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3.本場の温泉

 病院の従業員用玄関の前に温泉宿の送迎バスが待機していた。


 運転士が僕らの姿を見てとても驚いていた。恐らく神と思ったのではなく、外人ばかりだと思って驚いたのだろう。


 その温泉は病院から一時間と少し走った山の中にあった。温泉街に入って行くと旅館が川の両岸に立ち並んでいる。


『舞依。この温泉街には来たことがあるかい?』

『えぇ、一度だけあるわ。とても懐かしいわね』

『大正浪漫溢れるこの昔風情むかしふぜいたまらないね』

『私、ここに来たことがあります!』


『え?陽菜は来たことがあるんだ』

『えぇ、三十年以上前なのですが、ここは変わりませんね』

『そうね。私が来たのもそれくらい前だわ』


『あとで、皆で浴衣を着て歩こうか?』

『えぇ、是非!』

 待望だった風情溢れる本物の温泉を楽しめることとなった。


 温泉宿に到着し、マイクロバスから降りると宿の女将おかみと従業員が立ち並んで歓迎してくれた。


 だが、顔を上げて僕らの姿を見た瞬間に全員が固まった。

「も、もしや!か、か、か、神さま・・・で、御座いますか?」

 さっと山本が前にでて女将に小声で伝えた。

「お忍びですので・・・」


「あ!は、はい!申し訳御座いません。で、では、こちらへどうぞ!」

「いらっしゃいませー」

 再び従業員一同が頭を下げた。


 特別室と思われる豪勢な部屋に通された。部屋は三つだ。ひとつの部屋には寝室が二つあり、四人部屋となっていた。妻八人は二つの部屋に入り、僕と瑞希と翼が三つ目の部屋となった。瑞希は新婚旅行に行っていないから。との妻たちの配慮だそうだ。


 部屋には浴衣が用意されていた。浴衣で外を歩こうかと話していたが、やはり僕たちは目立ち過ぎる様だ。大騒ぎになってしまうかも知れないし、雪も残っているので散歩は中止となった。


 男女分かれて風呂に行くこととなった。僕と山本は男二人で展望露天風呂へ行った。

山と渓谷の雪景色が素晴らしい。極寒の中で入る露天風呂は最高に気持ち良いのだ。


「寒いけど湯加減が丁度良いね」

「あぁ、俺も温泉なんて久しぶりだよ」

「仕事は忙しいのかい?」

「そうだね。責任を持たざるを得ない年齢になりつつあるんだよ」


「教授への昇進が近いのかな?」

「そうだね」

「おめでとう!」

「ありがとう。でも大変になるだけ・・・かなぁ・・・」


「分かるよ。僕ならお断りだ。でも山本ならつとまるさ」

「そうだと良いのだけどね」

「それより、百合が言っていたのだけどさ」

「百合?」


「俺の奥さんだよ」

「あぁ、高島女史か!百合さんっていうんだ!」

「知らなかったのか?」


 山本は一瞬、怪訝けげんそうな顔をしたが、すぐにお前のことだから仕方がない。と諦め顔になった。


「まぁ、良いさ。それで百合が言うには碧井が若い姿のまま、全く変わっていないと」

「うん。変わっていないよ。あと四百三十年このままだ」

「え?四百三十年?」

「そう。僕と八人の神々は寿命が五百年なんだよ。四百五十歳から老化が始まるのだそうだ」

「それ、どういうこと?」


「僕にも分からないよ。まぁ、神というだけあって特殊な身体なんだよ」

「五百年も生き続けるって、どんな感じなんだろう・・・」

「それは僕も聞きたいよ。まだ二十年しか生きていないからね。全くピンと来ていないんだ」

「そりゃそうだ!」


「あれ?八人の神々?瑞希さまは?」

「瑞希や僕らの子供たちは人間と同じ寿命なんだ」

「え?では先に寿命を迎えてしまうのか!碧井。大丈夫なのか?」

「あぁ。受け入れないといけないんだ」

「それは辛いな・・・」

「それもお役目なんだよ・・・」

 僕らは美しい雪景色を無言で眺めた。




 女湯は賑やかだった。高島女史を妻たちが取り囲み、ファッション、化粧品、人気ブランドや便利グッズまで、最新情報を仕入れていた。


「最近の下着の進歩には驚きました!」

「そうでしょうね。季節や用途に合わせたものや、機能性や着け心地も大幅に改善されているのです」

「定期的に購入したいわ」

「えぇ、言ってくださればいつでもご用意します」


「でも、百合さんにいつまでも頼める訳ではありませんからね・・・」

「私たち、瑞希以外は寿命が五百年もあるのです」

「え?五百年?」

「えぇ、舞依は二十歳になったばかりで、あと四百三十年はこの姿のままなのです」

「え?若い姿のままなのですか?」

「はい。最後の五十年で老いていくのだそうです」


「では下着だけでなく、衣装や化粧品なども引き続きどころか、長年に渡って必要なのですね」

「えぇ、そうなのです。神星では意図的に文化を早く進めない様にしていたりするので、下着や服飾の急激な進歩は望めないのです」

「それは不便ですね。私もあと三十年くらいはお買い物もできると思うのですが、それ以降は、この子かこの子の嫁に頼みましょう」


「私の娘にも教育しますね」

「瑞希。娘を作るのね」

「えぇ、私も勉強します。日本人だった時はファッションには全く興味がなかったので」


「あぁ、弁護士ですものね・・・」

「瑞希さまは弁護士だったのですか!」

「えぇ、それ以外何も見えていなかったのです。ファッションやお化粧に気を使うこともありませんでしたし、こうして温泉旅行に行くこともなかったのです」


「これからはまた、地球で暮らせるのですから、親子で沢山のことに挑戦すると良いわ」

「そうするつもりです」

「それにしても皆さん、本当にお美しいのですね。写真では拝見していましたけれど、実物の美しさは感動ものです」


「何か神の力が身体を最適化しているみたいですね」

「そうなのですね!興味深いわ!」

「あぁ、百合さんはお医者さまですものね」


「お医者さまと言えば、月夜見さま・・・あ!碧井先生はどんな先生だったのですか?」

「あぁ、碧井くんですね。初めから舞依さんの難病の研究に没頭していましたね。他は何も見えていなくて、食べることも休憩することもせず、常に時間と戦っていましたね」


「それでも自分が担当した患者さんや看護師にも優しくて、親身になって応対していました。とても人気があったのですよ」


「あ!月夜見さまが、変な呼び方をする看護師が居たって言っていましたね!」

「碧井君は多くの看護師から狙われていましたからね。そういう娘たちが一生懸命にアタックしても、本人は全く気付いていなくて。舞依さんのことしか考えていなかったから」


「まぁ!舞依はそれ程までに愛されていたのですね」

「ちょっと、皆・・・」

 舞依は真っ赤な顔になった。


「月夜見さまは何故、あんなにお優しいのでしょうか?」

 瑞希が翼を抱きながら、しみじみとつぶやいた。


「瑞希、あの人はね、幼い頃に両親が離婚してお母さんと別れたの。それからはいつも一人きりで寂しそうだった。小学生の時に柴犬の小白を拾ってね。兄弟ができたみたいにとても喜んでいたわ。でも、小白は重い病気で飼い主に捨てられた仔だったの。結局、すぐに死んでしまって・・・」


「そして私の難病も治療法を見つけることができずに、またしても目の前で失ってしまったのよ。だから彼は、愛する人を失うことを極端に恐れるし、目の前で苦しんでいる人や動物を見捨てることができないの」


「そ、そんな・・・では、私や翼が先に死んでしまうことは、月夜見さまにとって耐え難いことなのですね?」

「瑞希、それはあなたを妻に迎える前に私と話をしたの。瑞希に限らず、月夜見さまの身近な人が亡くなることはあることなのですから、その辛さから逃げていてはいけないと思いを改めたのです」

「琴葉さま。私や翼には何ができるのでしょうか?」


「特別に何かをしてあげなければならないことなんてないわ。ただ、瑞希や翼が幸せな人生を過ごしている姿を見せてあげられたらそれで良いのではないかしら」

「そ、そうですか・・・私たちが幸せに・・・そうですね。分かりました」


「碧井くんは素敵な奥さまたちに囲まれて・・・幸せになったのですね・・・良かった」

 高島女史は感極まって涙を一筋流した。その後ろで息子の大獅たいしが楽しそうに水遊びをしていた。


 風呂からでて、しばらく地元のお菓子とお茶で時間をつぶした後、夕食の時間となった。

中くらいの宴会場を貸し切ってくれていて、長いテーブルに料理が並んでいた。


「豪勢な料理だね」

「乾杯はスパークリングワインにしようか」

「私はジンジャーエールにしてください」

「あぁ、ごめん。瑞希は授乳中だったね」

「良いのです。お好きなスパークリングワインを召し上がってください」


 注文や宿の人との会話は全て山本がしてくれた。僕らは宿の従業員の居る前では声をださない様にしていた。日本語で話していたとうわさが広まることを避けるためだ。


 料理は地元のブランド牛のしゃぶしゃぶや日本海の海産物も並んでいた。途中から地酒の熱燗あつかんにして料理とお酒を楽しんだ。

「今、困っていることとかってあるかい?」

「日本で?それとも地元でのこと?」

「どちらでも良いけど」


「そうだね。やっぱり異常気象だろうね。世界中で大雨による洪水が年々増えているんだ」

「ふむ。あれは確か、僕が死ぬ二年前だったかな。東海地方で大量の雨が降って大きな災害となったよね」

「あ!私もそのニュースは覚えているわ」

 舞依が日本酒でほんのりと赤くなった顔で答えた。


「最近では線状降水帯と言って一か所に集中的に大雨が降ったりするんだ。それが日本各地で毎年の様に発生するようになったんだ。世界では雨だけでなく、記録的な猛暑もあってね。異常気象が続いているよ」


「地球温暖化という奴か。それでもまだ、化石燃料を使った乗り物ばかりなのだろう?」

「そうだね。日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという目標は掲げているけれどね」


「でも日本も含めて、全世界がそれを実行すると約束した訳ではないよね?」

「まぁ、そうだろうね。大多数の人間は環境破壊や地球温暖化が自分の生活と直接繋がっていることを解っていないんだよ」

「国の指導者はそれを理解しながらも国益と経済を優先・・・か」

「国益と経済を無視して、環境対策に注力したら次の選挙で首をげ替えられてしまうわね」

「そういうことだね・・・」


「もし、山本の生活エリアで洪水の危険が迫った時は呼んでくれよ」

「呼んだら何とかなるのかい?」

「すぐに雨雲を吹き飛ばしてやるさ」

「そんなことができるのかい?」

「ここに居る妻たちも皆できるよ」

「それは心強い!」


「でも、地球の全ての災害を収めてあげることはできないけれどね」

「あ!月夜見さま。明日から皆さんの実家に行きますよね?」

「瑞希。そうだけど。それがどうかしたかな?」


「私も一緒に行ってご家族と会っておけば、もしその地域で災害が起こった時に私がご家族の意識に入って安全を確認すれば良いのです。もし危険なら私がその場に飛んで雨雲を消すとか、大地震や津波ならばご家族を一時的に月の都へ転移させて守ることもできます」

「瑞希、それは良いアイデアだね。是非、頼むよ」

「ありがとう!瑞希、お願いするわ」


「さて、そろそろ僕たちはおいとましようか」

「そうね。大獅も眠ってしまったわ」

「丁度良かった。瞬間移動する時に大獅くんは起きていない方が良いからね。では瑞希も行こうか」

「はい」


「では山本さん、百合さん。今後もお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします」

「滅相も御座いません。私たちは皆さんのお陰で結婚できたし、今のマンションを手に入れることもできたのです。ありがとう御座いました」

「では、行きましょう」


「シュンッ!」


「うわぁ!もう家に着いたのか!」

「何も感じなかったわ!」

「そういうものなんだよ。あぁ、これがいつもお世話になっているインコだね」

「そう。インコのホッペよ」


 インコを見ていたらそのインコが念話を送って来た。いつも思念に入り込んでいるから通じ易い様だ。

『その にんげん いって』

『何を言って欲しいのかな?』

『たべたい』

『何が食べたいの?』

『みどり ながい いい におい』

『緑で長い?キュウリかな?』


「山本、ホッペがキュウリを食べたいから僕から山本に頼んでくれって言われたのだけど」

「え?キュウリ?インコってキュウリなんて食べるの?」

「あ!この前、味噌を付けて食べている時にホッペが騒いでいたわ」

「あぁ、キュウリをくれって言っていたんだね」

「確かまだあるから持ってくるわ」


 高島女史は大獅をベッドに寝かせてからキッチンに行き、キュウリを切って持ってきた。すでにホッペがキュウリを見て「ギャーギャー」と騒ぎだした。


 スライスしたキュウリをケージの隙間から差し入れると、足で器用に掴んでシャクシャクと食べ始めた。


『うまい! うまい!』

『ホッペ、良かったな。これからも頼むね』

『わかった!』


「良いマンションじゃないか。広いし天井も高いね。少しベランダからの眺めを見ても良いかな?」

「あぁ、どうぞ」

 瑞希と一緒にベランダに出て外を眺めた。あれ?この景色、なんだか見たことがある様な。


「山本。ここって病院のすぐ近くなのか?」

「そうだよ。この前の通りを通勤で通っていただろう?」

「あぁ、だから見覚えがあったんだな」


「これでまた、しばらくは会えないんだな」

「いや、これからは定期的に地球に来られるからね。瑞希を長くひとりにはしておけないしね。可能な限り来るから、ここにも顔をだすよ」


「それは嬉しいな。今度来た時に何か食べたいものはあるかい?」

「実は向こうの世界に日本人の洋食料理人の転生者が居たんだ。その息子と孫を料理人として雇ったから日本の食べ物はほとんど食べられるんだよ」


「それは凄いことだね。ではレシピをその子供たちに引き継いで行けば、五百年先まで日本食は食べられるんだね」

「そうだよ。味噌と醤油の工場もあるからね」

「そうか。では芋煮会の季節に来られると良いのだけどね」

「病院でもやっているのだっけ?」


「うん。恒例行事だからね。碧井は参加したことはなかったね」

「そうか。では是非その時に来たいね」

「うん。待っているよ」

「では、また来るよ」


「あ、あの!」

「高島女史。どうしたの?」

「い、一度で良いから・・・ハグしてもらえないかしら?」

「な!百合!」

「良いじゃない。一回だけよ」


「山本が良いなら・・・」

「まぁ、良いけどさ・・・」

「では」

 僕は高島女史をキュっと抱きしめた。

「いつもありがとう」

「いいえ」


「では、また来ますね」

「うん。いつでも歓迎するよ!」

「ありがとう!碧井くん!」

 高島女史は少女の様に真っ赤な顔をして微笑んでいた。あとで山本と喧嘩にならなければ良いのだが・・・


「シュンッ!」

「月夜見さま、瑞希。お帰りなさい」


「舞依、山本の新しい住まいは病院のすぐ近くだったよ。僕が住んでいた病院の寮からの通勤路の途中だった」

「そう、懐かしい景色が見られたのね」

「山本さんの飼っているインコが話し掛けて来て、月夜見さまに頼み事をしたのですよ」

「まぁ、インコが?どんなお願いを?」


「それが、キュウリが食べたいって!」

「あぁ!うちのインコもキュウリが好きでしたね」

「花音、そうなんだ。インコがキュウリを好きなのは割と普通のことなんだね?」

「えぇ、そうだと思います」

「山本は僕との通信のためにインコを初めて飼ったから知らなかったんだね」

「今後は食べられる様になって良かったわ」


「さて、どうしようか?もう少し飲む?それともお風呂に行くかい?」

「私は翼に授乳して寝かせます」

「あぁ、瑞希。ごめんね」

「貸し切り風呂がありますよ」

「ではフロントに電話して聞いてみよう」


「それでしたら私が電話します」

「いや、僕がするよ。皆が日本語を話せると知られない方が良いからね」

 僕は部屋からフロントへ電話した。


 呼出音の後に受付が電話にでた。

「はい。フロントで御座います」

 僕は電話の相手だけに通じる様に念話で話し掛けた。


『今、貸切風呂は入れますか?』

「は、はい!神さま!ご利用されますか?」

『お願いします』

「では、今から二時間・・・いえ、今晩はずっと貸し切りに致しますのでご利用ください」

『ありがとう。でも二時間で大丈夫ですよ』

「は、はい!」


「今から、二時間貸し切りにしてくれるって」

「では、行きましょうか」

「僕はここで待っていようか?」

「え?月夜見さまも入りましょうよ」


「紗良、水着を引き寄せるのかい?」

「着なくても良いですよ」

「そう?詩織。大丈夫?」

「えぇ、大丈夫です。折角の本物の温泉なのですから」

「それなら良いけど」


 結局八人の妻たちと一緒に貸切風呂に入った。その風呂はひのきの大きな浴槽で一部露天になっていた。景色はそれほど良く見えないがそれなりに解放感はあった。


ひのきの浴槽がつるつるしていますね。このお湯も肌がすべすべになって気持ち良いです!」

「陽菜。そうだね。それにしても皆とお風呂に入るのは久しぶりだね」

「少し、恥ずかしいですね」


「それにしても僕の奥さんは皆、信じられない程に美しいね・・・」

「まぁ!お世辞ですか?」

「本心だよ」

「ありがとうございます!」


「月夜見さま。瑞希のことですけれど、定期的に地球に来るとのことでしたが、どれ位の頻度で訪れることができるのでしょう?」

「それが・・・実はね。地球に来る前に天照さまから地球に瞬間移動できる能力を頂いたんだ。だからいつでも来られるんだよ」

「では、瑞希のところへはどれ位、行かれるのですか?」

「まだ、具体的には考えていなかったんだ」


「それならば、私たちと同じで九日に一度で良いのではありませんか?」

「私たちと同じでは不公平なのではありませんか?」

「え?九日に一度では多いということかな?」

「逆です。少ないですよ。瑞希は寿命が人間と同じなのです。私たちと同じ回数では少な過ぎます」


「琴葉。そう言われてみればそうだね。では、十日に二日は瑞希のところへ行こうか」

「瑞希は娘も欲しいと言っていました。翼が一歳になった時は、排卵に合わせて行ってあげてください」

「分かったよ。皆もそれで良いかな?」

「えぇ、構いません」

「皆、ありがとう」


 そして、地球訪問の二日目が終了した。明日からは妻たちの実家を訪問する。

お読みいただきまして、ありがとうございました!

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