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33.乳癌の治療

 旧ユーストマ王城での晩餐となった。


「月夜見さま。サロンでのお話しの中で、フロックス王国で誘拐事件があったと話されていましたね」

「えぇ、ある伯爵の指示で子供たちを誘拐し、闇市で売っていたのです」

「まぁ!恐ろしい。それは解決されたのですか?」

「えぇ、ここに居る四人で犯人とその家族を捕らえ、子供たちはフロックスの神宮に保護しています」


「では、子供たちは家に帰れたのですね」

「幸ちゃん、それがね。自分の家が分からない子や子の引き取りを拒否する親が居たり、家に帰りたくないという子も居てね。皆が家に帰れるわけではないのですよ」

「その子たちはどうなるのですか?」

「僕が引き取りますよ」

「え?月夜見さまが?」


「えぇ、僕が作る屋敷の使用人として雇いますよ」

「月夜見さま。そう言えば、あれから一か月くらい経ちますね」

「桜、そうだね。明日、希月きづき伯母さまのところへ行ってみよう」


「あの、月夜見さま。私の助手になってくれる様な子は居ないでしょうか?」

「幸ちゃんの?あ!そう言えば、薬を作ってみたいと言っている子が居たよ」

「すぐでなくとも構いませんので私にお預け頂ければと」

「うん。分かったよ。連れて来るね」


「他にも、料理人や侍女見習いならば、この城でお引き受けしますので」

「そうだね。学校に行くまでの子と学校に行きたくない子はお願いしようかな」

「えぇ、是非、お願い致します」

「それならば、幸ちゃんも一緒に行かないか?一時間程で戻れると思うよ」

「では、ご一緒させて頂きます」


「その前に、お父さまとオリヴィア母さまを月宮殿に送りますけど」

「えぇ、構いません」




 そして翌日、時差があるので午前中は神宮の設備の確認をし、昼食後に月宮殿へ向かった。

「月夜見さま。送って頂いてありがとうございます。春月のこともよろしくお願いいたします」

「はい。オリヴィア母さま。お任せください」

「さて、フロックスへ行こうか」


「あ!月夜見さま。幸ちゃんだけ私たちと衣装が違うのですが、注文して行かれませんか?」

「あ!そうだね。花音。よく気付いてくれたよ。幸ちゃん、気付かなくてごめんね」

「でも月夜見さま。私、まだ背が伸びている途中ですので・・・」

「それなら花音の予備があるだろうから二着だけ買えば良いよ。花音も背が伸びたならもう一度サイズを測って、仕立て直した方が良いね」


 僕たちは月宮殿の大型船から、いつもの小型船に乗り換えた。

「シュンッ!」

 ネモフィラのプルナス服飾工房に到着した。

「ビアンカ、久しぶりですね。突然、すみません」

「まぁ!月夜見さま。ようこそお出でくださいました!」


「ビアンカ。こちらは私の婚約者で、イベリス王国王女のシンシア イベリスです」

「これは!イベリスの王女殿下でいらっしゃいますか!私は当プルナス服飾工房の主、ビアンカ プルナスで御座います」

「シンシア イベリスです。よろしくお願いいたします」


「ビアンカ、シンシアに絵里香の予備の服が合うか寸法を見てくれますか?」

「絵里香さまの寸法ですね・・・え?絵里香さま・・・少し見ない間に随分と背が伸びていらっしゃいませんか?」

「えぇ、実は伸びているのです。寸法を測り直して頂けますか?」

「かしこまりました。ではこちらに」


「桜。何故、花音は絵里香と呼ばれているのですか?」

「琴葉。絵里香は彼女のこの世界に転生してからの名前なのです」

「そうだったのですね。でもここでも日本の名前なのですね」

「えぇ、そうですね」

 琴葉。やはり、この世界での記憶が消えているのだな・・・


 しばらくして、二人が新しい衣装を着て出て来た。

「シンシアさまは絵里香さまの予備が、絵里香さまにはステラリアさまの予備が丁度合いました」

「絵里香とステラリアの予備は何着ずつあるのですか?」

「二着ずつで御座います」


「シンシアはすぐにステラリアと同じくらいに成長すると思うので、絵里香のものも併せてあと十二着作っておいてください。あ!絵里香、シンシア。色はどっちか良いかな?」

「できれば、両方欲しいかなと」

「私もです」

「かしこまりました。では半分ずつお作り致します。すぐに取り掛かりますね」


「あと、ステラリアの寸法で、異世界の服をひと揃え作っておいてください」

「はい。シンシアさまのもので御座いますね。かしこまりました」


「では、お願い致します」

「皆、フロックスへ行こうか」

「はい!」

「シュンッ!」


 フロックスの神宮の中庭に到着した。巫女が目聡めざとく気付き、希月きづき伯母さんを呼んでくれた。


「まぁ!月夜見さま。ようこそお越しくださいました」

希月きづき伯母さま、お久しぶりです。もしかして今日はお休みでしたか?」

「えぇ、そうなのです。あら?もしかして婚約者が増えたのですか?」


「はい。イベリス王国の王女、シンシア イベリスです」

「初めまして、シンシア イベリスです」

「初めまして、フロックス王都の神宮で宮司を務めております。希月で御座います。ダリアお母さまの姪なのですね」


 応接室に通され、話を聞くこととなった。

「伯母さま、その後、子供たちはどうなりましたか」

「はい。四十八名中、男の子が十三名、女の子は十八名残りました」

「え?三十一人も残ったのですか?」

「やはり、月夜見さまの使用人になれると聞いてしまったら、それを望む子の方が多くなっても仕方がないかと」


「その内、十歳以上で学校に入る子は何人ですか?」

「男の子が八人、女の子が十人です。十歳以上で学校に行きたくない子は女の子で五人居ました。学校に行きたい子は既に学校の寮へ移っています」


「そうですか。ではすぐに学校へ行かない子は、男の子が五人と女の子が八人ですね」

「幸ちゃん。十三人は多いかな?」

「いいえ、問題ございません」


「希月伯母さま、イベリスで新しい事業を起こすのですが、使用人が不足しているのです。シンシアは元異世界人で薬剤師という薬を作る仕事をしていたのです」

「あぁ、それで子供たちに薬を作る仕事があるとお話ししたのですね?」

「そうです。その十三人の中に、薬を作りたいという子は居ますか?」

「えぇ、確か男の子一人と女の子二人居たと思います」

「それならば、丁度良いですね」


「シンシア。いつ頃、子供たちをイベリスへ連れて行くかな?」

「では、今日は服の寸法を確認して、一週間後に私が迎えに参ります」

「シンシアさまが?」

「えぇ、船ごと瞬間移動ができますので」


「え?月夜見さまと同じお力をお持ちなのですか?」

「希月伯母さま、僕の婚約者四人は全員僕と同じ能力を持っているのです」

「そ、そうなのですか!素晴らしいですね・・・」


「十三人の子供たちは、栄養失調の方は既に回復しておりますし、礼儀作法や簡単な計算と読み書きは教えてあります。やはり自ら将来を考えて帰らない選択をした子たちですから、意欲もあり優秀ですよ」


「それはありがたい。希月伯母さま、ありがとうございます」

「いいえ、月夜見さまのお役に立てて光栄ですわ」

 それから子供たちの服の寸法を測り、幸ちゃんはひとり瞬間移動で帰ることになった。


「幸ちゃん。それではこれから、ちょくちょく寄らせてもらうからよろしくね」

「はい!月夜見さま。お待ちしております!」

 うーん。可愛い。しかもとっても女性らしくなったな。あれ?これってもう、良いのではないかな?身体は大人だよね・・・




 そして、ちょいちょい中断しがちな舞依の捜索は再開された。

「シュンッ!」


「ここはどこですか?」

「ここは、プリムローズ王国だよ。まずは宿を探そうか」

「あの大きいお城の様な建物は宿でしょうか?」

「そうかも知れないね。行ってみよう」


 宿の裏に回って皆を船に残し僕と桜で宿へ入った。

「こんにちは。旅の者なのですが部屋はありますか?」

「貴族向けのお部屋でしたら空きが御座います」

 部屋数を聞くと丁度良い寝室の数が確保できた。


「貴族用の部屋がある宿は初めてですね」

「桜、そうだね。でも宿が取れて良かったよ。久しぶりに旅の気分になれるね」


 船に戻るとすぐに捜索を開始した。まずは北の方面を探す。

「皆、久しぶりの捜索だね。湖を探して進んで行こう」

「はい!」


「あ!早速、あそこに湖が!その隣に黄色い花が咲いていますよ!」

「本当だ!降りてみよう」

 船を地面に降ろすと小白が走り出ていった。フクロウは近くの木の枝へ飛び移った。


「これは、サクラソウ。プリムローズですね。黄色いのは初めて見ました」

「桜。知っているの?」

「サクラソウですからね。花弁はなびらが桜みたいな形をしていますよね」

「あ!あっちに同じ花でピンク色のもありますよ!」

「あぁ、日本で見慣れているのはあちらのピンクの花ですね」


「月夜見さま。この花は違うのですか?」

「うん。そうだね。こんな感じではなかったね。僕がもっと花に詳しければ花の名前が分かったのにね」

「男性では仕方がないですよ」

「この花がこの国の名前になっているのですね。ということはこの国のどこへ行ってもこの花が見られるのでしょうね」


「これは湖があっても可能性は低いということか」

「それはまだ分からないですよ。次に参りましょう!」

 桜が元気付けてくれる。何かと後ろ向きになりがちな僕を皆が気遣って励ましてくれることが本当にありがたい。引き続き山沿いに沿って湖を探す。


「月夜見さま。フロックスの子たちを三十一人も引き取るのですよね?既に使用人の候補は四人居るし、多過ぎませんか?」

「花音、まだ足りないよ。月宮殿だって百人くらい居るからね」

「百人必要なのですか!」


「だって屋敷だけでなく畜舎やうまや、庭師に水田と畑、薬草も作るし漢方薬だって作るからね。農夫だけでもかなりの人数が必要だよ」

「自給自足されるのですか?」

「まぁ、全てではないにしろ、自分たちで作れるものは作りたいかな」


「それだと使用人の住居だけでもかなりの数が必要ですね」

「それはもう、ほとんど村か町をひとつ作る様なものですね」

「そうだね。神宮と学校も作るからね」


「あ!湖がありますよ!」

「よし、降りてみようか」

 その湖は人里のすぐ近くにあり湖畔は木々で囲まれていた。


「ここでお茶にしようか」

「はい。すぐ支度しますね」

 花音がお茶のセットを引き寄せ、ニナたちと支度を始めた。お茶を飲んでお菓子を食べていると、

「あ。向こうにさっきとは違う黄色い花がありますね」


 皆でそちらを見ていると、幼い女の子二人がその花畑の中に居た。

「子供が居ますね、花を摘んでいるのかしら?」

「その様に見えますね」


 その時、その子たちの向こうからこちらに向かう小白が見えた。

「あ!小白だ。これはまずいな!」

「シュンッ!」

 僕はその子たちと小白の間に瞬間移動した。


「キャーキャー!」

 僕が急に現れたものだから二人の子はパニックになってしまった。


「シュンッ!」

「シュンッ!」

 続いて桜と花音も瞬間移動してその子たちを抱き上げた。

「もう、大丈夫よ!」

「驚かせてごめんね!」


 二人の子は目を真ん丸にして驚いていたが抱き抱えられて徐々に落ち着いて来た。

僕らは小白を引き連れてゆっくりと歩いてお茶の場所へと戻った。


「急に現れてごめんね。僕たちは旅をしているんだよ。景色の良いここでお茶をしていたんだ。お詫びにお菓子を食べていってよ」

「え?お菓子?」


 お菓子と聞いて警戒を解いてくれたようだ。二人は姉妹の様でシルヴィーの様なきれいな赤毛で緑の瞳をしていた。


「君たちはこの辺に住んでいるのかな?何歳なの?」

「お家は向こうにあるの。すぐ近くよ。私は七歳。フィオは四歳よ」

「さぁ、お菓子を食べて。あなたのお名前は?」

「私はネーナ。食べてもいいの?」

「いいわよ。足りなかったらもうひとつあるわ」

 二人は夢中になってお菓子を頬張っている。可愛いな・・・


「その白くて大きいのはなぁに?」

「この子はね狼なんだ。小白って名前だよ」

「こはく?その大きな白い鳥は?」

「あぁ、これはフクロウだよ」

「ふぅん。大きいのね!」


「君たちはあそこで何をしていたの?」

「お母さんにフェンネルを採って来てって言われたの。ほらかごにいっぱい採ったのよ」

「そうか、お母さんのお手伝いをしたんだね。偉いね」


「ネーナ!フィオ!どこに居るのーっ!」

「あ!アンナ母さんだ。こっちだよー!」

 草むらから二人の母親が姿を現した。そしてこちらを見て驚愕の表情を浮かべている。


「お母さま。どうぞこちらへ。我々は怪しい者ではありません。ここでお茶をしていたのですよ」

「こ、こんなところで・・・一体、どちらから?」

「この方は天照家の、神のご一家の月夜見さまですよ」

「か、神さま!神さまがこんなところに・・・ね、ネーナ!フィオ!失礼ではありませんか!」


「お母さまもこちらにどうぞ。少し、お話しを聞かせてください」

「え?私に・・・で御座いますか?」

 ニナがさっとお茶を入れ、お菓子と共に差し出す。


「え?ま、まぁ!何て良い香りのお茶なのでしょう!」

「アンナ母さん!このお菓子も美味しいよ!」

「まぁ!ネーナ!」


「お母さま、この辺でこちらの女性と同じ瞳と髪の色をした、十二歳の貴族の子女をご存知ありませんか?」

「この辺には貴族の方はいらっしゃいませんね。人探しをされているのですか?」

「えぇ、そうなのです。でも居ないのでしたら仕方がありませんね」


 その時、その母親が一瞬、何か痛みを感じた顔をして右胸に手を当てた。

ん?今のは?まさか・・・

「お母さま。胸に痛みがあるのですか?」

「あ!あの・・・いえ、痛みという程では御座いません。ちょっと突っ張っているだけなのです」


 僕は先に子宮を透視して妊娠していないことを確認すると、すぐに右胸を透視した。

ここからだと距離があってはっきり見えないけれど腫瘍かも知れないな。


「お母さま、それはちょっと気になる病気ですね。診察をした方が良いですね」

「え?病気?診察?私がですか・・・神宮へ行かなければならないのですか?」

「お家は近いのですよね?今、お家へ行って診察しましょう」

「え?神さまが診てくださるのですか?」


「えぇ、治せる様なら治してしまいましょう。さぁ、皆、片付けるよ」

 それから数分で撤収し、最後はお茶のセットが目の前で消えるのを見た母親は、僕を神と信じない訳には行かなくなってしまった。


「わ、私の家はすぐそこです」

 歩いて草むらを抜けると、二百メートル程先にその家はあった。農家の様だ。

家に入るともう一人の妻と主人、それに小さな男の子も居た。


「アリアンナ。その方たちは!?」

「カルラ、フリッツ。驚かないでね。このお方は神さまの月夜見さまよ」

「え?神さま?どうして神さまが家に?」


「アリアンナ殿には病気がある様なのです。今、ここで診察して治せる様ならば治してしまおうということになったのですよ」

「アリアンナが病気?」

「アリアンナ。もしかして胸が突っ張ると言っていたあれのこと?」

「えぇ、カルラ。そうみたい」


「寝室で診察しましょう。桜、花音、琴葉も来てくれるかな?」

「はい」

 五人で寝室へ入り、アリアンナをベッドに座らせると僕らは念話で話した。


『皆、いいかな?これは乳癌の可能性があるんだ。今から皆で彼女の右胸を透視するよ』

『はい』

『うん。あるね。こちらから見て、乳首のすぐ右横だね。まだとても小さいから、今取り除けば助かる可能性が高いね』


『月夜見さま。あんなに小さな腫瘍でも放っておいたら命にかかわるのですね?』

『そうだよ。桜、癌は早期に発見すれば取り除いて助かるケースが多いんだ。大きくなり他の箇所へ転移してしまったら手遅れになることもあるからね』


「アリアンナ殿。右胸の乳首のすぐ右側にしこりがあるのを分かっていましたか?」

「しこり?あぁ、触ると豆粒の様なものがあるなとは思っていました」

「それを放っておくと、あなたは命を落としますよ」

「え!私は死ぬのですか?」


「えぇ、ですからあなたが助かる様に、今それを取り除きますよ」

「本当ですか!うっ!」

 話している間に癌細胞を切除して家の外まで飛ばした。きっとチクッと痛みが走ったはずだ。


「動かないでください」

 そして、服の上から手をかざして炎症や化膿を起こさない様に後処理をした。

更に患部の近くから隅々まで透視して、他に転移していないかを確認した。特にリンパ節に移転していないかをしっかりと確認した。だが、どこにも癌細胞は見当たらなかった。


「アリアンナ殿。これで治療は終わりです。癌細胞は取り除きましたからもう大丈夫ですよ」

「本当ですか!確かに胸が突っ張っていたのが無くなりました」

「アリアンナ殿、ネーナとフィオ、それに小さな男の子はあなたの子ではないのですか?」

「えぇ、三人ともカルラの子です」

「あなたは何歳ですか?」

「私は三十歳です」

「そうですか。あなたは運が良かった・・・」


「では、我々はこれで失礼します」

「え?もう行ってしまわれるのですか?」

「えぇ、人探しを続けなければなりませんので。それとこのことは誰にも話してはいけませんよ」


「はい。かしこまりました。誰にも話しません。それよりも何もお礼を差し上げられず申し訳御座いません」

「良いのですよ。これからもお幸せに」


 僕たちは捜索を続けるためその家を後にした。

お読みいただきまして、ありがとうございました!

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