そして、ひとつになったまま璃月を抱きしめていた。


『翼さま・・・翼さまの愛を沢山感じて幸せでした。こんなにも素晴らしいものなのですね』

『満足してくれたのですね?』

『はい。とてもとても・・・幸せです』

『璃月、今は休憩しているんだ。まだ終わりじゃないよ』


『え?まだ?もっとしてくださるのですか?』

 璃月は可愛い笑顔で囁いた。

『うん。璃月がもう、やめてください。って言うまでね』

 それから璃月は快感の渦に巻き込まれ、溺れていった。




 朝、目が覚めると、寝台の周りには巫女がずらっと並んで僕らを見ていた。

『あ!不味い。寝過ごした!』

『翼さま・・・』

 璃月は僕に抱きつきキスをしてきた。


『あ!璃月、巫女たちが勢揃いで見ているよ!』

『え?あ!』

 璃月は真っ赤な顔になって布団に潜った。


『璃月、観念してお風呂に入ろう。巫女に風呂の用意ができているか聞いてくれる?』

『はい・・・』

 璃月は布団の中から巫女にたずねていた。

『翼さま、用意はできている様です』

『では、入ろうか』


 そう言って、僕は念動力で璃月を浮かべ、お姫さま抱っこして風呂へ運んだ。巫女たちは僕の裸の身体を見て真っ赤な顔になった。お風呂の中で僕は璃月の身体を手で撫でて洗い流していった。


 璃月はまた燃え上がってしまってキスをしてきた。巫女が皆、見ているというのに。璃月が良いならもう良いか。とばかりに応じてしまった。


 しばらくいちゃついてから風呂を出て朝食へ向かった。食事をしながら話していると、璃月の母の天満月あまみつつきさまが、璃月に話し掛けていた。僕は心を読んで聞いていた。


『璃月、昨夜はどうだったのですか?』

『はい。お母さま。今まで生きてきた中で一番幸せなひと時でした』

『そんなに?』

『はい。私、何度も何度も幸せに包まれたのです』

『まぁ!・・・それ程までに・・・』


 そう言って、天満月さまは僕を舐める様に見つめてきた。他のお母さま方も僕を見つめている。何かぞわぞわするものを感じてしまう。


 へびにらまれたかえるというやつか・・・


 食事が終わり僕は自室へ戻った。午前中にセックスする巫女を選ばなければならない。僕は巫女と言葉が通じないので、一人ずつ巫女を壁際へ立たせて卵管を透視していった。


 すると昨日は排卵していなかった巫女の内の一人が排卵していた。僕はその巫女を真っ直ぐに見つめて心を読んでみた。


『あ。もしかして私と目合まぐわって頂けるのかしら・・・そうなら嬉しいのだけど!』

 彼女は笑顔で僕を真っ直ぐに見つめ返してきた。うん。このは、妊娠しても良いのだな。


 僕は、その巫女を優しく抱きしめた。皆、理解した様で他の巫女は黙って部屋を出ていった。

『月夜見さま。聞こえますか?』

『うむ。聞こえておるよ』

『これから巫女と目合います。隣の部屋へお出でください』

『分かった』


 僕は隣の部屋を透視すると、月夜見さまと八人のお母さま方が揃ってこちらを見ていた。

それを確認してから衣を脱ぎ、巫女の衣も僕が脱がした。


 そして二人で風呂に入り、いつもの様に始めた。


『まぁ!一緒にお風呂に入ったわ!』

『そんなこと・・・何故かしら・・・』

『あら・・・巫女の身体を洗ってあげているの?』

『洗うと言うよりまさぐっているのよ。巫女が気持ち良さそうにしているわ』


『そうね顔が真っ赤だわ、心ではずっと「気持ち良い」って言っているわね』

『あ!何?口を吸っているわ!』

『どうしてそんなことを?』

『でも、巫女は応えているわ。お互いの舌を絡めあっているわ』


『素敵だって、心でとても喜んでいるわ。あんなにしがみついて・・・』

『さっきからずっと胸を揉んでいるね。あれは気持ち良いのかな?』

『月夜見さま。されたことがないので分かりません』

『そうだな・・・したことは・・・ないな』


 僕は巫女と向き合い、僕の顔を指差して「翼」と声に出して言った。

「つばさ」

 彼女はそれを復唱した。今度は彼女を指差した。彼女は心の中でつぶいた。

『私の名前を聞きたいのかしら?』

 僕はうなづいた。


あい

「藍か・・・藍、可愛いね」

「かわいい?」

「うん。君は可愛いよ」


 そう言ってほほ笑むとキスをして抱きしめた。

『あぁ・・・私の名前を神さまが呼んでくださった・・・幸せ・・・』


 僕は念動力で身体を風呂から浮かし、濡れた身体を拭くとお姫さま抱っこして、寝台へ連れて行った。寝台では抱きしめてキスをし、そこからフルコースで絶頂まで導いていった。


『さっきからどれだけ、口を吸っているのかしら・・・それにずっと抱きしめているわ』

『そうね、全然、進まないのね・・・でも、彼女はとても幸せそうよ』

『あ!今度は身体中を舐め始めたわ!』

『身体を舐めるの?』

『それってどうなの?気持ち良いことなの?』


『あの巫女を見て!あんなに声を上げて!気持ち良いのだわ!』

『え?足の指を吸っているわよ!』

『足の指?そんなところを・・・』

『まぁ!見て!あんなところを舐めているわ!』

『だってあそこは・・・』


『でも、あの娘、震えているわ!凄く気持ち良いって!』

『天に上る程、気持ち良いって言っているわ』

『あ。やっと目合う様ね』

『でも、すぐに奥まで入れないのね』


『あぁ、巫女に治癒を掛けているね。痛みを取り除きながら、少しずつ進んでいる様だね』

『それで初めてなのに、あんなに安心した顔をしているのね』

『なんて幸せそうな顔をするのかしら・・・月代や璃月の言った通りなのね』


『やっと動き始めたね』

『初めてだというのにあんなに声を出して喜んでいるなんて・・・』

『凄いものだね』


『あれが本当の目合いなのでしょうか?』

『そうだね。私もやってみたくなったよ。天満月、これからどうだい?』

『はい。是非に、お願いいたします』


 そう言って二人は消えていった。これから順番に試していくのだろう。僕は藍を抱きしめながら隣の部屋を透視して皆が消えるのを見届けた。


 藍とはもう一回してそのまま寝台で眠らせた。藍は涙を流して喜び、最後は僕にしがみついてキスをせがんだ。僕はそれに応え、藍の頬を撫でて抱きしめた。




 その夜は、羽月はづきのお相手をする。未来のアネモネだから、少し気兼ねしてしまう。ただ、見た目は月代と同じだから、できないことはないと思うが。

『羽月、聞こえる?』

『はい。翼さま』

『今からそちらへ飛ぶよ』

『はい。お待ちしております』


「シュンッ!」

「翼さま!」

 僕が出現すると、飛び付く様に羽月が抱きついてきた。


「羽月・・・」

「翼さま。愛しております」

「え?羽月、その言葉は?」


『璃月お姉さまに聞いたのです』

『あぁ、そうだったのか・・・僕で良いの?』

『はい。初めてお会いした時から愛しております』

『初めて会った時から?』

『はい。すぐに分かりました。この方の子を宿すのだわって!』

『え?そうなの?』


 どうやら羽月とアネモネは直感が強い様だ。アネモネも望が姉で結衣と新奈が妹だってすぐに分かったからな・・・


『はい。分かったのです。キスしてください!』

『羽月は積極的だね』

『お嫌ですか?』

『いや、そんなことはないけれど』


 僕は羽月を抱きしめてキスをした。羽月は驚きもせず夢中で舌を絡ませてきた。

本当に初めてなのかな?と疑うくらい積極的だ。


 僕は念動力で羽月を抱き上げ、風呂へ運んだ。一緒に湯に浸かりながらキスを続けた。すると羽月は先手を取り、僕の身体を舐め始めた。


 ちょっと気後れしてしまったが、攻守を交代し今度は僕が攻めた。羽月は驚く程、敏感に反応し、あっという間に絶頂に達してしまい、ぐったりと抱きついてきた。


『良かった?』

『はい。こんなに凄いなんて!もっとしてください!』

『では、寝台に行こうか』


 寝台に移ってからはもっと激しかった。先手を取られ僕は攻められ続けた。こんなことは始めてだ。僕も少し驚いてしまった。だけどすごく気持ち良くて、羽月にされるがままになっていた。


『翼さま、気持ち良さそう・・・嬉しい!』

『今度は、僕の番だよ』

『はい。お願いします!』


 それからは、お互いに溺れる様に求めあい、初めてだというのに羽月は全く痛がるそぶりを見せなかった。何度も絶頂を迎え、身体を震わせていた。僕も無我夢中で羽月の身体を何度も求めた。


 何回か果てた後、やっと休憩となった。

『凄かった。羽月・・・君は最高だよ』

『さいこう?それはどういうこと?』

『君が一番良かった。っていうこと』

『本当に?私が一番なの?』

『うん。本当だよ』


 羽月はその言葉を聞いて僕にがばっと覆い被さってきた。

「翼さま。愛しています」

「僕も・・・羽月を愛しているよ」


 羽月はまた僕を攻め始めた。こんなに積極的なセックスは初めてだ。結衣も新奈も望だってこんなことはなかった。僕は戸惑いながらも、いつしか羽月のペースに巻き込まれ、羽月が愛おしくて堪らなくなった。


『あぁ・・・羽月。君は・・・』

『翼さま、私・・・毎日したいです』

『毎日?それは僕もしたいけど・・・』

『そうですよね。毎日は難しいですよね』


『でも、子を授かったらできなくなってしまうよ』

『え?できないのですか?』

 羽月の動きが止まった。


『そうだね。子の命が危なくなってしまうからね』

『それなら、すぐに子ができない方が良いです』

『でも、一人は作らないといけないよね?』


『私、子ができるのは姉妹の中で最後で・・・いえ、巫女たちの後でも良いのです』

『最後で?』

『はい。翼さまとこうして繋がっている時間を増やしたいのです。他の姉妹が子を授かったら、翼さまを独り占めできるでしょう?』


 そう言うとまた始めてしまった。僕はその快感に溺れて行ってしまう。

『そうか・・・分かったよ』

『嬉しい!ねぇ、朝までしてください』

『朝まで?うん。分かった』


 もうどうにも止められない。僕は完全に羽月に溺れてしまった様だ。

お読みいただきまして、ありがとうございました!

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